身から出た素描 -83ページ目

励み

朦朧

夜中に少しうとうとしてしまい、一時間半程で目が覚めました。
人からのメールを待っていたので、未明の中途半端な時間にじんわりと覚醒していきました。
流しっぱなしの音楽がすごく素直に脳に入ってくる感覚。膜のない状態にさらりとほどけてくる。

はっきりと体が動かせるようになるころには、頭もすっきりといつものように世界を観ていました。

すっきりと、というのは錯覚で本当は埃まみれのフィルターなのかなとも思いました。
意識、というのは純粋な発展をさまたげているのでしょうか。

デンファレ

一本の茎に鮮やかで、水分を含んだ花が連なっている。
小さい試験官のような容器にさされて、大切に扱われていた。

もらってきたので部屋に置いておいた。
枕元に花があることはいいことだと思っていた。

最初の違和感は数日でやってきた。
花が落ちたのである。拾うと萎びた花はまだ水分を多分に含んで、嫌な感触だった。

さらに数日、まず一本の茎から全ての花が落ちた。
そして今朝、水があと五ミリほどになっていたのを見た。花は萎びつ明らかに末期。捨てるのも罪悪感で、そのまま仕事にでかけた。

夜中に帰ってくると、鮮やかなピンクの中に茶色い脈が目立っていた。持ち上げると花は全て落ちた。
やはり水分がまだまだある状態で。
触るのが気持ち悪くて嫌なものだった。