―靴をネット販売してください―
あなたが、そう言われたら、
どういった手法で、
靴のネット販売をしますか?
靴をネット販売する・・・
考えると、
ちょっと、無理があるのではと思ってしまうかもしれません。
ところが、
当時不可能と言われた靴のネット販売に挑み、
大成功した小売業があります。
過去5年間で1300%の成長、
リピート顧客率75%、
創業10年足らずで年商10億ドルを突破した奇跡の企業、
「ザッポス」です。
このザッポスを恐れるあまり、
あのアマゾンが規模にモノを言わせた低価格戦略で
つぶしにかかったという話もあるらしく・・・
結局は顧客がザッポスを支持し続けたため、
アマゾンは買収を検討することになったそうです。
では、なぜこの企業がここまで
顧客からの熱い支持を集め続けられるのでしょうか。
実はその秘密は、
企業文化と「コンタクトセンター」(カスタマーサポート)にあったのです。
驚くべきほどの徹底したサービス重視の姿勢と、
それを支える制度、採用・教育。
本書を読みながら、
日々の活動を見つめ直し、
自分の会社を見つめ直す。
そんな時間があってもいいと思うのですが、
いかがでしょうか。
●母親が亡くなり、
そのごたごたで靴の返品を忘れていた顧客に対し、
宅配の集荷サービスを送るばかりでなく、
お悔やみの花束まで贈る。
●ザッポスにとって、サービスとは、むしろブランドを築くため、
そして、顧客ロイヤルティを築くための投資なのだ。
ザッポスで、電話の処理時間を測らないのはそういう理由からだ。
創業以来今までの最長記録は、四時間だという。
●ザッポスでは、顧客についてできるだけ深く知ろうとします。
もし電話越しに犬の吠える声が聞こえたら、
「どんな犬ですか?」と聞きます。
そうすることが奨励されているんです。
●多くの企業がコールセンター業務を
「中核事業を営む上でやむを得ない必要悪」と見做し、
労働力の安い海外市場へのコールセンターの移転や、
サードパーティへの委託に走る中、
ザッポスはそのコンタクトセンターをすべて正社員で賄っている。
●ご存じのように、
アマゾンをはじめとする従来的な「ネット通販会社」は、
コンタクトセンターの電話番号をわざと見つけにくくして
いるようなところが多い。
それにひきかえザッポスのサイトに行くと、
どのページを見ても、
その左肩にでかでかとフリーダイヤル番号が表示してある。
「ザッポスでは、心から、お客さんと話したい
と思っている。その表れです」
●ザッポスのコンタクトセンターには、マニュアルがない。
●ザッポスの企業文化に合わない候補者には、
2000ドルの「採用辞退ボーナス」を提示する「オファー」制度。
●社員に、顧客に、幸せを届けること。
それが、会社を長期的繁栄に導く最強の戦略なのだ。
●社員と顧客の触れ合いこそ、『ブランディング』なのである。
●「個」を活かす企業には、「施しもの」を待っている社員はいない。
「会社が、自分に何をしてくれるか」を期待しているのではなくて、
「自分は、会社という共同体に、どう貢献できるか」を
常に考えているのだ。