感情を客観視するべし!「自分は怒りやすい」と悩む上司への処方せん ≪続きを読む≫
5月7日(火) 18:00 提供:新刊JP
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特に問題なのが「叱り方」だ。一時代前の説教タイプの叱り方は「パワハラ」と受け取られてしまう可能性もあり、どのように部下に改善してもらうか悩ましいところだ。
そこで、『嫌われずに人を動かす すごい叱り方』(光文社刊)を著した人材育成コンサルタントの田辺晃氏にお話をうかがい、最新型の「叱り方」について話を聞いた。
今の「叱り方」は「ほめる」「認める」「言い訳を聞く」ことが大事だと語る田辺氏。……
■思わず部下に逆上してしまった… その晩回の方法はあるのか?
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田辺:多くの上司の方々は、叱る際に今の自分と部下を比較して「なんでこんなこともできないんだ!」と怒ってしまうことが多いんですね。
でも、自分が新入社員の頃を思い出してほしいんです。当時、どれだけ社会のルールや仕事の手順が分かっていましたか、と。……
新入社員の方々は、「何でそんなことをするんだ」と言われても、なぜ叱られているのか分からないと思います。それは物事をとらえる基盤となる常識が違うからです。……
だから、一つ一つ説明することが大切で、教えては確認して、相手の意見を聞くということをしないと、ルールや仕事を覚えてはくれませんよ。
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田辺:その意味では、上司は謙虚な姿勢が必要です。部下のおかげで自分は仕事をできていると内心思っておかないといけないですよね。
――また、自分ができていないことを部下に「そこは直せ」とは言えないというケースがあります。この場合はどうすればいいですか?
田辺:…… 部下に指摘しないといけないときもありますが、「上司の方こそ出来ていませんよね」と言われる覚悟をすることがまず大事。もう一つは「一緒に頑張って改善しよう」というスタンスで指摘をすることですね。誰しも完璧ではないですから。
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だから謙虚な姿勢で、自分も変わっていくという姿勢を見せるスタイルを取るべきでしょうね。
――また、怒りやすい性格だという人もいます。そういう人向けに怒りのコントロールのポイントを教えて下さい。
田辺:これはアンガーマネジメントで「怒りを感じたら6秒待て」という方法があります。激しい怒りは6秒で静まるということですね。ただ、思わず逆上して怒鳴ってしまったというときは、もう一度リターンマッチをしてください。
その日の夜や次の日に、もう一度部下と話をするんです。「昨日のことで、ちょっともう一度話そう」と言って、怒ったことを素直に謝る。……
怒りの中には私的な感情が含まれていますから、何が客観的事実(出来事)で何が自分の解釈・評価で、何が感情なのかを把握することがまず大事です。ここで主観的事実は、自分の見方であり実は自分の価値観や信念、思い込みからやってきています。
また自分の期待、つまり「部下はこうしてくれるだろう」という自分が抱いた思いを、部下に裏切られて腹が立つ、これが感情です。
このスキームをしっかり俯瞰できれば、叱り対話の準備としてはばっちりです
こうした、一度怒ったものの冷静に俯瞰して見て、改めて「こうしてほしい」という要望を客観的事実とともに伝えることを私は「2段階叱り」と呼んでいます。
――なるほど。では、普段から怒らないようにする方法はありますか?
田辺:日々、今日感謝できる出来事を寝る前に10個書き出すという方法があります。これを続けると、人の良いところを見ようとするようになってきて、謙虚さが身についてきます。
――相手への伝え方で気をつけるべきポイントはありますか?
田辺:基本的には、どうすれば出来るようになるかという方法を探しつつ、その中で原因も考えてみようかというスタンスが良いと思います。原因追及は相手を責めるニュアンスが入るので、相手が委縮する可能性があります。
……大事なのは、対人関係能力なんですよ。そこに気づいてほしいです……
どんなにスキルが高くても、対人関係能力に難があれば、社会ではなかなかうまくいきません。
対人関係能力が低い人は、人との関係の前に、まず自分との向き合い方に問題があるような気がします。
だから、怒りやすかったり、また逆に何も言えなかったり。
こういう本を手にする人なら、改善の糸口を見つけることができるでしょう。
問題は、自分は正しいと思い込んでいる人。
謙虚さ。大切ですよ。
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