譲渡会で里親希望のお客様に
見ていただけるようになるには…
まずは、野良猫に困った方からの
依頼を受けて出動します。
捕獲依頼のあった場所に捕獲器を仕掛けますが、
必ずターゲットの猫が入るとは限りません。
捕まえた子は、とにかく病院へ。
手術が出来る子は、すべて手術をし
元の場所にリリースするのですが
中には、小さくて手術が出来ない子猫や
手術が出来ても、事情があって
もとの場所に返せない子猫は
止むを得ず保護することになります。
そうだったね。見つけたおばあちゃんが
連れて帰ってくれたんだったよね。
「わたしも1人ぼっちだったの。さみしかった…」
そうそう、ふみちゃんも見つけたお姉さんが
病院に連れて行ってくれたよね。
預かりボランティアの自宅で
可愛がってもらって
健康に大きくして貰って
里親さんを募集します。
けれど、中にはどうしても馴れない子がいます。
あるショッピングセンターの中にある、
細い川縁で暮らしていました。
他にも野良猫がたくさんいるので
ボランティアがコツコツ捕まえては
避妊手術をして、リリースするのですが
そこでは、何故か定期的に
猫がごっそり居なくなるのです。
ショッピングセンターということで
避妊手術した猫に対しても
餌やり禁止の看板があります。
子猫が1匹だけで生きていくには
あまりに過酷な場所ということで
ボランティアは捕獲を試みました。
ですがしんのすけは、なかなか捕まらず
結果、何日もかけて追い回してしまったため
極度の恐怖を味わい、人間不信になって
捕まえて3ヶ月近く経つのに
全く人間を受け入れようとはしません。
ワクチンと去勢手術のため
ようやく捕獲器に入れました。
しんのすけの心を
どうやって解きほぐしてあげれば良いのか…
他の子が、どんどん優しい里親さんに
貰われていく裏で
しんのすけのような猫もいることを
お伝えしなければと思いました。