軒の野地板を張るところからルーフィングを貼るところまで、作業が大変すぎて余裕がなく、うっかりまるで写真を残していませんでした。


軒桁を使って掛けていた足場を外し、建物外側に脚立足場を掛けての作業。野地板1枚毎に脚立足場を左右に移動させるのが手間でしたが、何とか終了です。


ログハウスキット材料はここまででしたが、断熱対策・特に冬の寒さ対策で、材料を手配して二重屋根にしました。

 

二重屋根にする前にロフトの手すりのエンドポストを天井に結合(屋根からコーススレッド留め)しなければならないので、ロフトの床張りをしてそれを足場にエンドポストを据え付けました。よく考えたら野地板を張っている最中に作業をすれば簡単だったのですが、完全に蓋をしてからの作業だったので、ロフトに上がったり屋根に上がったりを繰り返す効率の悪い作業となりました。ですが、初めて出来た床に大満足です。

 

 

で、二重屋根の施工。

 

最初に乗せた垂木の位置に合わせ、野地板の上から45mm角の垂木を打ち付けます。そしてその垂木の間に厚さ25mmの断熱ボードをカットしながら嵌め込んでいき、JASコンパネで蓋をしました。


と、文章では簡単ですが、寸法を実測してカットし打ち付けていくという作業で、重いコンパネを屋根に上げたり下ろしたり、寸法が数mm違ってまた屋根から下ろしてカットしたり、不安定な足場の上でコンパネを身体で押さえながらコーススレッドを打ったり、コーススレッドも配線を打ち抜かないよう位置に細心の注意を払ったりと、究極に大変な作業でした。

 

そして足場。

 

木枠梱包の荒材を使った足場は足を掛ける面積も少なく(荒材の横側10mmくらい)、中国の竹製足場に匹敵するデンジャラスさです。落ちたら大怪我なので、集中力は高まりましたが(笑)。

 

手間取っている間に時間は過ぎていき、ゴールデンウィークに突入。外壁塗装を家族が手伝ってくれました。

 

手が届く箇所だけ塗ってくれたので、見事なツートンカラー。チョコレートがかかったクッキーのカラーリングです。塗り残しは、後日脚立を使って自分で施工しました。

 

 

屋根を貼り終わったら、ルーフィングを貼っていきます。

 

ルーフィングにはアスファルトが染ませてあり、これが防水の役割を果たします。重量があるので地上で必要な寸法をカットし、屋根の上に持って上がって敷き詰め、タッカーで留めていきますが、これも1人作業なので困難を極めます。

 

誰か押さえたり持ってくれたりする人がいないと、本当無駄な手間と時間がかかるものです。

 

 

別の日も息子を連れて現場へ。

 

工具や材料を入れているコストコ倉庫も物が溢れてきたので、二重屋根の端材で造り付けの棚を設置しました。

 

 

立体的に収納すると、スッキリしていいですね。片付いた上に物の所在が一目で分かるようになりました。

 

 

さらに端材を使って、子供のおもちゃ箱を製作。ちょっとデカ過ぎたか。

 

 

そして屋根材のアスファルトシングルを貼っていきます。

 

薄く平らな小石を吹き付けた瓦なのですが、これにもアスファルトが染ませてあります。

 

アスファルトシングルは短いコーススレッドを打ち付けて固定するのですが、アスファルトが太陽の熱で溶けて瓦同士が溶融すると共にコーススレッドのネジ穴を塞ぐので、防水の役割を果たすことになります。アスファルトルーフィングも同様で、ネジ穴から雨水が侵入しないようアスファルトでシールするものです。

 

 

アスファルトシングル貼りも、軒に対して水平に1枚ずつ貼っていかなければならないのでひと苦労。

 

しかも5月の日光でもアスファルトが柔らかくなりどこにでもくっついてしまったり、黒い小石が吹き付けてあるので焼石の状態になり、熱くて手や膝をつけなかったりと、とにかく施工が大変でした。

 

 

何とか無事、全面貼り付け完了。

 

 

屋根工事の間にも休むことなく伸び続ける雑草。ため息しか出ません。

 

 

油断しているとすぐ、童話「いばら姫」の城みたいな状態になります。

 

たまの草刈りではまるで追い付かず(涙)。

 

 

いよいよ屋根工事。

 

