オスピスドボーヌとワイン祭

 

病院とワイン…あまり結びつきがないですよね。

でも、そこはやっぱりワインの都ボーヌならではなのかもしれません。

 

貧しい人、恵まれない人たちのために扉を開かれたオスピス。


まったく無料で運営されてきていたので、いつしかロラン氏の私財も底をが見え始めてきました。

そんなおり、ブルゴーニュ一帯の、裕福な貴族などにより、ぶどう畑が寄付されました。

これもまたお金ではなく『ぶどう畑』というところが、ブルゴーニュらしい。

 

その寄付された畑で、ぶどうを作り、ワインを造り、その売り上げを、

施療院の運営費としてまかなってきました。


今でも、寄進された畑は残っており、毎年ぶどうが作られ、毎年収穫され、ワインが造られます。そして毎年、11月の第三週目の日曜日に、ワインが販売されます。

オスピスの向かえで開催されるワインオークションです。


寄付されているぶどう畑には、こんな オスピスの紋章の看板が設置されています。




11月の栄光の三日間の間に開催されるワインオークションでは、

この時点では、ワインといっても、完全なワインではなく、

収穫されたぶどうがワインとして仕込まれた初期段階のもの。

樽詰めされた状態なんです。オークションも、樽での販売となります。

 

オークション参加者は、事前にオスピスドボーヌの地下セラーにて、

樽から試飲をすることができます。


一般参加者も朝早く並ばねばなりませんが、試飲可能なんです。

 


そこでの試飲により、その年のブドウの出来栄えを知ることができ、

ワインの仕上がり具合を見据えられるといわれるゆえ、この日、

年に一度だけ開放されるオスピスドボーヌの地下セラーには、

そのヴィンテージの質を見極めに、世界中からワインラバー、

ワイン業界のプロが集まってくるのです。

 

また、オークションの落札価格によって、

その年のワインの価格、相場がきまるといわれています。2005年以降、毎年価格も上がってきているように思いますが

さてさて、今年はどうなることやら。落札価格、落札者は、翌日の新聞に掲載されますので興味のあるかたは是非ご覧になって見てください。なかなか面白いです。

 

なお、オークションの売り上げの一部は、オスピスはじめ、ボーヌの観光施設に、一部は、ボーヌの病院の運営費や、恵まれないかた、貧しいかたの医療費、慈善事業に当てられています。

1443年来創立者の思いが今もなお受け継がれているなんてすばらしいことですよね。

 

実は、日本とも結びつきがあるんですよ ! 知る人ぞ知る(?!)小話ですが、この歴史あるオスピス・ド・ボーヌ、年末年始のドラマスペシャル「スチュワーデス刑事」1998年第一話の舞台になっているんですー。





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