私達は、日々さまざまな問題に遭遇していますが、
それをどうとらえるかは、各人の「視野の定義」に大きく左右されます。
例えば、ある問題について、「A」or「B」という風に
どっちなんだろうかと考えることは、
それ以外、つまり「A」でも「B」でもない他の要素を
無視することになります。
私は英会話講師もしているのですが、その分野でよく聞くのは
「視野が広がる」「視野を広げたい」というものです。
ところが、「視野を広げる」こと自体は
それまでの自分が見ていた世界になかった知識が
一つ二つ増えるくらいのことで、
自分の世界はとしては、何ら大きな変化は期待できません。
本当は、視野を広げたり、狭めたりといったように、
視野の定義そのものを
自由にコントロールできる力をつけられたら儲けものです。
それは、固定された世界観の中で
平面的にモノを見たり考えたりすることではなく、
自分の力で自由に縦にも横にも上下にも、
立体的にモノを見たり考えたりすることで、
自分の見ているその「視点」の高い低いをコントロールできるようになることをいいます。
特に起業家や経営者、ビジネスに携わる人にとって、
視野のコントロールによって、今まで見えなかったものが見えたり、
新しいアイデアを生む導線になったりしますが、
どうやってそのコントロール力を手に入れるかというと、
思考するより他ありません。
誰かが定義したことを鵜呑みにするのではなく、
「A」or「B」といった狭い視野のままではなく、
まして、視野を広げたい、と願うでもなく、
視野の広い狭いをコントロールする力を手に入れるための、
『思考パターン』の数々をどれだけ自分の中にストックしておけるか、にかかっています。
視野のコントロールができず、一定にしか定義できないでいると、
問題に対処できず、居酒屋で乾杯、などでごまかしちゃって、
問題から目を背けることになってしまいます。
さまざまな『思考パターン』を
セミナーなどではお話しています。