具体と抽象ってどちらの方が価値が高いと思いますか?

 

ビジネスセミナーにしろ自己啓発セミナーにしろ、
具体的な答えを教えるセミナーが非常に多いです。

 

具体的なことを教えてくれた方が実践しやすいから
親切でありがたいと思うようでしたらかなりの重症です。

 

そのようなセミナーを開催する主催者は
本当の意味で参加者の成長を考えていない。

 

例えば
どんな本を読んだらいいかというアドバイスにしても


「自分が興味を持たないジャンルの本を読んで下さい」
というアドバイスは抽象的です。

 

人によって興味があること興味がないことはそれぞれ違いますし
興味がないこともたくさんあるでしょうから
その中からどのジャンルの本を選ぶか
自分で具体的に考えなくてはいけません。

 

一方、
「○○という著者が書いた△△という本を読んで下さい」
という具体的なアドバイをすれば、
聞いた人は何も考えずにその本を買えばいいだけ。

 

一見すると具体的なアドバイスをした方が親切に見えますが
抽象的なヒントを自分なりに具体的な答えに変換するという
思考力を鍛えるチャンスを奪っているのです。

 

また
本の選び方に限って言えば
自分で色々と悩んで本を選ぶことを繰り返していく中で
自分にとっての書の見つけ方が上手になっていきます。

 

本などは知の処方せんのようなものですから
人によって処方せんが違って当たり前。

 

確かに
具体的な答えを聞いたほうが早いですが
具体は価値が低いのです。

 

仮に具体的はアドバイスを聞いたとしても
それをそのまま実行するのではなく
その具体を一度抽象化するのです。

 

例えば
新聞の折込チラシはカラーで綺麗なものが多かった時代に、
モノクロで手書きのチラシを作った会社がものすごく反響がありました。

 

抽象思考力がない人は
「モノクロで手書きのチラシは反響が取れる」
と具体的な事例をそのまま受け取ります。

 

そして、
みんなして同じようなモノクロの手書きのチラシを入れ始めたため
どれも同じに見えてしまいどこの業者も反響が取れなかったのです。

 

抽象思考力がある人なら、
「モノクロで手書きのチラシ」という具体ではなく、
他の業者と違って目立つチラシが有効だと抽象化します。

 

そして、
チラシを入れる地域のライバルのチラシを調べて、
お客さん目線で他は捨てても自分のところのチラシには目を通すように
具体的なアイデアを自分で考えるのです。

 

人からもらった具体的なアイデアはすぐに使えなくなります。

 

しかし、
人からもらった具体的なアイデアを抽象化して
その抽象概念から自分なりの具体案をだせるようになれば、
アイデアには事欠きません。

 

そういった意味で
抽象は価値が高いのです。

 

ただ、
自分で具体を抽象化したり
抽象を具体化するのには頭を使います。

 

多くの人は考えるという作業が億劫なので
お手軽に具体的な答えを求めますし
それをくれる人を良い人だと錯覚します。

 

その結果どうなるか?

 

自分の頭で考えることができず
すぐに人を頼って答えを欲しがる
いつまでうだつの上がらない人になってしまいます。

 

たしかに、
答えをすぐに聞けるのは気持ちいいです。

 

自分で答えが出るまで考え続けるのは苦痛です。

 

しかし、
この苦痛を乗り越えた人しか思考力は手に入りません。

 

筋肉痛になるくらい筋トレしないと筋力がつかないように。

 

 

 

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