【はじめに】
10月13日(土)宝塚ホテルで宝塚歌劇団OGの七瀬りりこさんのコンサートが開催されました。
宝塚歌劇団宙組の歌姫。今でも彼女の退団を惜しむ声が聞こえてきます。
さて、七瀬りりこさんですが、最近から宝塚をご覧になった方もいらっしゃると思うので少しだけ、七瀬さんのエピソードを・・・。
七瀬さんが初めて宝塚のエトワールとして登場したのが、カサブランカです。
最初、七瀬さんが登場したとき「この子本当に宝塚の生徒さん?」とあちこちで声が聞こえました。
ところが、その歌声を聴いた途端、場内の静寂、そしてエトワールが終わった後、あの大劇場が割れんばかりの大拍手。
誰もが彼女の歌声に魅了され、その実力にノックダウンしたのでした。
実際に私の隣にお座りのご婦人2人。久しぶりに宝塚の舞台をご覧になったご様子で、2人で昔の宝塚話に花が咲いていました。
そして、エトワール、七瀬さんが登場した途端、このご婦人達は「ぷっ」と噴出した後「何?あの子。本当にエトワールやるの?」とひそひそ話。
私その話を小耳で聞きながら「奥さん。びっくりしたらあきませんよ。まあ、見ていなはれ。2人お驚く顔が楽しみだわ」とひとりでにこにこしながら、七瀬さんの歌声を待っておりました。
そして、エトワール。2人のご婦人の驚きと石のように固まった口。あのときの驚きの顔は、今でも忘れません。
そして、歌が終わった後、2人のご婦人の大きな拍手と「凄い。何あの子。何なの?こんな歌声初めて聞いたわ」と感動と驚きの声は今でも忘れることができません・・・笑
七瀬さんは、石田三成をテーマとした「美しき生涯」で退団された訳ですが、その時も当然、エトワールです。
私も多くのエトワールを見てきましたが、七瀬さんが大階段に登場と同時に場内から大きな拍手(普通はこんなことはありません)
そして、美しい歌声に酔いしれ、エトワールが終わると同時に再び大きな拍手。
舞台の中央での挨拶でも大きな拍手。会場の誰もが、七瀬さんの退団を惜しむ声、そしてその歌姫の活躍に感動し拍手を贈ったのです。
これほどまでにエトワールの生徒さんで大きな拍手を受けたのは七瀬さんしか私は見たことがありません。
偉大な歌姫の宝塚退団はファンにとって、とても悲しい出来事であると同時に、また一つの宝塚の楽しみが減ったことになったのです。
【アンティークな宝塚ホテルに響く威風堂々】
今回のコンサートは、宝塚ホテル中央のティーコーナーで開催されました。
アンティークな宝塚ホテルにピアノが一台。いったいどうやって登場するのか?
そんな期待に胸を膨らませると、なんと七瀬さんは登場せずにエルガーの威風堂々をカゲソロで歌い始めました。
ホテルの重厚な雰囲気、適度なエコー、そして七瀬さんの美しい、しかもパワフルなソプラノがホテルを包みます。
何でなんでしょう。若いころ、青春をブラスバンドに捧げてきた自分、威風堂々は何度も演奏した曲です。
七瀬さんの歌声が琴線に触れ涙腺が緩みます。
歌姫は、健在です。
【宝塚バージョン炸裂】
宝塚をイメージしたドレスで七瀬さんが登場。あの笑顔は、昔も今も変わっていませんでした。
ちょっぴり天然トークがまた会場を和ませます。
七瀬さん「ターニングポイント」という単語が思い出せず、前方のお客さまに助けられターニングポイントのお話・・・笑
七瀬さんのターニングポイントは、カサブランカのエトワールだったようです。
そこで、カサブランカのときのエトワールを歌われました。あの時に感動が蘇ってきます。会場のお客様も大きな拍手で答えていました。
その後も宝塚OGということで、宝塚バージョン炸裂、スカーレットピンパーネル、ショートコーナーでは、ノバボサノバ、最後のダンス、まあ宝塚ファンが泣いて喜ぶような名曲ばかりのオンパレードです。
【何をしていた?】
ところで七瀬さんは、退団後、何をやっていたのでしょうか?
そんなMCもございました。
最初は、初の海外旅行でグアムに旅行されたようで、青い海・砂浜・太陽といった雰囲気に飲まれ、砂浜でノバを踊りながら歌っていたそうです。(近くの人は白い目で見ていたそうですが・・・)
その次は、歌とダンスのレッスンのためアメリカに渡米。ここで英語を話す根性が付いたとか・・・汗
そして、東宝に在籍され、今度はアンナにもご出演されるそうです。
あの歌声を再び聞く機会があるんです。ライブスポットアローでのライブも決定。
これから益々、活躍する七瀬さんです。
そうそう、七瀬さんはアメブロやってます。詳しくはブログをご覧くださいとのことでした。
【アンコールの曲は。清く正しく美しく】
ミュージカルのモーツアルトの星から降る金もよかったです。
ゴルフをやっている人は、プロゴルファーの藤田プロのドライバーが「パワーフェード」と呼ばれる球を打ちますが、七瀬りりこさんの場合はまさに「パワーソプラノ」とでも呼びましょうか?
普通、高音を出す場合、どうしても喉を絞るために、声量が小さくなりか細くなるんですが、七瀬さんは高音であってもか細くなりません。
「パワーソプラノ」は七瀬さんのためにあるような言葉だと思います。
コンサートが終了し、アンコールは宝塚の「清く正しく美しく」という曲です。
ところで皆さん、この曲全曲フルで聞いたことありますか?
まあ、すごい曲です。この曲、今の娘役さんで歌える人がいるのかなと思うような、美しく、しかし途中で高音がいたるところで登場するような難曲です。
七瀬さんは、初舞台の口上でこの清く正しく美しくをワンフレーズソロで歌ったそうです。
劇団の心憎い演出もあることながら、その緊張を見事に感動にかえた七瀬さんは、はやり偉大な歌姫です。
【おわりに】
七瀬さんも東宝に所属されましたので、これからは関東の方でも活躍されると思います。
宝塚を退団されたことは残念ですが、新たな歌姫をこうして間近で感じることができる幸せ。
今回の宝塚ホテルは、まさに至高の空間となりました。
どうかこれからも頑張ってください。
そして、エトワールで大きな拍手を贈った皆さん。機会があれば、ぜひ歌姫の美声を味わってください。
何故かわかりませんが、きっと目頭が熱くなると思います!
・・・終わり・・・