キットに付属している野地板を上から順番に打ち付けていきますが、まずは野地板の端を合わせられるよう片側に破風板を打ち付けます。これが一番高いところで6mくらいあり、二連梯子を使っての作業はかなりスリリングです。

 

 

そして、その破風板に端を合わせて野地板を施工していきます。

 

野地板には嵌め込みが出来るように溝が切ってあるので、溝に叩き込んで連結した後にコーススレッドで垂木に固定するという作業です。

 

 

明日から4月というのに現場は寒く、あられに見舞われるという過酷さ。

 

 

そんな訳で、必然的にコーヒーブレイクが多くなります。

 

 

軒桁まで野地板を貼り終えました。これでほぼ室内部分の天井が出来上がりです。

 

 

軒桁に材木を渡して足場としていたので、これを撤去しなければ軒部分の野地板が貼れません。なので、その足場が必要な作業を先に済ませることにしました。

 

 

まずはロフトの窓を取り付け。

 

窓やドアといった建具も、セトリングがあるのでログ壁に固定する訳にいきません。窓枠を楔で固定し、その窓枠にカバーボードを打ち付け・両側からログ壁を挟み込むようにして窓を取り付けます。

 

建具が小さく軽いので簡単に据え付け出来ましたが、ドアはかなり重くて苦労しそうです。

 

そして外側のカバーボード施工も二連梯子での高所作業。怖い!

 

 

次は換気扇。

 

開口に換気扇を嵌め込み、下側をコーススレッドで留めます。上側は換気扇の筐体にネジ式のボルトが付いていたので、ログ材に通し穴を開けてボルトを差し込んで半固定しました。

 

セトリングスペースを開けているので対策はバッチリです。

 

 

屋外カバーもセトリング対策が必要なので、取付ビスの穴を長穴加工します。ここへ緩めにビス留めすれば、セトリングしてもカバーに力が掛かりません。

 

 

装着。いい感じに据え付け出来ました。

 

 

そして最後は、シーリングファンの取り付け。

 

吹き抜け箇所の棟木に取り付けるので、足場がある内に施工します。ファンが垂木に干渉するので、端材を使ってレベルを下げて装着しました。配線も含め無事装着完了です。

 

やっぱりシーリングファンは見栄えがいい。

 

 

これでひとまず足場の必要な作業は終了。撤去した後、軒の野地板を貼っていきます。

 

冬真っ只中(2月10日)。

 

雪こそ降らないものの、地面や材木、全てがガリガリな状態です。屋根に張ってある養生シートに溜まった水も凍り付き、その氷水を除去してシートを剥がすのもひと苦労。

 

 

棟木が上がったので、セトリングボルトという金物を装着します。

 

ログハウスは、組み立ててからしばらくの間はログ材が収縮します(セトリング)。その分建物の高さが下がるので、下がった分ボルトとナットで締め込んでログ壁を安定させる必要があります。

 

建物の四隅と妻壁の部分に穴開加工がしてあるので、そこへセトリングボルトを通します。

 

 

そして、通したボルトの下側にワッシャとナットを入れ、締めこみます。セトリングが進むとナットが下がってくるので、様子を見ながら都度締め込んでいかなければなりません。

 

屋根を施工する前に、ログ壁に配線を通さなければなりません。しかし、実はその前に大失敗をやらかしていました。

 

 

垂木を取り付けるのに金物を付けなければならないのですが、これがマニュアルに記載がなく、間違えて軒桁に金物用の座を掘ってしまいました。これをやると金物の長さが足らず垂木の取り付けが出来ません。

 

結局、堀った座と同じ寸法に切った木を組み込んで補修しましたが、座掘りと補修で延べ1週間程度無駄にしてしまいました。

 

 

 

配線は上から押し込むようにして通していきます。

 

ログ材の強度を考えるとあまり大きな配線穴を開ける訳にはいかず、ギリギリのサイズ。なのでログ材の穴が合っている箇所はスムーズに通るのですが、微妙にずれている箇所は引っかかってケーブルが落ちません。

 

VVFケーブルを入れたり出したり回したり、細いIV線を結び付けて引っ張ってみたりと、かなり苦労してケーブルを通しました。

 

 

一番長い箇所で4m近くあり3箇所ほどアース線を通せない箇所が出ましたが、VVFケーブルは無事に通すことが出来ました。

 

