「BREXITについてどう思いますか」
この質問は政治的なものなので、聞きづらいところもありますが、いざ聞いてみると結構同じ回答をする人が大半だが、面白い回答をしてくれる人も中にはいます。その多くはタクシーの運転手やUBERドライバーです。
日本ではまだ浸透していませんが、イギリスではタクシー以外にUBERといものがあります。タクシーとだいたい同じ仕組みですが、大きな違いといえば、個人が自分の車でお客を目的地まで運転することです。アプリで現在地と目的地を登録すると一番近くにいるUBER車を呼び寄せることができ、カードとリンクしているため、タクシーのように、後でモタモタしてお金を払う時間を省くことができます。タクシーの運転手を本業とする人は多いが、UBERは仕事と掛け持ちの人もいます。
ニューカッスルに40年住むペルー人のUBERドライバーに例の質問をすると、彼はBREXIT反対派であり、投票の結果にすごく残念だと答えてくれました。彼自身も移民であるため、移民を受け入れたくない体制を持ったイギリスに悲しさを感じると答えてくれました。
しかし、同じく移民の身であった別のドライバーは自分も移民だが、これ以上移民が増えるとこのUBER/タクシー運転手という仕事も競争率が上がるのでBREXIT賛成だと言っていました。イギリスは階級社会なので、彼によると、彼のお金に裕福な友人は皆BREXITに投票したが、彼のようなミドルクラスの友人は皆BREXIT賛成派であると説明してくれました。生活がかかっている人々にとってやはりBREXITは彼らに有利に働くと考えているので、BREXIT賛成派だそうです。