(続き)






国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-ホテルからの景色

(パークロイヤル ホテル ヤンゴンからの眺め)



入国30分で事前の情報によって抱いていた先入観は覆った。




日本で得た情報(海外情報媒体含む)では、




政治的にも基本的な人権的にも軍政により抑圧された国家、ということ。




例えばアウン・サン・スー・女史の話や政治の話、




軍や政府の施設(公共施設)の写真を撮ると拘束…みたいな。




民政移管のための20年ぶり(ソ連崩壊の時ですよ)の総選挙前とあって、




軍政は神経を尖らせているようでした。




アライバル・ビザといって現地の空港で手続きをして入国するのが通常ですが、




今回は厳重警戒ということでミャンマー在日本大使館で事前に




身分照会・現地滞在スケジュール確認・現地人ガイドと契約(自由行動不可?)といった多くの制約がありました。




海外から反政府勢力、観光客に扮したジャーナリストを排除するためと言われています。




(実際に選挙期間中は、メディアは厳密な行程管理のもと




一部の投票所など限定的な取材が許可されていました。)




(欧米のメディアは、不正を取材させないため(事実を伝えさせないため)、




取材をボイコットしていました。)




(今回拘束されたAPF通信社の方は、タイ側国境から密入国したようです。)




先入観というか確かな情報だけれども、




前の日記に書いた歴史的背景を含めて




相手の国に対してイメージが固まるには十分だと思いませんか。




百聞は一見に如かず(されど見誤るな)。




実際は…




政治など微妙な話は大勢で政治の話(集会)をしなければ別に平気。




そしてそれを見張る警官も軍も居ない。




というか、確実に日本の警官より数が少ない。




交通警官(武器不所持)を大通りの交差点で極稀に見たくらいだ。




ここで一旦、現地人ガイドさんを紹介しましょう。




案内してくれたZさん(万が一の事態のために仮名)は日本語が堪能で、




日本の文化・歴史に関しても造詣が深い(超インテリ)。




父親の仕事の都合で幼少を2~3年日本(世田谷)で過ごしたそうだ。




現在はミャンマーのツアー会社で企画・ガイドを担当しており、




来年からマネージャーに昇格するそうだ(28歳だっけ)。




お兄さんは在ミャンマー日本大使館で働いており、




母以外は日本語が堪能な日本通だそうだ。




その関係で日本の大使館を外から案内してもらったが、




明らかに大使館より大使公邸の方が質・規模ともに大きかった。




フィールド・リサーチの続きを書こう。




ヤンゴン市内の旧庁舎、最高裁判所があるメインストリートを見学した。




写真は最高裁判所





国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-最高裁判所




アウン・サン・スー・チー女史の身柄の行方など、ここで判決が出されています。





先日の国旗変更のニュースで新国旗掲揚が映りましたが、




下の写真は、ヤンゴン管区庁舎(日本で言う市役所)です。




(写真を撮った当時は旧国旗だった)




国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-ヤンゴン管区役所






この大通りは…2008年の反政府デモの舞台にもなりました。




石油価格など事前予告なしの燃料価格大幅改定(500%増)といった




政府の横暴にに立ち上がったお坊さんを中心としたデモ隊、が歩いた場所です。



要は、経済成長を続けるも国民が価格改定に対応出来る収入・貯蓄を




得ていないということですね。




このデモの際、長井さんという日本人ジャーナリストが凶弾に倒れた場所も見た。




ここはとても広い通りが民衆で埋め尽くされる光景は想像を超える。




デモの参加人数は一般人を含めて3万~10万人と言われています。




ミャンマーの僧侶は上座部仏教徒の中でも敬虔な部類で、




当時も非暴力を貫きました。




軍政の警告も空しくデモの勢いは増長し、結果的にそれを武力で制圧。




残念なことに多数が死傷、消息不明ということです。



国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-ヤンゴン市役所前




僧侶の話に戻そう。




ミャンマー人は小坊主、坊主と2回出家するのが通例のようだ。



写真は朝の托鉢をする小坊主。



楽しそうですね。





国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-小坊主





回数は決まっているわけでなく、ガイドのZさんは昨年にも出家したようだ。




ミャンマーの人々は一生を坊主として修行に捧げる僧侶に対して特に、




尊敬の念を抱いているそうだ。




彼らは、日本人の私が見て、そして観光で来ていた他の国の僧侶と比べてみても




圧倒的な存在感を放っていた。




俗な言葉にすれば、「レベルが違う」といったところか。




そんな彼らが民衆の期待を背負いデモ行進するということが、




どれだけ凄いことか。




政府の対応は「そうするしか無かった」と言われれば納得してしまうかもしれない。




それだけ名実ともに素晴らしい方々だ。




ミャンマーの事例を調査するにあたって、




多くの点で人口世界一の某国と比較してしまう。




歴史的にも旧社会主義国同士であり、Air Mailの封筒には




「中(国)麺(ミャンマー)国交60周年」のイラスト。




中国にとってミャンマーは地政学的にもエネルギー戦略的にも重要国なのです。




ミャンマーの人たちは、かつての領主であり憎むべき相手の




イギリス・(インド)・日本のことは特に悪くは思っていないようだ。




それは上座部仏教が深く根差した国だからなのか、




それとも軍事政権が徹底的に管理しているからなのか、




国内の反乱勢力の脅威があるからなのか、




矛先は軍政に向かっているからなのか。




正確な理由はわからないが、恐らく全て該当。




しかしながら元々の気質というものはあって、




それは酷暑と長い雨季を伴う過酷な環境からくるものかもしれない。




ひたすらに忍耐強い、ほほ笑みの国ミャンマー。




満面の笑みは訪れるのだろうか。




…話を変えよう。




街並みの印象として、




イギリスを思わせる建築と大きなパゴダ、




そして8割を走る日本の中古車など




時代、様式がミックスして何とも不思議な心地だった。




国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-英国式建築物も立ち並ぶ




国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-商店に停まるスズキ車


(商店に停まる2台のスズキ車)



そうそう、現在の状況では現地ガイド同行でないと




ビザがおりないと書きましたが、韓国人だけ韓国人ガイドでも平気なようです。




やはり不思議な国です




国際系大学院生mikunのブログ 『常識を疑え!!』-市内中心部 スーレー・パゴダ



(つづく)




長くなったので、あと3回位に分けて書こうと思います。