妊娠中は悪阻でごはんが食べれないとかゲロゲロ吐く程重症ではないけど、常に乗り物酔いみたいな状態でぐったりしていた。思い返すと妊娠中は体の調子が絶好調って日がなくて、天気で言えば毎日曇り~雨。
匂いに敏感になって普段使っていた柔軟剤・シャンプー・ボディーソープ・芳香剤などが全部無理になって無香料のものに変えた。今まで好きだった香りが急にケミカルなムワッとした不快なものへと変化した。そして犬なみに鋭くなった嗅覚。香りモノ大好きだった私は「無香料のシャンプーとか誰が使うん??」って思ってたのに、無香料のキュレルに助けらた…ありがとう無香料製品開発してくれた人達。
食べ物はなぜかキャベツの匂いが無理になり、妊娠発覚前に漬けていた大量のザワークラウトを廃棄。あと揚げ物など油っこいものも気持ち悪くなるのであまり食べられず。トマトとヨーグルトとなぜかカレーうどんはわりと美味しく食べられた。
食べることが大好きで毎日食べ物のことばかり考えているタイプだったので、ずっと薄ら気持ち悪く食事が楽しめない日々は拷問だった。
仕事中は気を張っているため何とかなるが、帰りの電車~寝るまで毎日ぐったり。毎日ソファに転がってはひたすら空を見つめ、ラクになる気がして冷たいフローリングで丸くなり、『つわり いつ終わる』と一時間起きに検索する日々。何度検索しようとも結果は変わらないのに。
ソファで屍になった私に「虚ろな姿もかわいいね」
フローリングで丸くなる私に「お餅のコスプレしてるの?かわいいね」
つわりがいつ終わるか絶えず検索する私に「かわいそう・・・よしよし」と言いながら頭を撫でてくれる出来た夫。
家事も食事の準備もできないポンコツ状態の私に「なにもしなくていいからね。お腹で毎日子供育ててるんだから大仕事ね・・・女性は大変ね。男は呑気なもんね。変わってあげられなくてごめんよ」と言い、甲斐甲斐しく世話してくれる夫。優しい理解のある夫で本当に良かったし、この人と結婚して本当に良かったなと思った。
この状態の時に「おい、俺のメシは?」とか「妊娠は病気じゃないんだからさー」とか言うような夫だったら睡眠中に濡れたハンカチを顔に置いていたかもしれない。事件だ。産前産後の恨みは一生だということを世の男性は肝に銘じて欲しい。
