第20回 桜 part2
桜
私はよくこの花を眺めていた。病室の窓から見える景色には常に桜がいた。
私がここに入院したての頃は春だというの花を咲かせず、まるで私のようだと親近感を持ったものだ。
夏の緑豊かな桜
秋、冬の見ているだけで寒くなりそうな枝だけの桜。
そして今、あの頃とは比べ物にならないくらいきれいな花を咲かせている春の桜。
この桜はずっと私と一緒だった。小学生の頃から今に至るまで。友達のような家族のような、とにかくとても大切な存在なのだ。
しかし、私はこの桜にお別れを言わねばならない。
「桜ちゃん、明日退院なんだってね。よかったわね。また学校に行けるよ」
うるさい。だまれ。もう5年も通ってない世界にいくぐらいならずっとこの桜を見ていたい。でも、私はそんなことも許されず別れを言うのだ。
さらば、私の家族、私の友、私を支えてくれてありがとう。
また・・・また疲れたときは
「また、あいに来てもいいですか?」
桜はだまって抱きしめてくれたような気がした。
第20回 桜 part2 完
桜
私はよくこの花を眺めていた。病室の窓から見える景色には常に桜がいた。
私がここに入院したての頃は春だというの花を咲かせず、まるで私のようだと親近感を持ったものだ。
夏の緑豊かな桜
秋、冬の見ているだけで寒くなりそうな枝だけの桜。
そして今、あの頃とは比べ物にならないくらいきれいな花を咲かせている春の桜。
この桜はずっと私と一緒だった。小学生の頃から今に至るまで。友達のような家族のような、とにかくとても大切な存在なのだ。
しかし、私はこの桜にお別れを言わねばならない。
「桜ちゃん、明日退院なんだってね。よかったわね。また学校に行けるよ」
うるさい。だまれ。もう5年も通ってない世界にいくぐらいならずっとこの桜を見ていたい。でも、私はそんなことも許されず別れを言うのだ。
さらば、私の家族、私の友、私を支えてくれてありがとう。
また・・・また疲れたときは
「また、あいに来てもいいですか?」
桜はだまって抱きしめてくれたような気がした。
第20回 桜 part2 完