古い知り合いのサトウさんから聞いたお話。
幼い我が子に、飲み物を手渡す時、
あなたならなんと言って渡しますか?
Aさんの場合
「こぼさないように気をつけてね」
至って普通の声掛け。
でもこれ、サトウさんいわく、避けた方がいい言い方とのこと。
なぜかと言うと、
この言い回しを続ける限り、
好ましくないメッセージを
子どもに
送り続けることになってしまうから、
だそうで。
こぼさないように気をつけてね
転ばないように気をつけてね
落とさないように気をつけてね
無くさないように気をつけてね
ごく普通の声掛けによって、
無意識に送ってしまっているメッセージとは一体?
気をつけないと、あなたはこぼす
気をつけないと、あなたは転ぶ
気をつけないと、あなたは落とす
気をつけないと、あなたは無くす
気をつけないと、あなたは必ず失敗します
(失敗は許されません、気をつけなさい)
気をつけないと、あなたは必ず間違えます
(間違いは許されません、気をつけなさい。
そして、もし本当にこぼしちゃった時、
つい、「ほら、だから言ったでしょ!」って
怖い顔で、強い口調で
言ってしまいそう。
ほらね、私が言った通り、あなたは失敗する人間。
失敗してはダメだから、だからあなたは気をつけ続けるしかない。
だって気をつけないと、あなたは必ず失敗するんだから。
失敗は許されません、気をつけなさい。
Aさんの子が成長した時、
きっとすごく注意深くなってる。
神経質で、
失敗が怖くて、
自信を持てないでいるかもしれない。
「私は、気をつけないと必ず失敗するから。
失敗は許されないから。
私は失敗しないように一生気をつけ続けなくちゃいけない。」
ってね。
大人になった今となっては、
幼い頃に
親にどんな声掛けをされてたかなんて
全く覚えてないけど。
きっと私も、言われてたんだろうな~。
「気をつけなさい」って。
自分のすること全てについて、
ミスがないように命懸けでチェックしてたもんな~(^^;
あ~、肩凝り酷かったなぁ、あの頃
楽になれて、本当に良かった![]()
で、だったらどんな声掛けをすればいいのかな?
とサトウさんに聞いてみました。
↓↓サトウさんおすすめの声掛け↓↓
「こぼさないように上手に飲んでね」
こぼさないように上手に飲んでね
転ばないように上手に歩いてね
落とさないように上手に運んでね
無くさないように上手に保管してね
上手に○○してね、によって送られるメッセージはと言うと、
あなたは上手に飲める
あなたは上手に歩ける
あなたは上手に運べる
あなたは上手に保管できる
(…一気に自信が湧いてくる~(*≧∀≦*) )
そして、もし我が子がこぼしちゃった時、
サトウさんはこう言ってあげるんだって。
「今回は、失敗しちゃったね。
次はこぼさないように上手に飲もうね。」
上手にできない時があっても大丈夫。
あなたは、上手にできる人。
だから、失敗しても大丈夫。
あなたが上手にできるの、知ってるから。
大人になって物事に取り組む時、
Aさん的声掛けで育った子と、
サトウさんおすすめの声掛けで育った子とでは、
取り組む際の心意気に大きな違いが出るのだと、
サトウさんは言ってた。
そりゃそうでしょ。納得しかない。
まあ、人それぞれ感受性の違いがあって、
「気をつけて!」って毎日何度も言われて育っても、
ちっとも影響を受けない子もいるかもしれないけど![]()
ひとりの子を育てるのに、
同時に複数の育て方を試すことなんてできないから、
実際のところ
どれだけ違いが出るかなんて分からないけど。
知らずに送ってるメッセージって、
きっと他にもあるんでしょうね、というお話でした![]()