乳癌の放射線治療で悲しかったこと | ~海を愛し海に守られた乳がん日記~

先週の4月10日に乳癌の放射線治療を開始し

今日は5回目の放射線治療に行ってきました。

 

私は乳癌の発見、診断、検査、入院、手術、抜糸、

手術後の経過観察からホルモン治療、今現在も全て

乳癌になる以前の定期健診からお世話になっていた

信頼している先生のいらっしゃる都内の病院まで

今自宅のある湘南から都内まで行っています。

 

乳癌の治療のなかで、私が受ける放射線治療は

5週間毎日の通院しなければいけないと説明を受けていたため、

都内の病院から湘南の病院を紹介して頂きました。

 

その紹介して頂いた病院で先週の4月10日から

私は25回ではなく16回の放射線治療を開始しました。

 

私が受ける16回の毎回の放射線量は25回より高いですが、

トータルで浴びる放射線量は16回と25回は変わらず

効果も副作用もほぼ同じと私は説明を受けています。

 

16回の場合は7回目ぐらいから皮膚が焦げると聞いてますが

私は3回終わってから少しヒリヒリしてきて違和感も感じてます。

 

今日は5回目の放射線治療で、放射線治療のみではなく

先生の診察も入っていて、放射線後に変わりないかとか

私があびている放射線の説明を画像で説明してくださいました。

 

事前にも副作用の説明でお聞きしていましたが

どうしても乳腺の裏にある肺にも放射線があたってしまうようですが

問題ない程度の範囲との説明も受けました。

 

都内の病院から湘南の病院に、乳癌の放射線治療の目的で

お世話になり、放射線が終わった後の定期検査や経過観察は

また都内の病院に私は戻ります。

 

放射線治療は乳癌に限らず、癌の大切な治療かと思いますが

放射線科の待合室や予約もこみあっているので、

私だけでなく沢山の方が癌と戦っていらっしゃるんだと感じます。

 

放射線治療は実際あびているのは数分で短く、

放射線の部屋に入って放射線をあびて退室するまで

私の場合だいたい10分もかからないくらいかと思います。

 

最初に看護師さんに予約時間について聞いた時にも

看護師さんが10分刻みでの予約とおっしゃっていたので

多分ほとんどの方がそれぐらいの時間かとも思います。

 

放射線科の初診でも感じましたが

放射線科にいらっしゃる患者様はもう癌とか診断がついているからか

放射線の先生もあまり情が入らず目的に対しての具体的な説明で

放射線技師の方の対応もタンタンとしていました。

 

特に放射線技師さんは10分刻みの予約の対応で忙しいので、

淡々とした対応になることは予想できていましたし、

私もあまり待つことなくスムーズに終われたほうが有難いので、

それはそれで全然私は気にしていませんでした。

 

ただ今日の5回目の放射線治療は

ベットの上に上がった瞬間から

とても不安で不快な気持ちになりました。

 

そして終わった時にはとても悲しい気持ちでいっぱいで、

私は車で通院していますが帰りの車で泣きそうになりました。

 

10分刻みで忙しいのもわかります。

放射線技師さんは毎日同じことをされていて、

技師さんも人間ですし感情があるのもわかります。

 

けれど今日はベッドにあがってから

位置をあわせるために上半身は裸なのですが、

声掛けもなく、体をとても痛く不快に動かされ(男性技師さんです)、

そのあとにタオルをかけてもらうのですが

体に投げ捨てるようにタオルをかけられました。

 

そして声掛けも全くなく、

知らない間に放射線がはじまっていました。

 

(私は不安と緊張するのでベットにあがったら目を閉じています、

 機械の音で放射線治療が始まったことを自分で気付きました。)

 

そして放射線治療が終わり、技師さんが

「お疲れさまでしたー」と入ってきたので

朦朧としている私は目を開けて起き上がろうとすると

まだベットの高さが放射線治療にあわせて高いままで

おっこちそうになり、慌てて自分でバランスをとりました。

 

私が起き上がろうとした時に、まだ高所な事を教えてくれることもなく

落ちそうになった私の体を支えてくれることもなく、気遣いの言葉もなく、

その上まだ高所から床にかけて下がっている動いているベットの状態で

「はい、おつかれさまですー」と降りろと促されました。

(もちろん足のつく高さでもありませんでした)

 

さすがにちょっと辛くて、いろんな感情をぐっとこらえました。

私はまだ放射線治療5回目で、あと11回も来なければいけません。

ここでしている治療も乳癌の放射線治療です。

放射線技師さんに感じることがあっても怖くて言えません。

 

その放射線技師さんのその対応に

ただでさえ乳癌で心身ともに必死な私は

本当に心が傷つきました。

 

乳癌の治療とか放射線治療とかではなく、

日常生活の中での出来事で起きた理不尽なことでしたら

私はその場で本人に何でなのか聞いているかと思います。

けれど放射線技師さんにはとても言う勇気はありません。

 

10分刻みの予約で大変かと思います。

けど放射線技師さんが対応しているのは人間です。

一生懸命に癌と向き合っている患者さんです。

 

放射線治療なんて誰もしたくありません。

生きるための治療に来ているんです。

 

私のお世話になっている病院でも

とても気遣ってくださる放射線技師さんもいらっしゃるので

全てはお人柄かと思います。

 

放射線治療5回目で感じているのは、きれいごととかではなく

流れ作業になってしまうのは仕方ないと思います。

仕事の合間に来ている患者さんもいらっしゃるので

待たせないということもとても大切なお仕事かと思います。

 

私は今日の放射線治療は本当に辛かったです。

今でも思い出すと明日から行きたくなくなります。

また今日の技師さんがいたらと思うと不安も感じます。

 

ただでさえ放射線治療なんて行きたくないのに

まだあと11回のこの病院で放射線治療があると思うと

余計な不必要な不安も増してしまいました。

 

まだ5回の私がこういった経験しているということは

必ず毎日行かなくてはいけない放射線治療をしている他の方でも

その”やめれない”という拘束された途中で、不安になったり

私と同じように不快な思いをされた方もいらっしゃるかもしれません。

 

本当に辛いし嫌だと思います。

私も本当に嫌で辛いです。

けれどもう16回が終わるまでやめれません。

 

今後の放射線治療と

このブログをたまたまみてくださっていらっしゃる方の治療が

私のように辛いことがなく、安心して続けていける環境のよう、

心から祈っています。

 

 

私も負けません。

 

 

 

 

 

感謝をこめて

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