慧琳の鑑賞眼

慧琳の鑑賞眼

舞台芸術の作者、演者の思いを受け取れるように鑑賞眼を磨いています。分野横断的に書いています。詳細はアイコンクリックの後、プロフィール、メッセージボード、パソコンならばブログトップをどうぞ。

元々はバレエ鑑賞後の感想をノートに書き記していたところから始まっているこのブログ。

鑑賞眼を身につけたいという思いから今日も明日も明後日も、舞台芸術を見て考えて、文章を書きます。

芸術はわからない、難しいと思い敬遠しがち。見たところで、きれいだなあで終わってしまいがち。

でも、わからない、難しいの先には時代を超えて作者、演者が伝えたい思いがあるのです。

何世紀にも渡って語り継がれてきたその作品には人間の本質が表されていて、見る側に様々な問いを、問いかけてくるのです。さらには演じ手の解釈も時代を超えて様々に変化し、彼らの視点を通して見る側にも考えるきっかけを与えてくれるのです。

その思いを受け取るべく、今日も鑑賞眼を磨いて舞台鑑賞の旅に出かけます。

このブログでは、バレエ鑑賞の他に、オペラ、そしてロック、ヘビーメタルの舞台鑑賞が入り交じって書かれています。

クラシック音楽を聴く人は、ロックを聴かない人が圧倒的に多いです。反対にロックを聴く人は、クラシック音楽を聴かない人が圧倒的に多いです。ましてやヘビーメタルなんて!と思いませんか。

実はヘビーメタルとクラシック音楽はとても近しい存在にあると思っています。どちらも楽器における表現に重きが置かれ、そして様式が決まっており、とても緻密に作られています。

また、クラシック音楽は人間の本質を表現できる手法を用いていますが、実はヘビーメタルも人間の本質を描いているのです。実はヘビーメタルこそ人間の深い孤独と悲しみを表現できる手法だと思います。その方法は一見激しくまるで近寄りがたい印象を受けますが、その相反性こそが最も美しいと私は思います。

このブログは麦慧琳というフィルターを通し、舞台鑑賞の視点を探るべく展開していきます。

どうぞご一読いただけましたら幸いです。

  久しぶりに谷桃子バレエ団チャンネルを見て思ったことをまとめるぞ音譜

 

 筆者は同じソンDの制作物でも、何をかくそうローランドショーの(内容:ホストクラブ営業の裏側)れっきとした視聴者なので、谷桃子バレエ団(バレエ公演の当日までの裏側)はぜーんぜん見てませんびっくりマークってかこの前まで谷桃子バレエ団って、三木雄馬さん永橋あゆみさん今井智也さんでのみ有名な、バレエファンからすると技術のレベルがうーんとかというバレエ団だったのに、プロデューサーが「日本一のバレエ団にする!」と息巻いていておい無理だろと書かせてもらう。東京バレエ団がいーちばんです。そんなことを書かなくてもたかだかネットにバレエの伝統と格式は覆せないのは確か。まあでも門戸が広いほうが新規獲得には繋がる。しかもホストクラブにハマると人生破滅するかもしれないが、バレエにハマっても人生は破滅しない。これは言っておこう。バレエ鑑賞にハマっても人生は破滅しない!!!!これは過去にパンとサーカスで嘆いてる筆者だから何度でも言わせてもらうが、バレエにハマっても人生破滅しない!!!!

どんどんハマってくれたまえ。バレエ鑑賞からバレエを習う人口まで増えてもらえればますますバレエ界の市場が大きくなる。

 

 この谷桃子バレエ団チャンネルのコメント欄をざっと読んで思うのは、新しいバレエの鑑賞方法が一つ出来ているということ。コメントはこんな感じである。まずは髙部芸術監督への応援、運営方針に対する考え、アドバイスの中身にどう思ったか、など。次に、出演するダンサーへの感情のこもった応援。そして身体への美しさ。読めど読めどもバレエ作品に感動している人などいない。まあこれはリハーサル風景の動画だからということも頭の片隅にはあるが。ここまでバレエダンサーの人柄、背景に感情移入した鑑賞方法もなかなかないだろう。それは、過去の「密着」動画が誘導したバレエ鑑賞方法なのかもしれない。筆者もいくつか密着動画を見たことがあるが、ソンDチームの密着動画は完成度が高く大変面白い。密着対象に興味がわくのは当然で、しかも動画に出ている全員に興味がわくのではない。この密着動画の目的は、「誰か」の心に「この人」が刺さることなのである。

 

 今までのバレエ鑑賞ブログやツイートを見る限り、バレエダンサーにここまで感情移入した感想はないのではないか。バレエ鑑賞者が何について述べるかというと、切り口はバレエダンサーには変わりない。問題は視点である。技術や配役についての文句、いかに役を表現しているか、かわいい、きれい。それ以降の背景や人となりを知っているのはそれこそ「お仲間」であり、出身バレエ教室関係者でなければ知り得ない。感情移入などしようものならフン!と鼻で笑われる世界である。おっとっと、ただの愚痴ではないかーい!!

 

 とにもかくにもワタナベDというフィルターを通して語られるバレエの世界はかくも「アイドル化」し、それがバレエ鑑賞の方法とうまく結びついて感情移入型バレエ鑑賞ができあがったのである。私の狭い世界では、プロデューサーソンDが世界を動かしているとしか思えない。

 

 さて、筆者は色々ありまして、今は大学院修士2年生。バレエは4月の白鳥以来見ていません。なぜかというと、客席で具合が悪くなるからです。あれもこれも癖が発動して稼働し続けてたらこうなった。今は家にこもって論文かけて幸せーー!!!!たまにはバレエやりたいなあ