 

通したケーブルは、分電盤までの取り回しを考えながら長めにカットしておきます。屋根の野地板を貼った後、配線を転がす予定です。

 

 

ひとまず何とか通線が終了し、垂木を掛けていきます。

 

垂木同士を山型に連結しなければなりませんが、1人では作業が困難です(通常1人が垂木2本を保持して、もう1人がコーススレッドを打つという2人作業)。なので、垂木を棟木にコーススレッドで仮固定し、それから連結するという方法で施工しました。

 

この日は5本作ったところで日没終了。

 

 

後日。寒くて仕方ないので、ついに電気ケトルを導入しました。これで温かいコーヒーも飲めるし、お昼はカップラーメンで暖を取れます。

 

 

垂木を掛けていると、またもや新たな問題が出てきました。

 

引込小柱が思いっきり軒に干渉しています。地縄を引く時、うっかり軒の出を考慮していませんでした。

 

今更どうしようもないので、屋根工事の際に軒側を加工することに。

 

 

そんな紆余曲折もありましたが、ひとまず垂木の施工が全て終了しました。

 

棟木の両隅に垂木を掛けるのは、足場が無いので妻壁に跨り身を乗り出して施工しました。

 

不安全行為ですね。かなり怖かったです。

 

 

垂木が掛かると屋根のイメージが見えてきて、また一歩"家"に近づいた気がします。

 

 

完全に引込小柱が鼻隠しの内側に入り込んでいる状態。さてどうするか。

 

 

道路に面した側。玄関からみて背面にあたる為、窓ひとつない殺風景な壁となっています。

 

せめてロフトの小窓を道路面に向ければよかったと、少し後悔です。

 

 

垂木を掛けたことで、養生シートを屋根型に掛けられるようになりました。これでロフト部分に水溜りが出来なくて済みます。

 

 

これから野地板を貼って、屋根工事へと進んでいきます。

 

1月終盤、私の住んでいる瀬戸内平野部でも雪が降ってきました。


現場ですが県内随一の豪雪地帯で、近所にはスキー場もあるような地域です。果たしてどれだけ降っているのか、現場入りしてみました。

 

まずは近所の道の駅。道中もなかなかの大雪で、対向車とすれ違うこともほとんどありませんでした。駐車場も10cm以上積もっています。

 

 

そして現場へ。現場前の道路は旧道なので、除雪車が入っていません。何とか到着しましたが、建物の中まで雪が降り込んでいました。

 

 

現場は15cm弱くらいの積雪でした。一向に降りやむ気配がなく、まったく作業にはならない状況です。

 

 

30分ほど滞在しましたが、見てて分かるくらい雪が積もっていきます。このままでは帰れなくなりそうなので、早々に退散しました。

 

 

翌日、昼過ぎに再度現場へ。


雪はやみ晴れていましたが、やはりあれから降ったらしく30cm程度積もっています。近所の方曰く、最大50cm積もったとのこと。完成後雪遊びに来るとしても、かなりの準備と覚悟が必要なようです。


車を乗り入れるにしても、まずは雪かきから。

 

 

完全に車の腹に雪が当たっている状況です。四輪駆動じゃないと多分お話になりません。

 

 

ふくらはぎ近くまで埋まる状況。

 

 

ご飯を食べるにも雪かきをしなければ座れません。積もった雪がテーブル代わりになりますが、すぐに冷めてしまいそうです。

 

 

翌週、まだ余裕で雪が残っていました。1週間の間に軽く何度か降ったとの事です。やっぱり噂通り、半端ない豪雪地帯でした。

 

 

あまりにも寒かったので、会社の仲間からペール缶を貰って焚火台を作りました。


通気口の開け具合がちょうどよかったのか、実によく燃えて暖かい。冬を乗り切る強力な助っ人となりました。

 

妻壁が立ち上がり、棟木が上がりました。まだ屋根が付いていないけど、シルエットは無事に家の形に。

 

 

写真に残してなかったけど、作業中に近所の奥さんから餡餅をいただきました。本来なら棟が上がった時点で私の方が餅撒きをするべきところですが。

 

 

換気扇の開口も上手くズレずに組み上がりました。

 

 

棟木が3箇所に入り、妻壁を保持しています。

 

 

