1999年 4月20日



それはなんのへんてつもないごく普通の退屈な日だった。



アメリカのコロラド州デンバーという街の近郊にあるコロンバインという場所で悲劇は起きる。



トレンチコート マフィアとなのる武装した二人組の若い男が、高校で銃を乱射し、生徒12人、教師一人を殺害、その他多数に重軽傷を負わせた揚句、拳銃で自らの頭を撃った。

犯人は同校の生徒だった。

事件の発端は、彼らの通っていたどこにでもある平凡な学校で蓄積されていた。



彼らは歩いてるだけで食べカスやゴミクズを投げつけられ、ロッカーやトイレに押し込まれ、ホモ野郎、チビ助と罵られていた。 彼らを痛めつけていたのはJocksと呼ばれる体育会系の生徒を中心とした権力グループで、その学校は街で有名なスポーツの名門校だった。



そんなスポーツ選手が手厚く歓迎され優遇される環境は、彼らのような弱者がストレスをぶつけられるには恰好の的だった。



スポーツ選手、教師からの評価も高い優等生、女生徒からちやほやされるアイドルグループで構成されたJocksの行動は、日に日に彼らの日常を追い詰める。



犯人の少年は、服用していた精神安定剤の影響からか、精神的に異常な興奮を覚えだす。そして攻撃的な性格に変わっていった。 暴力的なゲームや絶望的な音楽表現を好み、ナチズムやKKKのような人種差別的な思想に没頭していく。そして友人と二人で事件を起こす一年前から、歴史に悪名を残すほどの残虐な計画を建てていた。インターネットで世界中に配信しながら。



校内で1番下の変人の階級に置かれていると疎外感を感じていた彼らは、同じ境遇にある生徒と結託し自警団を結成した。卒業が近づいていた彼らは、卒業課題の記念に、学校で受けた痛みを鬱積した怒りに変え、それをホームビデオに込めた。それは彼らの最後の警告でもあった。



そして運命の4月20日、その日は皮肉にもヒトラーの誕生日だった。その日、少年達が校内を荒らし回った1時間という短い時間が、何十時間にも感じられ、国中が驚き悲しんだ。



だがこれは悲劇の序章にすぎなかった。



銃規制、暴力的表現だけではなく映画界、音楽界にまで影響を与えたこの事件は、世界中に知れ渡ることとなる。



そして今、事件に触発された多くの若者達が、インターネットという兵器を使い、意見を交換し、武器を集め、それぞれの社会に警告を発している。



今 この瞬間に

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