「仕事ができるだけじゃダメ」と言われ悲しい!派遣社員の投稿が炎上、専門家に聞いた ≪続きを読む≫
5月11日(土) 17:00 提供:J-CAST会社ウォッチ
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暇な職場で正社員の雑談に加わらないと......
話題になっているのは、女性向けサイト「発言小町」(2019年4月22日付)に載った「『仕事ができるだけじゃダメなのよ』と言われました」というタイトルの投稿だ。
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仕事は簡単。一緒に働いている正社員の女性も「仕事がない時は勉強していてもいいですよ」などと言い、上司とよく雑談をしている。のんびりした職場らしい。
「私は仲間に加わりません。いろいろな表や資料を一生懸命作り、仕事をやりやすくしています。お茶出しは、仕事の一つとして言われていたのでやりますが、仕事外のゴミ捨てやトイレ掃除、片付けは正社員の女性がやります」
ところが、契約内容の仕事をきっちりとこなしているのに、正社員女性が「人数が少ない支店なんだから、仕事だけしていたら更新してもらえないよ」と言うのだった。「それを決めるのは、上司であってあなたではない」と言い返すと、彼女はため息をついて「そうかもしれないけど、あなたと2人きりでいる時間がつらい」と衝撃のひと言をもらしたのだ。
「会社ですよ? 仕事をしに来ているのに、なぜこんなことを言われるの? 私のほうがつらい」と投稿者は結んでいる。
仕事はそこそこでも一緒に働いて楽しい人がいい
この投稿に対する反応は、投稿者への同情や共感はほとんどなく、「正社員のいうとおり。仕事ができるだけではダメ!」という猛批判ばかりだった。
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派遣社員がすべきことは「自分の力をアピール」ではない
また、派遣社員は「出過ぎるべきではない」という意見も多かった。
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日本の企業文化では派遣の仕事観が空回りしがち
J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、女性の働き方に詳しい、主婦に特化した就労支援サービスを展開するビースタイルの調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長に、「仕事ができるだけじゃダメ?論争」の意見を求めた。
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川上敬太郎さん「…… 一番の問題は、何を『仕事』だと考えているかという認識のズレではないかと思います。派遣という働き方は、典型的な職務型です。いつからいつまでの期間に、どんな業務に携わるかを限定し、その業務を遂行するための労働を提供する契約を結びます。
しかし、日本の企業文化は職能型と言われるものです。主な担当職務はあるものの業務範囲を厳密に限定せず、会社の意図を汲んで臨機応変に対応できる能力が重視されます。
投稿者は、とても派遣社員的な仕事観を持っています。それは決して悪いことでも間違いでもありませんが、日本企業の中で派遣社員として働く場合は、日本的企業文化の特性にも配慮しておかないとうまく機能しないことが多々あります」
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川上さん「仮に、担当業務を完ぺきにこなしていたとしても、もし本人に起因する別の理由で、周囲に対して一緒に働きたくないという感情を与えてしまっているとしたら、やはり問題だと思います。
会社はチーム全体で最大の成果を出すために『仕事』をする場所です。周囲と仲良く親密になる必要まではありませんが、周囲に悪感情を抱かせない程度の最低限のコミュニケーションは、求められている『仕事』の一環ではないかと考えます。
それは、チームの一員としての『務め』と言い換えてもよいでしょう。務めの範囲は、会社のカラーによって異なるもので、派遣社員としてどんな派遣先でも高い評価を受ける人は、会社ごとのカラーの違いに瞬時に適応して、うまく務めも果たしている人です。
投稿者が派遣先で今後も働きたいのなら、周囲に悪感情を抱かせないことも仕事のうちと考えて、コミュニケーションの改善に取り組むことをオススメします。一方で、職場の雰囲気が自分の仕事観に合わず、納得できないのであれば、別の派遣先に移るといいでしょう」
派遣には「自分らしさを貫きたい」というスタンスが多い
――回答の中には、バリバリできるタイプではないが雑用をこなした人が再契約され、バリバリやったが雑用をしなかった人は再契約されなかった例が紹介されています。また、「郷に入れば郷に従うべきだ」という声も多数ありました。契約社員の働き方として、「自分らしく仕事で成果を出せばいい」という生き方は間違っているのでしょうか。
川上さん「いいえ。むしろ、派遣という働き方を望む人は、『自分らしさを貫きたい』というスタンスをお持ちのケースが多いと思います。一般に正社員のほうが、雇用が安定する一方で、自分の希望よりも会社の都合を優先しなければならない傾向があります。従事する業務内容や勤務時間、勤務期間、勤務場所といった条件を自分の希望に合わせて働くことができるのは、派遣社員として働くメリットそのものです。
今回のケースのもう一つの問題点は、派遣元のフォローアップが足りないことです。派遣元は、会社のカラーの違いまで読み取った上で、適した人材をマッチングする必要があります。投稿者が悩む背景に、マッチングの不十分さがある気がします。投稿者の仕事に対するスタンスと、派遣先のカラーの違いを事前に察知できていれば、他の人にするか、投稿者に仕事を紹介する際に、適切なアドバイスをしていたはずです。
本来、今回のようなケースは派遣元が投稿者の相談に乗りながら二人三脚で乗り越えてほしいと思います。職場の悩みを一人で抱え込むのではなく、派遣元に相談できる協力者がいる点も派遣社員として働くメリットの一つなのですから」 (福田和郎)
どちらの立場も一理あります。
ただ、契約更新に関し、「それを決めるのは、上司であってあなたではない」というのは正論ですが、面と向かって言葉にする必要はありませんよね。
相手がイラッとすることをさらりと言って、本人は悪いとも思わない。
やっぱり、こういう人と一緒に働きたくない、という人は多いでしょう。
私が採用のお手伝いをする時に気にかけるのも、この人はこの職場の人とうまくやっていけるか、という点です。
本人も周りも気持ちよく仕事ができる、というのは大事なことだと思います。
どうしても派遣型派遣の働き方がしたいなら、派遣元に相談して、そういう会社を紹介してもらわないと。
本当は、もっといろいろな働き方が認められるといいのだけど。
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