全世界のピアノ教師に捧ぐ 【ピアノレッスンの究極の進め方】 | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 同じ医者でも100人いたらひとりひとり治療法がちがうのと同じように、同じピアノ教師でも100人いたらひとりひとり教え方がちがうようです。

 

 
 ある先生はバイエルからやらせ、ある先生はハノンからやらせ、ある先生は理論から教え、ある先生は生徒の弾きたい曲をやらせる━━レッスンの進め方はまさに十人十色です。

 

 
 しかし、残念ながらそのためか、ピアノや練習がいやになってピアノをやめてしまう人があとを絶ちません……。

 

 
 先生のやり方と合っていたなら続けるものの、もしも合っていなかったらやめてしまうとは……せっかくピアノをはじめ、せっかくピアノ教室に通い出したというのに、あまりにもったいない話です。

 

 
 これはピアノレッスンの究極の進め方が確立されていないためです。では、ピアノレッスンの究極の進め方とはどういうものなのか?私なりに考えてみたので、世のピアノ教師の方たちはよかったら参考になさってください。

 

 
 生徒が中学生以上の場合、基本的に教則本の練習曲はやりません。本人がやりたいという場合だけやりましょう。

 

 
 では、なにからやらせればいいのか?初日は指番号を教え、ドレミくらいをやらせるだけで充分です。そして宿題として【ぶんぶんぶん】をやらせましょう。

 

 
 次のレッスン━━生徒が【ぶんぶんぶん】を弾き終えたあとこういいましょう。

 

 
 「なんとか弾けたけど、それぞれの指が思うように動かなくてなめらかに弾くのが難しかったでしょう?では、どうすればもっとなめらかにカッコよく【ぶんぶんぶん】を弾けるようになれるのか?フィンガーエクササイズをやればいいんです」

 

 
 そしてフィンガーエクササイズを3つほど教え、それをその日から毎日やらせるようにします。

 

 
 次のレッスン━━生徒が【ぶんぶんぶん】を弾き終えたあとこういいましょう。

 

 
 「前回よりずいぶん指が動きやすくなって、なめらかに弾けるようになったでしょう?フィンガーエクササイズをすることで指が動きやすくなり、曲も弾きやすくなっていくんです。これからもフィンガーエクササイズを続けていきましょう」

 

 
 生徒にいきなりハノンなどのフィンガーエクササイズをやらせる先生がいるようですが、生徒側としてはなんのためにそんなことをするのかがわからないのでやる気が出ないはずです。そこでフィンガーエクササイズをやらせる前になんらかの曲をやらせ、『フィンガーエクササイズをやれば曲が弾きやすくなるのだ』ということを理解させるのです。それによって生徒もフィンガーエクササイズをやるようになっていくと思います。

 

 
 【ぶんぶんぶん】をなめらかに弾けるようになったら、次は同じレベルの曲か、やや難しい曲を課題に出しましょう。基本は同じレベルの曲をあと数曲。

 

 
 ただし、教則本に載っているような魅力の薄い曲はNGです。有名かつ魅力的なメロディーの曲をやらせましょう。

 

 
 ちなみに中学生以上の生徒には【ぶんぶんぶん】をやらせましょうと書きましたが、5歳前後くらいの幼児には【ちびまるこちゃん】や【クレヨンしんちゃん】の主題歌のメチャクチャやさしいアレンジバージョンなどでいいでしょう。 

 

 

 

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