ボールロストした次の瞬間、チーム全体がとる行動は次のふたつに大別されます。
①プレッシング
②リトリート
プレッシングがボールを数人で奪い返しに行く守備戦術で、リトリートが選手たちが自陣深くに下がって守備ブロックを築く守備戦術です。
プレッシングはボール奪取に成功すればショートカウンターが狙えます。見ていてスリリングなのは断然プレッシングのほうです。
しかしプレッシングは体力の消耗が激しい上、失敗したらスペースがあいてしまうというリスクがあります。一方リトリートは後方で人数をかけて分厚い守備で守るため、省エネな上に高い確率でボールを奪え返せます。無難な守備戦術です。ただしその代わり、もしも守備に失敗したら一気に大ピンチになる上、ボールを奪取したとしても敵ゴールは遥か彼方にあるというデメリットがあります。
選手たちの特性によってプレッシングとリトリート、どちらを使うかが考えられるのです。サッカーのディフェンスを楽しむ代表格といっていいでしょう。