ハロウィンきましたねー

 魔女のお祭りですよー

 このときが一番ときめく私、でした。

 はい、過去形です。

 今は魔女といっても魔法の使えないただの狩人…

 去年の今頃は魔法組合の仲間で飲めや歌えやいたずらしまくれや~の大騒ぎ。

 はい、過去ですね、過去過去。

 まったくもって失われた(いや私が捨てたんですが)武器、見つかりませんよ。

 もうね、最近では狩りもめんどくさいって感じです。

 けれども。

 生活があるので…生きてくために金稼ぎです。

 めんどくさー、狩人って。

 あぁ…魔法生活が懐かしい…

 いや実はそんな生活すら存在してなくて、あれはただの夢だったのでは? とも思えてきます。

 涙でそうです。

 つらいわ~

 ま、気をとりなおして(おなかすいたし)街へ狩人お仕事もらいにでたら、なにやら大騒ぎですよ。

 どうも特殊な依頼がでまわったらしく、狩人たちがやる気満々でみなに声かけあってるじゃないですか。

 はて、どんなすごい依頼がでたのかと、依頼じぃじぃ声掛けみたら…

 チャチャブー退治…というか、「こらしめてこいや~」と。

 あぁ…あいつらか…

 私、あの奇面種族嫌いなんですよね。

 弱い癖して強いんですもん。

 とにかくしつこい性格で追い掛け回されるし、あいつらの武器がまたよく斬れるですよね。

 今の私の装備だとすぐ切り刻まれちゃうし。

 なぐってもあのマスクがまた防御力強いらしくてなかなか倒れないんです。

 中身のやつらはよわよわなのにマスクと武器で強くなってる気がします(あとねちっこい性格もね)

 でもなんか今年はこれが狩人たちのハロウィン祭りなんだそうで…、みんな楽しんで参加してるようです。

 しゃーない、祭り好きな私も参加しときますか。

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 !

 あぁ、チャチャブーのマスクがかぼちゃみたいだから、この狩り祭りなのか。

 …狩人の組合も安易な依頼だしまくりですね。

 てか、組合主催の依頼ってほとんどマゾっ気たっぷりで底意地の悪さがみえかくれしてると気づいてるのは私だけじゃないと思います。

 組合長誰だっ! 名乗り出ろっっ

 私だけ依頼料三倍にしてちょ。

 おほほほほほ(ぇ? 
 最近やたらとおなかが減りますよ。

 ま、あっちゃこっちゃで狩り(大暴れ)しまくってるんだから、喰わなきゃもたないんですが…

 でも一応、私も乙女なので(いやただの魔女ですが)

 あまり高カロリーなものはひかえたい気もしないでもなくもなくもなくもない、かもね。
 
 おほほのほ

 そんなポッコリおなかが気になりだしてきた私に素敵な情報がまいこんできましたよー

「女王エビが沼地で釣れるらしいぜ」、とね。

 もち、いつもの酒場での盗み聞きですが…、なにか?

 もうね、正直、目の前の酒の肴のこってり感に飽き飽きしてたとこなのですよ。
 
 酒場の料理て大味すぎでうちの猫より料理マズイしね。

 ま、大酒を毎日タダでかっくらえるのでいくけどもね、酒場には。
(ほら、私ぃ~可愛いから~酔っ払いにおごってもらえるのよん。てか、かってにあいつらのつけにしといて、というだけだけどもね)

 ふ。

 ま、そんなことよりも。

 エビってなんかヘルシーな気がするじゃないですか?

 しかも、あーたっ女王ですよ、女王!

 こいつ釣らなくてどうしますか?

 うちの猫に料理させたらお口の中とろける~ぷるぷるお肉のサラダなんかでてきちゃうかもですよ。

 エビの身て甘いじゃんね~

 おほほ

 行くっきゃないですよね。

 てわけで、行きましたさ。

 沼地のキャンプエリアへと。

 あそこ、魚はよくみかけるんだけども、まさかエビもいたなんてね~

 餌はなんでも良さそうだったのでいつもの魚釣り用のやつでちょちょいのちょいよ、ね。

 …。

 来ませんが。

 釣れませんが。

 てか、魚の影しか見えませんが…

 本当に女王エビなんているのか?

