富士山に登る時には、平地の時よりも歩幅を小さく取るようにして、歩行速度を意識的に落として歩く事で、足腰の負担を軽減する事ができます。

一見、だらだら登っているようで、余計に時間がかかってしまうように思えますが、ハイペースで速く登ろうとする程、心拍数が上がり何度も休憩する必要が出てくるために、かえって時間がかかる事になります。

また、ハイペースで登ろうとする程、酸素の薄い高所に体が慣れないままに、心拍数がどんどん上昇していく事になります。

そのような状態になると、たとえ若くて健康な人であっても、体が低酸素状態に陥りやすくなり、高山病を起こしやすくなります。

高山病を防ぐには、体が低酸素状態に陥らないように、心拍数が急激に上昇しないように、体の負担を少しでも減らすように登る事が大切になります。

歩幅を小さく取り、歩くペースをゆっくりにしてもまだ苦しい時には、さらに歩幅の間隔を小さくするように意識して、ゆっくりしたリズムであっても、無理せず自分のペースを継続して保つように心がける事が重要です。