ある日の出来事
石鹸の売り子をしてると、なかなか面白いお客様と出会う事がある。
今日は無駄に早く目覚めたので、そのある日の出来事を。
その方は対面した時はオラオラ系な上に無愛想だった。
自ら石鹸を買いに来たのに、まるで『石鹸なんて要らねーんだよ』くらいな勢い。
私は実演販売員なので、とりあえず準備に取りかかろうとした時に…
『あ、コレでお願い』
渡された物は競泳用の水着、しかもジャストサイズ。
販売には不必要、むしろ邪魔。
しかし間髪入れず乗っかってみる。
競泳用の水着を着る時って“なかなかねー”な格好になるので、お客様に背を向けて凄まじくかっこワル~な格好しながら着用し、振り向くと…そこには
同じレディースの競泳用水着を着用し、プール帽まで被ったお客様♂が正座している。
しかもガタイが良い(-.-)
私の脳ミソはこういう時にフル回転する。
真剣勝負なので、間違った選択をしてはいけないからだ。
この人は笑いを取ろうとしてるのか?いや、まさか。
ここはこちらからカードは切らずstayだなと判断。
向かい合って正座をしてみた。
いつもの笑顔で
『…改めましてこんばんわm(__)m』
この一言がスタートの合図となり、いきなり始まったのが両肩を掴みあい水着を擦りあわせる“モンゴル相撲”のような事。
ここからは乗るしかないだろーっと、これでもか!!ってひたすら水着と水着を擦りあわせる事約一時間半。
お互い鼻息だけ荒く、超汗だくだ。
言葉は交わさず呼吸を合わせ、あっちスリスリこっちスリスリ。
初めて会ったとは思えないくらいの“あうん”の呼吸を演出。
そして石鹸の説明等は一切せず一方的に試合終了。
とりあえずここもstay、冷静になりいつもの笑顔に戻って言葉を待つ。
お茶しながらのドキドキタイム。
『最高すぎです、今までここまで出来る人はいなかった…』
私は無事に?石鹸の大口契約をする事が出来たのであーる。
石鹸を売るなんて腹さえ括れば誰でも出来るかも?だけど、大口契約を取れるのは一握り。
しかも自分も楽しみ遊びながら。
私は見た目は普通過ぎるくらい普通だけど、そこだけは誰にも負けないくらいに天才的な能力を発揮する。
私以外に変わりはいない←この枠になることで、周りよりも厚待遇で好き勝手をやっても許され重宝されるのだ(。-∀-)
それはきっとどの業界も一緒と思う、特に女はね、顔の造形も大事だけど愛嬌あって、愛されてなんぼだと思う今日この頃です。
おしまい。

