第十三 但惜無上道(たんじゃくむじょうどう)の事
御義口伝に云はく、無上道とは南無妙法蓮華経是(これ)なり。今日蓮等の類(たぐい)南無妙法蓮華経を惜しむ事は命根よりも惜しき事なり。之(これ)に依(よ)って結ぶ処を仏自知我心(ぶつじちがしん)と説かれたり。法華経の行者の心中をば教主釈尊御存知有るべきなり。仏とは釈尊、我心とは今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者なり。
(平成新編1762・御書全集0749・正宗聖典0450・昭和新定[3]2798・昭和定本[3]2658)
[弘安01(1278)年01月01日(佐後)]
[古写本・上 富士大石寺、下 京都要法寺]
[※sasameyuki※]