妻のリハビリも兼ねて久しぶりに東京美術館へ足を運んだ。11月に骨折して以来一緒に外に出る事がとても少なくなってしまったが、杖をつけば歩けるまで回復したのとEl Grecoは興味があるということだったので気晴らしを兼ねて鑑賞に出掛けた。

見えているものよりも見られるべき姿を描いた肖像などは、色彩なども青白いものなどが多く宮廷画家としてはあまり評判が良くなく、宗教画家として評価されたというのは納得出来る。そこで気になったのが時代背景だが、エルグレコの時代のスペインは宗教改革に対抗する旧勢力が中心で、カトリックの絶対性を追求したものが多いとすると、対抗宗教改革の動きを後押しするような題材で肖像画を描くしか時代背景や経済的な理由から許さなかったのか、自分自身が純粋なカトリック教徒でそのことを肖像画を通して伝えたかったのか?

最初に目にした芸術家の自画像は老けていく自分の姿を描いたものではないかということだったが、禁欲を貫いている聖人像と同じく、心の中では疲弊し切っていたのかななどと考えたりもした。




昨日夜シンガポール経由でペナンに入り、今日朝から一日仕事をして夜中の便で帰国予定。初めてのペナンだったが、想像していたより大きな都市で日本企業を含めてかなり外資系企業が進出している事を知った。ゴルフが人気だった頃は日本企業の人達は週末ゴルフをするためにペナンまで行くという人達もいたそうだ。日本車は今でも多いが韓国勢の車がシェアの伸ばすようになってから地元の企業とパートナーを組んで別ブランドを作って対抗しているらしい。イギリス統治時代の建物が取り壊されないで残されているためヨーロッパを思わせる佇まいがある一方大衆的な中国系のお店も多く存在し独特の雰囲気を醸し出している。昨日は15日間の春節のお祝いの最終日だったため、爆竹な打ち上げ花火が賑やかに夜遅くまで鳴っていた。マレーシアの慣わしで未婚者はマンダリンオレンジを海に投げ入れて結婚ご出来るようにお祈りするのも最終日なのだとか。



iPhoneからの投稿

妻の会社が愈々登記された。バレンタインデーを選んだのはそれなりに意味のあったことなのだが、登記が完了するのは21日とか。登記日は14日になるそうなので取り敢えずは良かったのだろうが、登記が完了しないと動けないこともあるらしく妻の慌ただしい日々は続きそう。