私はずっといい子で生きてきました
母はとても厳しく、泣くと怒られるので
自分の気持ちを抑え込む
正しさ第一で育てられました
夫はとてもいい人で
家事や育児も興味をもって関わってくれて
お互いに仕事をもつ共働き
とはいえ、私はパートだったので
自由な時間も多く、家のことのほぼ全てを
私が管理して決定して
夫には「こうすることにするね」と
説明と決定を同時に伝えていました
週末といえば
子ども達は友達との時間が増え
夫は趣味で外出し
私は1人、家で家事をしたり友達とランチしたり
家族で過ごすことはあまりなく
夫は平日も仕事で帰りが遅く
子供たちは食事が済んだら自分の部屋に消えていく
そんな日々に
私、家政婦みたいだ
このまま歳だけ取っていくんだろうなー
と、漠然とした虚無感を見ないフリして
仕事と家事とをこなす日々でした
ある日、職場の送別会があって
お酒もまわって、席もバラバラになる頃
彼が私の隣に座って
「俺、桜子さんのファンだから」
と言って肩に手を回してきました
正直、彼は歳が10個下で明らか冗談だし
でも嬉しい気持ちで「ありがとうー」
と言いました
その日から、彼は仕事中でも
「桜子さんのファン」
を公言して、大変な仕事を手伝ってくれたり
他の人とは違う特別扱いをしてきました
これが、とても嬉しくて
時々、「本気?なわけないよね」と
勘違いしそうになるくらい
そもそも、この勘違いの気持ちが
間違いの始まりだったんです
勘違いを受け入れてしまう
私の自己肯定感の低さが。
自分の気持ちを見ないようにして
しなければならないことばかりやっていた日常に
突然やってきた心が浮かれてしまう出来事に
私の思考はすぐにどっぷりつかっていきました
彼と私をけしかけるように
職場の人達がセッティングしたお出かけイベントに2、3回出かけて
彼から「2人で出かけよう」と誘われて
ドライブに行きました
ドライブに行くことが不倫になるのかわからないけど
気持ちを止められなくなりそうな感じはわかってたし、それでも行きたいと思ってました
夫から感じない
私を守るとか、私を大切にするとか、女性として扱ってくれるとか、喜ばせてくれるとか、
彼がそういう接し方をしてくれる度に
私はそういうふうに扱ってほしいと思ってたんだ
とその時実感したし
女性として輝くことを捨てていたし、諦めていたんだと思いました
でも、彼には彼女がいる
私には夫と子どもがいる
それを考えないようにしていました