エリコへ。

エリが逝ってしまってから、一年が経つね。
もう一年なのかな。まだ一年なのかな。
ちょっと分からないや。


いつも見ていてくれるから知っていると思うけれど、
お父さんもお母さんも元気だよ。
エリの大嫌いだった、ケンカはたまなするけれど。


あのね、エリ。

エリの大好きだったお父さんは、エリのこと忘れていないよ。

安心してね。

忘れていないというのかな。
そんなのじゃないな。


エリに会いたくて、会いたくて、たまらない時があるみたい。
口には出さないけれど。

エリがいた頃のお母さんのブログは、あまり見ないんだって。
きっと、無性にエリに会いたくなって、大泣きしてしまうからだろうね。

一応男だから、がんばっているみたい。

ほら、お父さんって変に強がるところあるでしょ。
男だって泣きたい時は、泣いてもいいのにね。

エリもそう思うでしょ。



エリとお別れする日の朝、仕事に出掛けるお母さんを玄関まで見送りに出てきてくれたね。
年をとってからは、奥の部屋でゴロンとしていることが多かったのに。


壁の角から顔をちょこんと出して、なんとなく寂しげに
「もういっちゃうの?」って顔して。


そして
「お父さんのことよろしく」って顔して。


なんとなく気になったのに、
「いってくるね。お留守番よろしくね。またね。」
なんて、仕事に行ってしまったね。


あの時、どうしたの?って頭をなでてあげればよかった。


ぎゅうっとしてあげればよかった。



お母さんもエリに会いたい。



たまには、夢の中でもいいから、お父さんに会いにきてあげてね。
そして、ついででもいいから、お母さんにも。


あのね、エリ。

妹のほたるは、エリのように美人さんではないけれど、とってもかわいいの。
愛嬌があって、甘えん坊で、賢くて、そして、まわりの人を笑顔にする力を持っているの。
本当に、すごいんだよ。


その力をお母さんは、こうよんでいるんだよ。



「ほたるマジック!」(笑)



それに、エリがいろいろ教えてくれているみたいだね。

どんどん素敵な女の子になっているよ。


ありがとう。


これからも、みんなのこと見守っていてね。











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