バレーボールのテレビ中継を見ていると、実況アナウンサーが『時間差攻撃です!』『バックアタックがきまりました!』など、攻撃手段の名前をいってくれるので、バレーボールを知らない人も『へー、今のバックアタックっていうんだぁ』という感じで、攻撃手段の名前を覚えながら楽しむことができます。
一方、サッカー中継の場合、実況アナウンサーも解説者も攻撃手段の名前をほとんど口にしてくれません。これはなぜか?
サッカーの攻撃手段はバレーボールの攻撃手段に比べて、バリエーションの数が多すぎるからです。
いや、多すぎるというより━━“無限”なのです。
もちろん代表的なパターンや形はありますが、そのときそのときの状況に応じて選手たちがみずからの創造力を駆使して攻撃をし続けるので、実況アナウンサーも解説者もひとつひとつの攻撃手段の名前を説明することができないのです。(唯一、都並敏史さんだけは、最低でも半分以上の攻撃手段の名前をいいながら解説できる才能を持っていますが)
サッカーの試合を観る前に、攻撃手段の名前を自分で覚えるようにしましょう。