つぼみⅱ~続ひよっこ農家奮闘記~ -36ページ目

つぼみⅱ~続ひよっこ農家奮闘記~

富山県富山市土(ど)にある土遊野(どゆうの)で里山のをフィールドに有畜複合循環型農業をしています。
この地で出会う種が、いつかつぼみとなり、その中のいくつかが花を咲かせ、繰り返し繰り返し、
いつの日かこの大地に力強く根付く木になれるよう。。。。

2018年 新年あけましておめでとうございます。

 

昨年も、たくさんの方々、たくさんの生き物たち、

お天道様と大地のめぐみに支えられ、農業を続けることができました。

本当に本当にありがとうございました。

 

そして、2018年1月、本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

元旦の朝、鶏舎の鶏たち、ヤギたちは変わらず「おはよ、ごはんは?」と(^^)

そんな君たちに、私は生きる時間をもらっているよ。

こうしてお世話して、あなた達からの温かいめぐみを、大切な人にお届けする。

時に命そのものをいただく。

決して馴れ合いの世界ではない。

命を懸けた時間、これが今日私たちが生きているということ。

 

年の暮れに、一頭のカモシカの子供が、土遊野にやってきました。

もう弱っていた彼は、その日はよたよた、川へ降りて行きました。

上がってくる力はあるだろうか?

心配な夜を過ごし、大晦日、また倉庫にやってきました。

年が明けたら自然保護施設へ運ぶつもりでした。

生え始めた角が小さなつららのようで、「ツラ」と名前を付けました。

元日の朝、車の下で、ツラは静かに息を引き取っていました。

もう数日、、、その想いかなわず。

 

桜の木の下に、みんなが眠ってる大地に、埋めることにしました。

 

土の中はきっと温かい。

ツラ、決してひとりぼっちではなかったよ。

顔出してくれて、ありがとぅね。

大地は、いのちを暖かく包み込んでくれる。

 

そう、声なき命溢れるこの日本の里山で、

土遊野は豊かな自然との結び目となれるよう、

今年も一年、土を耕していきたいと思います。

 

本年も、まだまだ未熟な私たちに

ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 

土遊野

代表 河上めぐみ