これに垂木を掛け、野地板、屋根材と施工していかなければなりません。

 

 

ログ材を使いきり、材料の山も多少小さくなってきました。

 

 

屋根工事をするにあたり足元を平らにしておこうと思い、先にデッキの施工を始めました。


防腐処理を施したツーバイ材を敷いていくのですが、雨の水分でかなり収縮するので、5mm程度間隔を開けて打ち付ける必要がありました。


私は写真の通り充分な間隔を開けずに打ち付けた為、膨張でデッキの外枠が壊れ、最初から再度施工する羽目になりました。

 

 

車の進入路を確保する為、デッキを加工する必要がありましたので、ここはオリジナルで。

 

進入路に沿ってデッキを切り落としています。

 

 

デッキを切り落とした分だけ材料が余っているので、作業が落ち着いたらここへ手すりを取り付けようと思います。

 

 

小さいハウスですがどうしてもシーリングファンを付けたくて、中古品ですがネットオークションで格安に入手しました。当然ながら訳ありで、ランプシェードが欠品。

 

そこで寸法に合う代替品をあれこれ探し、100円ショップの汁椀を加工して装着しました。

 

 

不透明な樹脂製なので部屋全体(特に天井方向)を明るく照らせるかどうかは実際に装着してみないと分かりませんが、見た目はログハウスに似合いそうないい感じに仕上がりました。

 

 

これから、ログを積む前に開けた配線穴にケーブルを通し、屋根工事開始です。

そしてやはり、あっという間に訪れる冬。

 

小雨がパラつくクリスマスイブ。当然ですが、寒い。

 

 

「山の天気は変わりやすい」を体現する、安定の”阿東Weather”。

 

地面まで降りている虹はなかなか見れません。しかも近い。

 

 

しかも二重www

 

 

ロフトの床になる場所の梁にコンパネを敷き、足場にします。

 

吹き抜け部分は、ログ材を渡した上にコンパネを置き仮の足場としましたが、不安定で少し怖い。

 

 

とはいえ、脚立と比較すると抜群の安定感です。仮でも床が出来ると、建物が出来ているという実感が沸きます。

 

 

工具等も置くことが出来て、作業が楽になりました。

 

 

3段ほど積み増ししました。

 

コンパネが水でふやけないよう養生はしっかりと!

 

 

積み上げれば積み上げるほど、修正が困難になります。脚立を伸ばしてギリギリ届く位まで積み上がってきました。

 

 

道路側。

 

開口がないので、一枚の大きな壁という感じ。積み上がるほど迫力が出てきました。

 

 

追加ドアの開口も、無事きっちりと組み上がりました。

 

 

ようやく梱包ひと山分組み上がりました。

 

まだ部材は山ほどあります。先はまだ長い。

 

 

写真を撮影する余裕がなくワープ気味ですが、妻壁を積んでいる様子。

 

四角い切り欠きは、換気扇の開口です。

 

妻壁の三角部分は、下のログ材みたく交互に組み重ねるのではなく単に積み重ねるだけなので、不安定で苦労しました。掛矢で叩き込んだ勢いで壁全体が地面に落下したことも。棟木を組むまではグラグラして、作業がとても難しかったです。

 

 

そして再びワープ。

 

棟木を上げ、妻壁が組み上がりました。棟木を組んでしまえば、しっかりと安定してくれます。

 

ようやく家っぽい形になってきました。ここから電気配線を布設して、次は屋根工事です。

 

 

材料の仕分けや配線穴加工に時間を取られ、気付けば秋も深まっていました。いよいよログを積んでいきます。

 

まずは1段目を組んで直角を出します。対角の寸法を測って一致すれば、理論上直角が出ていることになります。

 

最初のほうで狂っていると、後に積み上げるほど誤差が大きくなるので、最初が肝心と慎重に作業を進めます。

 

 

そして、水平器でレベルを出しながらログを積み重ねていきます。

 

最初は地面に立った状態で作業が出来るので簡単に進みますが、ある程度積み上がってからの脚立作業は不安定で大変だろうと思われます。

 

ひとまずは5段積み。このあたりから配線穴が出てくるので、ログ材の向きや積む順番を間違えないよう慎重に積んでいかなければなりません。

 

 

昼食も摂らずに掛矢を振り回していると、「これを食べて元気をつけなさい」と隣の奥さんより差し入れをいただきました。しばし休憩しての"もぐもぐタイム"。パワーが出ます。

