『日妙聖人御書(楽法梵志書・日妙抄)』(佐後)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 薬王菩薩(やくおうぼさつ)は法華経の御前に臂(ひじ)を七万二千歳が間 とも(灯)し給(たま)ひ、不軽菩薩(ふきょうぼさつ)は多年が間 二十四字のゆへ(故)に無量無辺の四衆(ししゅ)に罵詈(めり)毀辱(きにく)・杖木(じょうもく)瓦礫(がりゃく)・而打擲之(にちょうちゃくし)せられ給ひき。所謂(いわゆる)二十四字と申すは「我(われ)深く汝等(なんだち)を敬ふ 敢(あえ)て軽慢(きょうまん)せず 所以(ゆえん)は何(い)かん 汝等皆菩薩の道を行じて 当(まさ)に作仏(さぶつ)することを得べし」等云云。かの不軽菩薩は今の教主釈尊なり。昔の須頭檀王(すずだんのう)は妙法蓮華経の五字の為(ため)に千歳が間 阿私仙人(あしせんにん)に せめつかはれ、身を床となさせ給ひて今の釈尊となり給ふ。
(平成新編0604・御書全集1215・正宗聖典----・昭和新定[1]0869・昭和定本[1]0643~0644)
[文永09(1272)年05月25日(佐後)]
[真跡・静岡芝川 本成寺外五ヶ所(10%以上40%未満現存)]
[※sasameyuki※]