岡山の夏のまつり
うらじゃ
コロナ禍が終わり、
今年は通常の笑顔満載、掛け声ありのにぎやかな祭りが戻ってきました。
うらじゃ踊りが岡山で誕生した当初から、
うらじゃの、一世風靡セピアを彷彿とさせるような歌に心惹かれ、
それぞれの踊り連の派手なメイクと現代風和服、元気いっぱいの踊りに魅せられ、
毎年見に行ってたものです。
でも数年前、おとなりの半島の反日具合に反発をもってからは・・・
百済の王と言われる温羅を称えるような祭りってなんなん?
うらじゃに岡山の桃太郎いっさい登場せんのどうなん?
なんて複雑な心境になったり・・・
でも、2年くらい前だったか、
図書館で岡山を描いた書籍を集めたコーナーで本を数冊借りてから、
「吉備の鬼武者」
「吉備の風に吹かれて」の中の「温羅と阿曾媛」
「吉備古代の呪い」
これらを続けて読んで、
「温羅」って、
他所から来た「百済の王」じゃなく、
吉備の人そのものだったのでは?
大和が日本を統一するために、同等の勢力をもっていた吉備が邪魔で・・・
勝者によって歴史は都合よく書き換えられる・・・
そう考えると、うらじゃに対する愛着が戻ってきました。
そんなところに
今年のテレビ番組「ほんまでっか!TV」
岡山県出身の芸能人を集めた特集があって、
その中で一人の出演者が語ったセリフ(ネット記事より抜粋)
〇〇さんは、桃太郎は岡山県にとってヒーローではなく敵だとした。古代吉備国の王が鬼。吉備国は製鉄技術に長け、武器を作れるため朝廷から恐れられていた。岡山の王・温羅を倒すために朝廷から派遣されたのが吉備津彦命で桃太郎のモデル。うらじゃ祭りは吉備国を発展させた王・温羅(鬼)を讃え感謝する意味を込める踊り「うらじゃ」を踊る祭り。
そうそう、温羅は百済の王じゃなく、わが古代吉備国の王なんだよ!
そう考えると、吉備のさまざまな伝承もせつなくなる。
大和の末裔がいつまでも正しくあり続けるなら吉備人も静かに見守るけど、
上記本「吉備の鬼武者」のように
吉備の末裔も、ひそかにある力をもったままずっと続いていて・・・
なんて、
壮大な歴史ロマン。
現実にそうであったらいいな。
現在の日本がおかしな方向に向かいそうになった時には・・・
今は昔の吉備の冠者よ
はればれ大空 吉備の国
うらじゃ うらじゃ うらじゃ・・・