難しくもないシュートを1回きめただけの選手を勝利の立役者と呼ぶのはおかしい | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 1996年、アトランタオリンピック。この大会でサッカー日本代表は、世界最強のブラジルを破るという史上屈指の大金星をあげました。世にいう【マイアミの奇跡】です。

 

 
 このマイアミの奇跡の立役者として真っ先に名前があがるのが、唯一のゴールをきめた日本のMF伊東なのですが、伊東のシュートは誰でもきめられそうな簡単極まりないシュートです。そんなシュートをたった1本きめただけの伊東より、ブラジルの猛攻を必死に防ぎ続けたGKの川口のほうが、私はどう考えても勝利の立役者だと思うのですが……。

 

 
 また、2005年、欧州遠征の際にジーコジャパンはイングランドと1対1で引き分けました。その立役者とされるのが日本の1点をあげた小野なのですが、小野のゴールも特に難しいゴールではありませんでした。

 

 
 私はこのジーコジャパンvsイングランドの試合を観ていないのですが、引き分けの立役者はたぶん小野ではないと思われます。

 

 
 ゴールをあげた選手をなにかと主役に祭り上げる風潮がありますが、別段難しくもないシュートを1回きめただけの選手などではなく、それ以外の仕事をチームで1番多くこなした選手を“勝利の立役者”と評価すべきだと思います。

 

 
 ゴールをあげた選手を勝利の立役者とするのは、1986年ワールドカップ、アルゼンチンvsベルギー戦のマラドーナのような場合に限られます。

 

 

 

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