Q
「自分の子どもが自分より賢いことを言って、辛い」

A
「賢く育てられて、良かったじゃん!」



これで心置きなく、寿命を迎えられますね。

親としての任務は子どもが自立していくことですからね。

家庭に縛り付けることでもないし、
家庭から追い出すことでもない。

本人が、生きていく力を身につけること。
本人が自らの意思で、巣立っていくこと。
そして、親は安心して、先に寿命を迎えられる。

それが理です。



あなたの育てた
子どもはそういう力を身に付けてきているということ。
着実に成長してるということ。

もし、あなたに賢いことをまったく言わない子は
本当に言うことが無い(…?)か、
あなたとの信頼関係が成立してないために、
ひどく遠慮している可能性がある。これはものすごく賢くて心が優しい。そして苦しんでいる。


そう考えたら、
子どもがあなたに何か賢そうなことを言ってくるのは
素晴らしいことです。

「自分はあなたに育てられて、
このような知識を身につけるまでに
至りましたよ!」
という中間報告だと思えばOKです。

中間報告はこれからもあるはずです。
人間関係が破綻していなければ。


もし子どもが、
「不当にえらそうに」してくるとか
「過剰に攻撃的に」してくる場合は、
そういうコミュニケーション方法を
誰かからトレース(見習って身に付けること)した結果です。

その子に
「不当にえらそうに」
「過剰に攻撃的に」
接している誰かが、います。
トレースできるくらい、とても身近なところに。

それは、長年 一つ屋根の下で
寝食を共にしてきた人である可能性が高いです。


もしあなたが心から謝ることができるなら、
子どももその行動をトレースできます。

もしあなたが上っ面で「あたしが悪いんでしょ」みたいな
謝罪に見せかけた攻撃をするなら、
子どももそれをトレースします。


うまくできていますね。

子どもを見てイラッとする部分は、
あなたがあなたの中で無意識に押さえつけて
隠している部分です。

意味がわからないかもしれませんが、このシステムのせいで
意味がわからなく何かが苦しかったり腹が立ったりしているのです。

あなたが悪いんじゃありません。

もちろん子どもはまったく悪くありません。
(ですから、八つ当たりは、いけません...)

じゃあどうすればいいのか?ですが

過去の自分の記憶を癒やす必要があります。

子どもが賢そうなことを言うのが嫌なのは
・自分がそう在れなかったから

というのが1番大きいはずです。

もし、自分が親に堂々と
自分の意見や調べたこと、わかったことを伝えることが出来て、
それらを正面から受け止めてもらった経験があって、
心があったかくなった記憶を持っている人は、
もやもやしません。

「ま~そんなことが分かるようになったの!」とか
「へー知らなかった!そうなの?教えてくれてありがとう」とか
そのへんの対応が出てくると思います。

自分がそうされたことがあれば、トレースできているからです。

でもあなたは、もやもやした。
だって、正面から受け止めてもらったことなんてないんだもん!

不満や、悲しみが、心の奥底に隠してしまってあるそういう感情が、
普段 無意識の馬鹿力で押さえつけている蓋をじわじわ押し上げて
滲み出してきます。

だからあなたはなぜかあわてはじめてしまったのです、
でも無意識で起こっている事なので、
誰もあなたを責める必要はありません。
ただの反応ですからね。


思い出してもみて下さい。

「子供のくせに」
「生意気な奴だ」
「黙って言うことだけ聞いてりゃいい」
「お前には何も出来ない」
「偉そうに」

こういう悲しいことを言われた経験、
昔 どこかでありませんでしたか?

そして、よっぽど普段から自分の言動に気をつけていないと、
これらのトレースしたものが
自分からポン!と出てしまうのです。


もちろん、
よっぽど普段から自分の言動に気をつけている、というのも
相当なリソースを割いています。
ものすごいエネルギーがそこに使われているということです。

あなたのエネルギーは無限ではないのに、ですよ。



だからどっちにしたって苦しいんです。

自分がやられたように、人を傷つけている時も、苦しい。
人を傷つけないように必死になっているのも、苦しい。

じゃあ、どうしたらいいのか?
に戻るのですが、

過去の自分の記憶を癒やす必要があります。




苦しみが連鎖しているシステムを見破って
脱出する必要があるのです。

でもそれには、
あなたがあなたのことを
心の底から大切に扱いたい、とか
人生をより良いものへと変化させたい、とか
自発的な願いが必要です。

他人が選んであなたに強制することは、
あなたの中で反発や疑念が浮かび上がるからです。

もしそうなれば、あなたのためにもならないのはもちろんのこと
私のためにもなりません。

私はただ、あなたが苦しんでいる状態を
あなたが「やめたい」と思うきっかけを与えられるだけです。

私も「えらそうなことを言っている他人」だと思うかもしれませんが、
私はただのメッセンジャーです。
今はまだ分からなくてもOKです。

ただ、こうして私を見つけ出してくださったのなら、
あなたはすでに分かりかけています。

そういうタイミングだったから、
私を見つける目が育っていたから、
あなたは今、この記事を見つけられたのです、
この記事は、ずっとネット上にあったのに!


自分が自分を苦しませている状態をやめよう、と
あなたが決められれば、もう変化は始まっています。


自分が自分を苦しませている状態ってどういうこと?
という疑問があなたに刻まれたのなら、
もう環境は整っています。
なぜなら、
本当に全く理解できないことなら、
私の言葉はあなたに かすりもしなかったはずだからです。


成長しようとしている自分を
自分がまず褒めてあげて下さいね。

あなたのことを本当に分かってあげられるのは
究極的には、この世であなただけです。

だからこそ、あなたは
他人から認められようとか思わなくても
自分と仲良くできていれば、何も問題ないのです、本当は。

本当は、あなたは自己完結的に、
満たされた思いをずーっと感じることが出来るんですよ。