 

 

作業に夢中で写真が少ないのですが、何日か通ってログが背の高さまで積み上がりました。

 

ここまでくると脚立を使っての作業になります。ログを叩き込んでは反対側に脚立を持っていき、足場を作ってログを叩き込むという繰り返しで、ログ積みが進むにつれ作業効率が落ちていきます。

 

そういえば随分と写真を撮っていない事に気付き、三脚付自撮り棒で記念撮影しました。

 

 

ちゃんと寸法を取って穴開け加工をしましたが、実際にログを積んでみるとどうしてもミリ単位のズレが生じます。

 

大き目の穴を開ければいいのですが、ログ厚が50mmしかないので強度を考えると大きな穴を開ける事は出来ません。

 

なので、1段積む毎に穴へドリルを通し、穴の繋がりを少しでも滑らかにするようにしました。

 

 

やはり木材なので、反りや曲がりがあります。

 

曲がりは付属の治具を使って修正しながら叩き込んだりしましたが、水平方向の反りを修正するのには大変苦労しました。部分的にノッチから浮いていたりとか、逆に両サイドが上向きに反っていて、片側を叩き込んだら反対側が浮いたり。

 

ログの場合、木が痩せて垂直方向へ収縮するので(セトリングといいます)、コーススレッドで締め込んだりして固定することが出来ません。

 

反りがキツくて完全に叩き込めないログ材も出ましたが、自重とセトリングでいずれキチンとノッチに嵌まってくれるとこを祈り、レベルだけはしっかり出すように組んでいきました。

 

 

穴開け加工をした上に開口の追加もあり、図面+αを頭の中で整理して組み立てる必要があります。図面を見ながら考え込む時間が段々と長くなりますが、ここは集中しなければなりません。

 

それでも何度か間違え、バラして組み直しをしました。

 

 

ウッドデッキを施工していないのでドア開口の敷居が高く、何度も躓いて転びそうになります。なので養生テープを貼り、土足で踏めるようにしました。作業の精度を上げる為には、少しでも高く安定した足の踏み場が必要です。


ドアや窓の開口がある箇所は、ログの欠き継ぎが片方しかない為壁が垂直方向に狂いやすく、特に正面はドアと窓の開口が横並びになっているせいで垂直・水平の両方向に大きく狂いが生じ、非常に苦労しました。

 

最終的には狂った状態のまま積み上げたのですが、これが後々建具取付の際に大変な障害となって襲ってくるのでした。

 

 

非常に苦労して何度も組み直しをしましたが、建具開口の上段までログを積みました。

 

この時期になるとビッシリ霜が降るので、ログの天端ににログ材を垂木状に渡した上にコンパネを敷き、それにシートを被せて養生としています。

 

 

ここからロフト用の梁を組んだ後、妻壁を組んでいきます。


その高さは最大約6mあるので、地上から脚立で作業をする訳にもいきません。足場を組めば解決なのですが、一向に進まない週末作業では足場のレンタル代がいくらかかるやら。

 

考えた結果、何とかロフト用の梁を乗せるまでは脚立作業で進め、その梁にコンパネとツーバイ材を使って足場を組むことにしました。

 

 

冬はもうすぐそこ。雪が降っても大丈夫なように早く屋根工事まで持ち込みたいところですが、積めば積むほど難易度が上がっていきます。

 

ログ材の変色やカビが発生しないうちにカタチになるよう、施工スピードを上げていくつもりです。

 

いよいよ開梱します。

 

木枠を外し、釘を抜いて分解します。木枠の材料を再利用する予定なのと、釘を踏み抜いて怪我をしてはいけないので、釘の抜き忘れがないよう丁寧に作業します。


輸入品なので梱包が厳重で、巻いてあるシートを止めてあるタッカーを外すのも数が多くてひと苦労です。

 

 

そして季節は夏真っ盛り。炎天下の作業は"働いてる感"倍増です(自己満足ですが)。熱中症にならないよう、お茶とスポーツドリンク、熱中症対策タブレットを補給しながら作業に臨みます。

 

 

材木が土で汚れないよう枕木を敷き、材料を並べてみます。50mmのログ材とはいえ4m物となると結構な重量で、一人作業は段々と腰に響いてきます。


この時点でマニュアルが発掘できていなかったので、ひとまずログ材に貼ってあるパーツNo.順に並べ替えていきました。マニュアルがなければ、員数確認も組立順への並べ替えも出来ません。一体どこにあるのか?

