うちの末っ子、ノアを保護して世話してくれたお婆様が今夏亡くなりました。
[2021年1月に、我が家に来たノア]
昨夏、お婆様の弟さんが経営する会社の敷地に突然現れた一匹の黒猫の子。
母猫の姿も見当たらないため、お婆様は会社事務所にそのまま迎え入れ「クロちゃん」と呼び、とても可愛がって育ててくれました。
しかし、お婆様はご自分の年齢を考えて
「この子を最後まで見てやれるかわからないから」
と、出入りする業者や動物病院に声を掛け、クロちゃんの里親になってくれる人を探しました。なかなか決まらずやっとのことで銀行の渉外担当の女性が
「うちに大の猫好きさんがいます!」
と紹介されたのがうちの妻。
話はその日のうちにLINEで僕に伝わります。
妻:『うちの得意先で黒猫をもらってくれないかって言う人がいるんだけど』
と腕に抱かれた小さな黒猫の写真が添付されていました。事情を聞いたら断る理由がない!しかも我が家で初めての待望の黒猫です。
僕:『すぐにでもOKの返事しといて!』
お婆様は特に猫の保護活動をされていたわけでもない方なのに、血液検査、二回のワクチン注射、そして手術可能になるまで待って去勢手術までがご自身の役目と決められ、術後の譲渡となりました。
引き渡しの時も仲介した渉外担当さんに
「名残惜しくなるから早く連れて行って」
とキャリー、エサ、猫砂をたんまりと持たせてくれ、病院で受けた検査書類もすべて添えられていました。
僕は、受け取ったそれら一つ一つに愛情が込められていて…クロちゃんのこれからを託された思いがしました。
我が家に来たクロちゃんは当初、キャリーバッグから出ようとせずフリーズしていましたが3日目に陥落…
【3日目、自分から僕の上に乗って甘えてきたノア】
クロちゃんは我が家に来てノアと名付けられ、どんどん成長、あっという間にうちで一番大きな猫になりました。姿は大きくても、まだ仔猫。。。洋猫ふうの真っ黒長毛をなびかせ甘えん坊で屈託のない様子が我が家にまた新しい風を吹き込んでくれました。
しばらくして妻がノアの成長した姿をお婆様に見てもらおうと撮った動画を渉外担当さんに渡したところ、
「そんなの見たら涙が出ちゃうから…ごめんなさい」
と見ようとしなかったと聞きました。
お婆様はご自身の人生の幕引きが近いことを察していたのでしょうか…ノア=クロちゃんのことも愛してるからこそ想いを全て絶ち切って僕たちに託してくれたのでしょうか。
葬儀などは身内で既に済ませてから渉外担当さんに報せがあったらしいです。
夜勤の帰りに、お婆様の会社事務所に寄ってみました。
真っ暗な事務所入口のガラスに、走り回るまだ小さなノアと、それを見守るお婆様が映ったような気がしました。

お婆様、ノアは元気ですよ。
こんなに大きくなりました。
ノアを僕たちに託して下さって
本当にありがとうございました。
ノアの成長を空から見守っていてください☆
ノアという命名したのは僕なのですが、当て字の和名があります。
『野和』
お婆様の名前から一文字いただいたものです。