 がせねたじゃ…、と心配にになるほど釣れませんよ。

 てか、気づいたら私ここで1週間もキャンプしてんじゃんかっ。

 …あほや、自分。

 釣りで魚も取れなくなったら他の場所でキノコ狩りして気分転換し、そしてまた釣りに挑むという日々…

 いつから私は狩人から釣り師になったんでしょうか。

 とほほほほ

 と、思ったまさにそのときっ、エビの影が水面下に見えましたよ、ちらりとねっ!

 どうみても魚じゃない、エビちゃんです、て風貌の影ですよ。

 おなかすいたらオスでも喰っちゃうという恐ろしき女王エビ。

 今、私が釣って喰ってやるっっ

 でやーっ!!

 とね、釣りましたさ、格闘しましたさ。

「女王エビ…この世に女王はあたしだけでよろしくてよ」、おほほほほって釣り上げていってやりましたよ。

 うんうん。

 でね、さっさか街へもどってうちの猫に料理してもらおうとランラン気分で帰ったんですが…

 運悪く鍛冶屋のクソおやじに見つかって(見せびらかしながら歩いてのがいけなかったんだけども)首根っこひっつかまれて工房に連れてかれましたよ。

…野良猫扱いかい。

 したらね、「こいつは上等な女王エビじゃねーかっ。こいつで武器や防具も強化できるんだぜ」

 今後のお前のために俺が飼育して(預かって)おいてやっからな、と女王エビ取り上げられてしまいましたよ…

 あぁ…あんてことをなさるの脳筋ばかおやじ…

 私の生エビサラダの夢が…

 いつかおやじぶっとばすっっ、

 て、小声でいったつもりなのになんか地獄耳だったようで「まだまだ青憎が」と笑いながらポイと店の外へ放り捨てられましたさ、私。

 …先週の木曜の夜にでかけて、1週間。

 やっと金曜の昼間に帰ってきて女の子にこの仕打ちかいっ、

 泣ける。

 あ、いや私は魔女なので女の子じゃないんですがねぇ…たぶん年齢だけならあのおやじよりきっと年上だろうしね。

 とほほほほ
 
 エビちゃんっっー迎えに行くまで生きててねっーー

 てか、装備や武器よりこの時期は食欲優先じゃんね。

 くそっおやじめ。

 くやしいから店先の柱に小さくあほって彫ってやるんだからねっ、おぼえてろよ~~~

 うぅぅぅ、むなしい…

 おなかの中が、ね。
 狩人になりさがって…もとい、なってはや1ヶ月くらい?

 いまだ剣士たちの武器は1つしかみつかってません…

 なんだか一生みつからないまま歳をとりそうです。

 いや魔女なのでそこらの人間みたいに簡単にホイホイと歳はとりませんが。

 うらやましいだろ。

 若さっていいわ~

 おほほほほ。

 ま、年齢的にはババァですがね。

 それはさておいて。

 錆びた塊探しつつ、生活のために狩りしまくってたらハンターランク40という通知をいただきました。

 狩人になった日に登録所のおじぃに31ランクと言われ、あぁそうなのね~と受け流していましたが、いまじゃランクは無視できない人生なのですよっ。

 なにせランクが上であればあるほどお金儲けに直結するんですもん~

 魔法が使えない今、私の生活費は狩りの依頼のみですし。

「金なんてくだらない」と、ケケケのケーなんて笑ってたあの頃はもうね、過去、過去。

 今じゃ、

 金、金、お金っーーくれっーっ! ですよ、はっきりいって。

 生きてくって大変なんですよねぇ…、としみじみ酒場で店のねぇーちゃんに愚痴をこぼす、私。

 かわいそうだろ?

