今日大学の帰り道でチャリンコとすれ違った
ウィンドブレーカーを纏った男子学生が颯爽と横を走り抜けた
ハンズフリーで
分からんでもない
いや、分からんでもないよ
昔は俺も憧れた
昔はね
カッコイイと思ってた
パンピーが律儀に両の手の自由を奪われてやっと操縦するような迅速の乗り物をまさかのハンズフリーでいく
すごい速度で移動しつつも両手の自由はまだしっかり残せてる
ジャンケンできる
なんならゲームボーイだって出来ちゃう
なぜなら両手がまだあいているから
移動しつつもね
「え?自転車?あー俺はハンズフリーだよ」
「君は違うのかい?」
なんて余裕をかましてるかのような顔
そんな顔をした男子学生とすれ違った
俺は徒歩
向こうはちょっと俺がちゃんと見てくれてるかをチラ見で確認しながら走る
それがすごく
すごく
ダサかった
一方では電車乗り過ごしてしまって頭を抱える人もいる
こっちもまぁある事だけど
まぁダサい
ものの例えでなくちゃんと両手を後頭部に回して肘で頭挟んで「くっそ〜……」って漫画みたいに落ち込む彼
全然ハンズフリーではなく
そこはそんなに残念な気持ちは表に出さないほうがいいよね
そこはポーカーフェイスでいたい
彼はどうだか分からないけど俺はそうだなあ
彼が電車乗り過ごすことでどれだけの不利益を被っているかは、その時の俺には知る由もないけれど
でも、だとしてもポーカーフェイスは崩したくないな俺は
だって凄い可愛そうな目を向けられること間違いなしじゃん
結局ハンズフリーでもそうじゃなくても
まぁダサいことにはなる
人はダサさから逃れられないのかもしれない
俺はハンズフリー反対です
だから鞄はクラッチバッグ
ノンハンズフリー