小学校の授業にて
「生きるとは」どういうことか?
を、生徒に一言で書かせているというものがあった。
「生きるとは〜なこと」みたいな。
色んなことを書いた生徒達がいる中で、
目を引いたのは、
「死」に触れているものだった。
正確に合致した文は避けるが、こういう事だ。
-生きることは、死ぬこと。
-生きるということは、死に向かっていくということ。
その通りだ。
死に向かって生きる事に抗えない人間は
絶望から逃れられない、
そのような事を言っていた哲学者
キルケゴールを思い出す。
「生きる」に対して、
もっとポジティブな、
情動的な意味を持ちたいと、
そんな意味があるはずだと、人は思う。
誰かと心を通わせる事だ
社会に貢献する事だ
大切な人を守る事だ
… などなど。
そんな意味を持っていると信じないと
生きられないからだ。
誰も死ぬために生まれてきたなんて
信じたくないからだ。
けれど生まれた瞬間、
死へのカウントダウンが始まることは皆同じであり、
避ける事はできない。
生きることは死に向かうことだ。
だからこそ、
生きることに意味が欲しいのが人間だ。