乳癌告知の翌日
先生が予約してくださった都内の検査専門の病院へ
乳腺MRIをとりにいきましいた。
事前に先生からMRIの説明で
乳腺はうつ伏せになりとるということや
造影剤の説明も聞かして頂いてましたが
私は何より閉所が怖く
南の島でのシュノーケリングでもパニックになる人です。
以前、腰の骨を折りMRIに入った時は
プチパニックになりかけ、その時はたまたま
頭の上の空洞を見つけて(穴の出口)
ずっと上目づかいで空洞から外の景色をみて
なんとかやり終えた感じです。
造影剤も様々なネガテイブな情報が溢れていますが
それより私はうつ伏せで閉所で、そして薬剤をいれるなんて
私は最後まで耐えられるのかと本当に不安で
前日の夜も、当日の朝も自宅でうつ伏せを練習して行きました。
ただ心だけは強く持っておこうと思い
先生からも造影MRIの情報の大切さも聞いていたので
「絶対負けない」と自分の心に繰り返し言ってました。
そして当日
まずは造影剤の説明を受けサインをします。
そこにはいろんな説明がたくさん書かれてました。
万が一の内容もありましたが、
万が一に備えた医師がいますとも記載もあり
私は同意書にサインしました。
そして再度医師から対面で又同じような説明や問診を受け
その際、私は閉所が苦手なこと伝えたら
「乳腺はうつ伏せだから、閉所が苦手な人でも
比較的大丈夫という声の人が多いんですよ」
とも先生は言っていました。
病院はこんでいるのであまりウダウダしていられません。
でも逆に、だから良かったのかもしれません。
検査室に移動して着替え
身長、体重、体調の確認をされ
造影剤を流すための点滴のルートをとられました。
私はしつこいと思いながらも閉所が苦手なこと又伝えました。
そしたらさっきの先生と同じように
「うつ伏せだから比較的大丈夫かと思いますよ」
「もしだめだったらブザー押してください」
との返事でそのまま再度造影剤の説明を受けると
誘導されるまま台の上にうつ伏せになったかと思ったら
「はい動きま~す」と躊躇するまもなく機械の中に入れられました。
・・・
私はもうMRIの中に入っているはずなのですが
うつ伏せの私の顔の下は見えるようになっていて
(私はU字枕のようなクッションの中に顔を突っ込んでいる)
何か鏡かなにかでうまくやっているかと思うのですが
視界の景色がありました。(私の視界は下におろした
自分の両手が見えました)
だから「あれ?」とおもうほど全然怖くありません。
耳にヘッドホンはあてられていたのですが
無音で音楽が流れていなかったので
(腰のMRIの時はリラックス系のエンヤが流れてました)
MRI独特のキンキンカンカンがうるさいぐらいで
シュノーケリングもできない私でも恐怖は一切ありませんでした。
最初の15分は単純なMRIで
後半の15分は造影剤を体に流して撮影になります。
全部でトータル30分です。
最初の15分のMRIが終わるとヘッドホンから
「今からお薬いれていきますね、何かあればすぐ教えてください」
と言われ、造影剤MRIが始まりました。
私は左手にルートを取っていたのですが
最初は左腕から両方の手のひらが熱くなり、その後
左腕全体にメントールがながれるようにヒヤ~ッと冷たく感じ
心の中で「気持ちいいな~」と思ってしまいました。
ヘッドホンからもまめに「大丈夫ですか?」と声もかけてくださり
私は体調の変化もなく、MRIの中での閉所の恐怖も一切全くなく
無事30分のMRIを終えることができました。
とても緊張して怖かったので終わるとあっけないぐらいでした。
先生のおっしゃる通り
仰向けMRIのほうがよっぽど私には怖かったです。
私はその後、造影剤の副作用もなかったですが
あえて言えばMRIの副作用というか
その日は夜まで頭が重かったぐらいでした。
造影MRIは、乳癌になり、乳癌とわかってからその後
どのような治療をするかを決める大切な情報になるようです。
私も閉所に造影剤は本当に怖かったですが
「命に勝るものはない、絶対負けない」と自分に言い聞かせて
ひとつづつやるべきことをクリアしていってます。
このMRI造影の体験の内容も私個人の感想で、
その病院や先生、看護師や検査技師の方などで
色々違うかと思いますが
少しでも怖いと思っている方の気休めになれば幸いです。
感謝をこめて
message from Setsuko