『富士一跡門徒存知事』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

一、日興弟子分(でしぶん)の本尊に於(おい)ては一々(いちいち)皆(みな)書き付け奉(たてまつ)る事、誠(まこと)に凡筆を以(もっ)て直に聖筆を黷(けが)す事(こと)最も其(そ)の恐れ有りと雖(いえど)も、或(あるい)は親には強盛(ごうじょう)の信心を以て之(これ)を賜(たま)ふと雖も子孫等之を捨て、或は師には常随給仕(じょうずいきゅうじ)の功(こう)に酬(むく)いて之を授与すと雖も弟子等之を捨つ。之に依(よ)って或は以て交易(こうえき)し、或は以て他の為(ため)に盗(ぬす)まる。此(か)くの如(ごと)きの類(たぐい)其(そ)の数多(おお)きなり。故(ゆえ)に賜(たま)はる所の本主(ほんしゅ)の交名(きょうみょう)を書き付くるは後代(こうだい)の高名(こうみょう)の為(ため)なり。
(平成新編1872・御書全集1606・正宗聖典0541・昭和新定[-]----・昭和定本[-]----)
[延慶02(1309)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]