昔、わしが中学生の頃 
母はブログをやっていた。

当時は気に止めていなかったけれど
昨日、何年かぶりに見返してみると
なぜかワクワクして
それと同時に切なくなった。
エモい。きっとこれが本当のエモい。

母目線から綴られるブログは
たまに心がぎゅっと
苦しくなることがある。

どれだけ苦労させてきたんだか。
割と複雑な家庭環境ではあったものの
何不自由なく、きちんと育ててくれた。

いつも明るくて、おちゃらけてて
わしらの悩みも全部吹き飛ばす。

そんな風に見えていたのは
きっと母が強い人だったから。

そう思うと
23歳になった今初めて
親孝行という言葉を理解して
恩返しをなくては、と思えた。

母に聞けば
みんないい子だった
みんな手のかからない子だった
そう言うけれど、
3人も育てていくのは
かなりの苦行だと思う。

夫婦2人で力を合わせて!
という訳にもいかない時期もあった。

しんどくて、辛い事があっても
わしらに見えないところで
きっと泣いていたんだと思う。

ごめんね。

そう謝られたこともある。
その時は、母を謝らせてしまったと 
少し後悔のような、
もやっとした気持ちになった。

確かにそれまでは、
寂しいと感じた事もあったけれど、
普通の家庭と変わらない
それよりも楽しい幸せな
生活を送れていたと思ってる。

全部
が頑張ってくれていたから。
子どものことを思って、
全力で愛してくれていたからだと思う。

いつも思うことがある。
どうしてわしの為に、
ここまで一生懸命になれるのか。
いざ自分が親になった時
これだけの事を
子どもにしてやれるだろうか。

世界中のお母さんたちが
みんなそうならば
全お母さんが偉人に思えてくる。
でもきっとそうなのだろう。
わしは良い見本が記憶にある分
子どもを幸せにできるのでは!
という気がしている。
気だ。自信はまだ無い。

今思えば
母に否定されたことは少ない。
わしが嫌なことがあれば
一緒になって悪口を言ってくれた。
それでも最後は
解決の仕方を教えてくれた。
嬉しい事があれば、
わしより大はしゃぎで喜んでくれた。
恋愛だって、遊びだって、仕事でも、
好きにしたらいい。
人生一度きり。と
かなり難しいだろうに
自由奔放にさせてくれて
友達みたいに話をして盛り上がった。

圧倒的感謝

この言葉がぴったり。
今度あったら恥ずかしいけど伝えよう。

よし、明日は仕事だ、頑張ろう。
全お母さん、お疲れ様です。
ゆっくり休んでください。
子どたちはきっと
お母さんが笑うと1番嬉しいんです。
おやすみなさい。