食品レジでの会計が終わった後に買い物客が辿り着く例のあの台。
切断前のバウムクーヘンみたいなビニール袋やら、使い込んだ風なふきんが置いてあるアレ。

空いている時ならともかくとして、
先に会計を終えた客が混雑時にレジ側手前に落ち着かれてしまうのがむしろ私は落ち着いていられない。


先に袋詰めを始める者があと1メートル移動して奥側から取り掛かれば、
後から来た者がせせこましく奥側に回らずに済む訳である。

せせこましく回り込む者としては、
何やら地味にイライラしてしまったり、
弱気な人などは、何となく気が引けてしまってわざわざ遠くの台に移動してしまう可能性すら有り得る。
程度はあるだろうが、いずれにせよ不快感は免れない。


『そんなもん後から来るヤツの事までイチイチ考えてないぞ』
というご意見もあるかとは思われるが、
実は奥から詰めて式袋詰めに取り掛かる事には先に袋詰めを始めた者にも利点がある。

袋詰めを終えた後、買い物客が最後に何をするのかを考えて欲しい。



《カゴをカゴ山に戻す》



これを行う際に《奥詰め式袋詰めシステム》の法則に逆らった横着者は痛い目をみる羽目となる。

袋に詰める商品の数によほど片寄りが無い限りは、大体先に袋詰めを始めた者からカゴ山にカゴを戻していく訳だが、
肝心のカゴ山から一番近い位置に居るのはそう、
後から来た袋詰め客がまさに袋詰め真っ只中という状況な訳である。



どうだろうか。



わざわざ袋詰め中の客の前や後ろから回り込みカゴを戻すという、何だかよく分からない厄介さ。
下手をすれば後から客とぶつかりそうになった挙げ句、
『あぁ…すみません』『あ、いえいえ…』
等と無駄な会話まで発生する始末だ。


以上の事から考えて、
快適な袋詰めライフを送る為には多少の面倒事には目を瞑り、
どうしたらそこにスムーズな流れを作り出せるかを考えて頂きたい。




※なおこの考え方は店内が空いている場合にはむしろ損をするだけです。