 だからーっ、ハンターランク上げないとなんですよ。

 なんでも41になるには試験しないといけないんだと。

 ふざけんなっ、て感じですが、きまりならしゃーないですよね。

 なにせ登録狩人家業。

 組合には逆らえません。

 仕事もらえなくなっちゃうもん。
 
 で、いきましたよ、試験。

 古い塔にかってに住みついとるヤマツカミってばけもの退治に。

 なんかねー

 すんごい気持ちわるいモンスターでしたよ。

 その名のとおり小さい山でもひっつかみそうなくらいでかいヤツでね、触手ぶんぶんふりまわしやがるの。

 しかもヤツは古龍だそうで…どこが? と。

 みるからにタコ…なんか森丘にある腐った池の色と匂いのしそうな…

 あぁなんか思い出すだけでヘドがでそうです、はい…

 しかもこいつ口がめっさかでかくて、なんでも吸い込むんですよっ

 吐き出す息にはなぜか雷光虫の塊が混じって飛び出してくるし。

 とにかく胸くそ悪くなる敵でした。

 もちろんカ弱い魔女ひとりでやっつけれるようなヤツじゃないので、私の魅力で(強制的に)猟団仲間三人(道)連れての討伐劇でしたよ。

 氷が弱点と猟団仲間が事前に教えてくれてたので対策もバッチリにでかけましたが…

 ま、だいたい仲間が倒してくれましたけども。

 私は高見の(にげまくりともいうが)見物やってて…楽勝でしたがね(ぉぃ

 これでも試験合格っていうんだから組合はいいかんげんというか、試験なんて必要ないじゃん? みたいな…まぁいいか。

 晴れてランク41へ昇進だーっっ!

 おめでとう、自分。

 ありがとう、自分。

 ついでに、よくやった猟団仲間。

 そして、最後にヤマツカミありがとうっ!

 お前の私より綺麗な歯が心底ムカつきます。

 でも、あんたランクポイントうますぎよ♪

 あんた退治だけでもどんどこハンターランク上がりそうな気が…

 いや、自分はあまりしたくないけども。

 とにかくヤツが塔の頂上のぼってくるまでの時間がもったいない気がするんだもん。

 かなりのろますぎ…です、はい。

 …そう思うの、私だけじゃないと思う。

 ははは
 忙しい合間をぬって、猟団対抗の狩人祭に参加しましたよ。

 えぇ、気づいたらもうそんな時期でしたね。

 かなり狩人際は盛んに行われる祭りらしくって、今回も団長から「お願いっ」て言われ、しぶしぶ参加しましたが。

 まぁねぇ、祭りに参加すれば祭りポイントもらえて、また錆びた塊と交換できるチャンスはあるんだけども…

 あそこの景品だと、なんかどうしょもないのしか出てこないので…

 必要ないっちゃ、必要ないんですけどもねぇ。

 うんんー、可能性かなり低そうですがまたポイントで錆びた塊交換しようかな~とは思います。

 そうそう、自分はみんなと一緒に狩りに出ず、ひとりでできることをしてました。

 草竜の卵運びとか…

 クックの捕獲、とか。

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 てかさ、クックてなんで目をあけたまんま寝るんだろか…キモイじゃんねー

 他のモンスターもそうなのだろうか?

 捕獲したことないのでわかりませんが。

 どっちかというと私は討伐派です~

 ぎったんぎったんのめっちゃかめっさかにしまくって、削ぎ削ぎするのが気ぃ持ちぃイイ~♪ なので。

 おほほほほ

 でも今回クックは捕獲が条件だったのでしゃーないですが。

 残念。

 そして祭りが終了。

 錆びた塊探しも同時にこなさなきゃいけないのでほどほどにしか参加できなかったのが心残りでした。

 が。

 が、が。

 なんだこりゃっ

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 祭りの景品もらったぞー、と団長から声がかかったので猟団部屋にいくと、へんてこな装備を渡されました。

 負け犬装備。

 …。

 バレリーナのチュチュのよう…

 お股から鳥の頭がでてなきゃ、ですがねっ。

 これは屈辱だわ。

 祭りの委員たちの策略だね、これ。

 これ着せられたら次の祭りは何が何でも勝ちたくなるじゃない、ねぇ?

 前回の勝ち組の王冠も「ほれ」と猟団員にかぶせられ鏡を見たら…

 とっくに劣化してんじゃん。

 おまえら私の魔法でっ

 …そういや今はありませんでした。

 私の魔法っかんばーーーーーーくっっ

 くそぉっ~、祭りなんか祭りなんか…

 とほほほほ

 次回こそは勝ちたいですね、あい。
 
 ぇ? なんで負け犬装備文句言いながらも着てるかって?

