妻のリハビリも兼ねて久しぶりに東京美術館へ足を運んだ。11月に骨折して以来一緒に外に出る事がとても少なくなってしまったが、杖をつけば歩けるまで回復したのとEl Grecoは興味があるということだったので気晴らしを兼ねて鑑賞に出掛けた。
見えているものよりも見られるべき姿を描いた肖像などは、色彩なども青白いものなどが多く宮廷画家としてはあまり評判が良くなく、宗教画家として評価されたというのは納得出来る。そこで気になったのが時代背景だが、エルグレコの時代のスペインは宗教改革に対抗する旧勢力が中心で、カトリックの絶対性を追求したものが多いとすると、対抗宗教改革の動きを後押しするような題材で肖像画を描くしか時代背景や経済的な理由から許さなかったのか、自分自身が純粋なカトリック教徒でそのことを肖像画を通して伝えたかったのか?
最初に目にした芸術家の自画像は老けていく自分の姿を描いたものではないかということだったが、禁欲を貫いている聖人像と同じく、心の中では疲弊し切っていたのかななどと考えたりもした。
見えているものよりも見られるべき姿を描いた肖像などは、色彩なども青白いものなどが多く宮廷画家としてはあまり評判が良くなく、宗教画家として評価されたというのは納得出来る。そこで気になったのが時代背景だが、エルグレコの時代のスペインは宗教改革に対抗する旧勢力が中心で、カトリックの絶対性を追求したものが多いとすると、対抗宗教改革の動きを後押しするような題材で肖像画を描くしか時代背景や経済的な理由から許さなかったのか、自分自身が純粋なカトリック教徒でそのことを肖像画を通して伝えたかったのか?
最初に目にした芸術家の自画像は老けていく自分の姿を描いたものではないかということだったが、禁欲を貫いている聖人像と同じく、心の中では疲弊し切っていたのかななどと考えたりもした。