 

 

作業を楽しむべく、ラジカセを投入しました。塩分・水分・そして鉄分(鋼鉄成分)を補給していれば、楽しく作業が捗ります。近所にご迷惑をかけないよう、なるべくデスメタル系は自粛しました。

 

 

ようやくマニュアルを発掘。1番大きな梱包の下の方に入っていました。

 

員数確認をするのでいずれにしても全部開梱しなければなりませんが、せめてどの梱包にマニュアルが入っているか表示してあればいいなと思いました。そしてこのマニュアル、フィンランド語で書いてある為さっぱり分かりません。しかも材木に書き込んであるパーツNo.が雑に書き殴ってあり、2なのか3なのか7なのか分からないといった感じ。

 

これは先が思いやられます。

 

 

材木を抱えて右往左往しては頭を抱えている私を見かねてか、近所の奥さんが冷え冷えの西瓜を差し入れてくれました。冷たいものが何よりのごちそうです。有り難い。

 

 

員数確認と並べ替えがある程度済みましたが、ログ組みの前にもうひとつ大事な作業があります。それは「配線用の穴開け加工」。コンセントやらスイッチ、照明用の配線を通す穴を事前に開けておかなければなりません。


ですが私のログ材は50mmと薄いもので、通常は露出配線にするようです。ですができるだけ見栄えよくしたい。これにフリーハンドで真っ直ぐに穴を開けるにはどうしたらいいかと考えた結果、手製の治具・ドリルガイドを作ってみました。

 

 

コンセントやスイッチのレイアウトを考え、図面に落とします。そして間違えないよう材料を並べ、ドリルガイドを使って1つずつ穴を開けていきました。

 

 

穴のズレをなるべく抑えるよう、ログ材の上下両側から半分ずつ穴を開けていきました。それを多分400回くらい繰り返したと思います。

 

地味で面倒な重労働でした。

 

 

材料を引っ張り出しては揃えて並べて穴開けをし再び収納するという作業を、延べ何日した事か。そしてやればやるほど、これを組んだ時に果たして穴位置がピッタリきてケーブルが通るのかと不安になります。

 

 

ミニログにも関わらずドアを追加するという無駄な事をしてしまいましたが、その追加ドア用の開口を作らなければなりません。組んだ後に開けるか悩みましたが、先に寸法を計算してカットしました。


切り落とした側の材料には当然パーツNo.が記入してないので、黒いビニールテープを貼ってマーカーでNo.を記入しています。

 

下準備ができたので、いよいよログ積みです。果たして上手く積めるのか・穴の開け忘れがないか・無事ケーブルが通るのか…、不安は尽きませんが、ログ積みこそがセルフビルドの花形。

 

楽しみながら積んでいきます。

 

気付けばまた1年経過しておりました。

 

進捗しないながらも少しずつ作業を進めていて、今現在は窓やドアといった建具を取り付け中です。

 

1年分の作業状況を、何回かに分けて書きます。

 

 

ひとまず外枠となる部分のボイド管基礎が完成しました。恐る恐るボイド管を破りながら外してみましたが、しっかりと棒で突いたおかげかほぼちゃんとコンクリートが入っていました。

 

手練りで何度にも分けてコンクリートを流し込んでいるので地層が出来ていますが、それはご愛敬ということで。

 

 

レベルも多分出ているはず。床の水平とか、いざとなったら木材のほうで調整しようと思います。

 

 

まだ基礎が中途半端な状態ですが、自分を追い込むべくキットの搬入を依頼しました。

 

10tユニックにて無事到着。ドライバーが荷降ろししてくれる間、一応交通誘導員っぽく旗振りをしていました。30分で軽トラ2台という通行量でしたが、路線バスも通るので少しドキドキしていました。

 

 

そしてこれがキット全体。木枠梱包4個口に追加のドアで計5個。長さは4m超!予想はしていましたが、目の当たりにするとやはりデカい。

「ホントこれ独りで組み上げられるんかいな」と不安になります。

 

 

その前に基礎を仕上げなければならない訳で、250mm角の束石にボイド管を乗せて内部の独立基礎を作ります。

 