 …、こーゆうの意外と好きなのよ。

 うけけけけけ
 雪山のとある場所に古龍の抜け殻が石化していて、たまにさびた棒状の塊がでるらしいと、酒場で情報を得たんですよね~

 もち、盗み聞きですが…

 なにか?

 て、ことで、さっそくピッケル片手に掘りへ行きましたよ。

 くっそ寒い雪山へ、ね。

 私、どちらかというと寒いのより暑い方が得意なんですよ~

 砂漠とか、火山とか、汗かくのが気ぃ持ちぃイイ~♪ て思うタイプなんです、はい。

 てか、魔法使うので暑さも寒さも関係ないんですが。

 しかし、今は魔法も使えません。

 体温調節は薬に頼るしかない、という…魔女としてはかなりみじめな感じがしますよ。

 まったくもって薬は不便です。

 まずいし、効き目が不安定でこっちの意思無視して効果切れちゃいますし。

 ま、魔法ないからトウガラシとにが虫を調合してホットドリンク作って持ってきましたが。

 雪山、やはり好きになれません。

 薬飲んでても気が抜けませんし、吹雪くたびに飛ばされそうになりますし。

 狩りする気ないままの装備で行ったものだから途中ドドブランゴに襲われてぬっころされそうになっちゃうし…

 ジョウダンじゃない、よ…まったくもうっ。

 さらにうっかり地図忘れてしまい、どこに古龍の抜け殻があるかもわからず…

 まる半日も雪山をさ迷うはめに。

 ま、自分が悪いんですが…

 ホットドリンク多めに持参していて良かったです、うんうん。

 でなきゃ凍死してたでしょうね、私。

 魔女の氷像が出来上がってたかもですよ。

 たくっうちの剣士五人の人形でじゅうぶんだっちゅーのっ。

 ま、どうにかこうにか、探しあてた古龍の抜け殻からさびた棒状の塊を手に入れてきましたけども。

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 むしろ、ここからが勝負ですよ、うんうん。

 鍛冶屋に持ち込んで磨いてもらうまで気が抜けませんもん。

 うちの剣士(人形)の元武器であるかどうか、が、肝心なわけですから。

 つらい思いをして「はい、はずれ~」なんて言われた日にゃー、鍛冶屋のおやじをぶんなぐるだけじゃおさまりませんよ。

 いや襲いかかったら釣り堀に沈められちゃうかもですが…

 お願いっ、武器っきてっ!!

 神様になんかお祈りしたこと一度もないのが魔女なんですが、心底願っちゃいましたね、今回は。

 もうね、連敗続きだったので、いやけがさしてたんです。

 自分でしたこととはいえ、どうしてこうも見つからないんだろうか、と。

 てか、もうこの世に武器なんかないんじゃないだろか、と。

 月の女神が本当はもうすべて手にしていて、それを隠してるんでは?

 私をいじめて喜んでるのでは?

 とまで思えるくらい錆びた塊からあの剣士たちの武器がでてこないんですよねぇ。

 ぇ? でた?

 でたーーっ!!

 鍛冶屋のおやじ、えらいっ。

 いやいや、私がえらいっ!

 雪山まで行ったかいがありましたっ

 半日無駄にならずにすみました…

 かなり嬉ですっ

 しかも錆びたランス!

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 そか、あの堅物ランス君の武器がでましたか…

 あいつ性格はイイ奴でしたが使ってる武器に似合わず優柔不断で他の女と私どちらを選んでもどちらかが不幸になるから二人とも断る、とか抜かしたので人形に変えたんですが…

 ま、良い思い出ということで(ぉぃ

 しかし、やつの武器をさらに元の輝く武器に戻すには素材が必要とのこと。

 狩り、か…

 うん、とりあえずあとまわしということで。

 他の四人の武器を引き続きさがすことにします~

 そかそか、月の女神はいじわるしてなかったか。

 ということは、今後も探す苦しみがまっとるってわけですねぇ…とほほほほ。