黒猫を見たから縁起が悪い
靴を左から履いた日にケガをしたから
右からしか履かない
こういうものには何の根拠もないが、
人には、良いことでも悪いことでも
「それが起こった原因を何かに委ねたい」
という性質があるようで
結果に対して原因を作らないと気がすまない。
だから、何かやりたい事があるときに
二の足踏むこともあるわけだ。
前はこうだったからどうしようか、とか
前にこんな事があったから
きっと今回も同じようにすると悪い事が起こる、とか
たとえば
どこぞの海外で車上荒らしにあったから
もうその国には行きたくない、とか
たとえば
この服を着てると必ず食べ物をこぼすから
着ていきたいのに着ていけない、とか
ものごとの大小に関わらず
そういう風に思考してると
大事なときに思わぬ足枷をはめることもある
逆に、
やっぱりこれをやってないから
悪い事にならなかったでしょ!
という時でも同様、
そこには何の因果関係もありません。