そして残りの基礎を施工した後、それらを配置。

 

 

何とか全てレイアウト出来ました。

 

ただ、基礎穴が手掘りであまり広く掘っていなかったので、寸法的に足りない箇所があります。どうにか現寸に合わせて工夫しようとは思いますが、これは大きな反省点です。

 

 

そして基礎穴の埋戻し。

 

ここで助手を投入しました。ガンガン働いてくれましたが、、、

 

 

開始30分でストライキに突入。

 

 

その後自称・現場監督となった助手は、棒を片手に親方をコキ使い、指示が無くなったと思ったらこの有様。

 

 

何とか埋戻しも完了しました。

 

パッと見整然と並んでいますが、果たして上手く土台が乗るのか?

 

 

そしていよいよ開梱をしなければなりません。

 

果たしてどれから開けたらいいのか?取説はどの梱包に入っているのか?開梱にもなかなか勇気がいります。

 

開梱しても部材の員数確認やら施工箇所毎の分類等、なかなか簡単にはログ組みは出来ないだろうと思っています。

 

果たして土台を乗せるまでに何日かかる事やら。

 

自宅でカットしたボイド管を積んで、現場へ。

 

 

実際に管を立てて寸法を測り、微調整のカットをしていきます。位置が変わらないよう、管に番号を振った後に全部抜き出し、捨てコンを打って管を垂直に固定していきます。

 

 

管を垂直に立てていくと、やはり天端の位置に数cmの誤差が生じてきました。悲しいかな所詮は素人の仕事です。

 

ですが、口径の大きなボイド管を使っていたのが幸いし、何とか誤差を吸収することができました。

 

 

管を固定したら、今度はその中にコンクリートを流し込んでいきます。

 

中に空洞が出来ないよう、コンクリートを流し込んでは棒で突いてコンクリートを行き渡らせます。

 

 

ボイド管1本あたり練りバケツ4杯で、それを1日で10本こなしたので、バケツ40杯・300kgオーバーの手練りになりました。かなりしんどい。

 

 

翌日の天気は雨予報。雲行きも怪しくなったので、セメント材料の砂と砂利の袋を活用した雨養生をして作業終了としました。

 

 

翌朝、天気予報を確認すると午前中は持ちこたえそうな感じになっていました。山あいの集落で予報が外れる事が多い場所ですが、前日施工したコンクリートの固化具合も確認したかったので、一か八か行ってみることにします。

 

何とか大丈夫そうなので、途中のホームセンターでセメントの材料を買い込み現地入りしました。

 

夜の内に雨が降ったみたいですが、養生をしていたのでちゃんとコンクリートが固まっていました。天候をみながら、前日の残り2本と、羽子板を施工するのが今日のノルマです。

 

羽子板の位置を出すべく図面を確認していたところ、まさかの基礎寸法を50mm間違えていることに気付きました。これはマズい。

 

改めて実寸を測ってみると、やはり間違えています。基礎の誤差もある為、再度計測して水糸を張り直すことにしましたが、恐らくそもそもの測量誤差もあり、どこが基準で何が何なのか混乱してきました。

 

そんな時、隣家の奥さんから手作りの桜餅を頂戴しました。頭が沸騰しそうだったので、ちょっとひと休みです。

 

 

脳に糖分が効いたのか、その後実測と図面の数字を整理出来、何とかなる目処もつきました。そんな訳で、まずは前日の残り2本にコンクリートを詰め、羽子板を埋め込んで天端を仕上げていきます。

 

 

4本ほど施工したところで、またもや図面の読み間違いが発覚してしまいました。

 

基準点に羽子板の端を合せないといけないところを中央で合せてしまい、このままでは羽子板が邪魔で基礎にログが乗りません。

 

急いで羽子板を抜き、正しい位置に埋め込んで補修しました。致命的なミスでしたが、コンクリートが固まる前に気付いてギリギリセーフです。

 

 

12本の内7本に羽子板を施工したところで、セメントが無くなり作業終了となりました。梅雨真っ只中なのでしっかりと雨養生をして、また次週の楽しみにします。

 

作業が終わって車に乗り込んだ途端にポツポツし始め、徳佐まで出るとザーザー降りとなりました。天気のほうもギリギリセーフな1日です。