ブラック企業とブラック社員をなくすただ一つの方法
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12月21日(金) 18:00 提供:新刊JP
誰にとっても有限で、平等に分け与えられている時間。
自分の夢や目標を叶えられるかどうかも、仕事で大きな成果を出せるかどうかも、結局は自分に与えられた時間をどう使うかにかかっている。
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今回は、すべての日本人が知っておくべき時間術について、『仕事ができる人の最高の時間術』(明日香出版社刊)の著者、田路カズヤさんにお話をうかがった。
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――時間の使い方の重要性は、仕事に限らず人生すべてに共通しています。本に書かれているように、「何に時間を投資するか」を考える上で「パッション(情熱=自分がワクワクして取り組めること)」と「ミッション(使命=生き方に関する個人の信条)」を基準にすることは有効だと思いますが、多くの人は自分の「パッション」や「ミッション」について考えていないように思います。
田路:……日本のビジネスパーソンは、自分の仕事に「パッション」を持てている人の割合がとても低いんです。そもそも自分の人生にすら「パッション」を持てていない人もいます。ただ、そういう人は、本当にやりたいことが無いわけではないんです。やる前から「自分には無理だ」と諦めてしまっていたり、何かを理由にして自分の欲求に蓋をしていたりする真面目な人ほど陥りやすい傾向にあります。……
――本書のテーマになっている「時間術」ですが、今しきりにいわれている「生産性」とつながりが深いワードです。日本人の生産性は低いとされていますが、これは時間の使い方だけの問題なのでしょうか。
田路:社会や組織の構造上の問題やそこで培われたパラダイム(固定観念)の影響が大きいように思います。
日本企業では、まだまだ上司と部下の上下関係が強いこともあり、「これをやっておけ」という上司からの指示に、その必要性を検討しないまま部下が従ってしまうことが多々あります。本当は、そのタスクが必要かどうかを部下が検討して、無駄な仕事だと思ったら断ったり、やり方を変えたりすべきなんですけど、「上司に意見すること=ダメなこと」という固定観念が強いので、部下もそういったことをしようとしません。この負の連鎖が、日本企業で無駄な仕事を増やしています。まずは経営者や管理職側の意識が変わらないことには、本当の意味での生産性向上はできないと思いますね。
――組織構造上の問題で生産性向上が妨げられているとすると、個人が時間の使い方を見直してもどこまで効果があるのかという疑問が残ります。
田路:日本企業の多くがこうした問題を抱えているとしても、「仕方ない」と諦めてしまったら何も変わりません。だから、自分のできる範囲内のことだけでもいいので時間の使い方を見直して、変えていくべきだと思っています。
もっと言えば、自分でやれることをやり尽くしても、上から無駄な仕事が降ってきて、無駄に時間が消費されていると感じるならば、そもそもその会社にいるべきなのかを考えた方がいいです。そういう会社はこれから確実に淘汰されていきますよ。
企業側に「ブラック企業」と呼ばれる企業が存在するように、従業員側にも「ブラック社員」は存在します。
「ブラック企業」がなぜ無くならないかと言うと、自分の時間を会社に捧げることによって、会社から対価をいただくという考え方を持つ「ブラック社員」が存在するからですよね。この「ブラック企業」と「ブラック社員」の互恵関係が、日本企業の生産性を下げる1つの大きな要因になっていると思います。
――「どうせ残業することになるから」と時間の使い方を改善することを諦めてしまっている人にアドバイスをするとしたらどのようなものになりますか?
田路:例えが不適切かもしれませんが、サービス残業が当たり前になってしまっている会社員の方は、戦時中の特攻隊と同じです。他に武器が何も無くなり、自分の時間を提供することで戦おうとしている。でも、時間は命ですよ。命を差し出していることと同じなのだと認識したほうが良いですね。
ですから、「ブラック社員」や「社畜」と呼ばれる前に、「自分がワクワクする退社時間」を設定することからおススメします。「この時間に帰ることができたら、ワクワクする」と思える退社時間を決め、その時間以降は仕事できないように、スケジュールをブロックするんです。1年分のスケジュールをブロックしてしまうことが重要です。そして、理想の退社時間を決めてから、「その時間に退社するためには、自分は何を捨てなければならないか」を脳みそちぎれるくらい考えてほしいです。
こんなことを言うと、「そんな簡単に変えられるはずがない」と思う人もいるでしょうけど、実際、「ワーママ」と呼ばれる働くママさんたちは、「保育園にお迎え行く時間」を絶対的な退社時間として認識しているので、総じて時間生産性の高い仕事をしていますよね。……
――最後になりますが「時間が足りない」と日々奮闘している方々にメッセージをお願いいたします。
田路:私は、「忙しい」という言葉を世の中から撲滅したいと考えています。「忙しい」という字は、「心を亡くす」と書いて「忙しい」ですよね。こんなに恥ずかしい言葉を恥ずかしげも無く吐く社会を変えたいと考えています。……
今回の本のタイトルは『仕事ができる人の最高の時間術』となっていますが、私は、「自分の人生を贅沢に生きるための時間術」を書いたつもりです。「忙しい」を言い訳にせず、限られた時間の中でも自分の夢や目標を確実に達成するための方法を書きました。
ビジネスパーソンだけでなく、主婦や就活中の学生さんの人生も変えることができると思っています。……
確かに、「パッション」や「ミッション」を意識していないビジネスパーソンは少なくないでしょう。
縦社会の固定観念に縛られている人も多いです。
だからこそ、自分の時間の使い方を見直し、意識改革をする必要があるのだと思います。
個人でできること、できないことがあります。
まずは、自分のできることを、できる範囲で。
アメーバニュースのタイトルは、「ブラック企業とブラック社員をなくすただ一つの方法」となっていますが、「時間術」が有用なのは、ビジネスパーソンだけではありませんよね。
著者ご自身、「『自分の人生を贅沢に生きるための時間術』を書いたつもり」とおっしゃっています。
さあ、皆で心を亡くす「忙しい」という言葉を封印しましょう。
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