どうもこんばんは。
この時期、外は丁度いいけど建物内はメチャクチャ暑かったりして、着るものがイマイチわからない私です。
電車ん中とか暑すぎない?汗かくわ…
ちなみに鐘初日は、半袖観劇なのになぜか1人汗だくだった私←
アッキーと同調してたのかなw
……………はい。
本日は、浅利慶太プロデュース 李香蘭 を観て参りました

『この生命誰のもの』で出演されていた方が多くいらっしゃるし、その方々の歌声が聴きたい!
と思い、
チケットも取れましたので行ってきました(*´꒳`*)
この生命より若干お高い(¥8500)のは、やっぱり出演者さんが多いから?笑
とりあえず、キャスボです。
毎度言うけど、自由劇場のキャスボってほんと撮りにくい笑
物語は日本が敗戦し中国からの撤退後、李香蘭が売国の罪(漢奸)で裁かれる場面から始まります。
大人数で李香蘭を処刑しろと詰め寄る中国人。
ジーザスを思い出しましたw
(ピラトの裁判と鞭打ちの刑あたり。「奴を十字架にかーけーろ!!♪」)
その後は回想のようなかたちで、物語に入っていくわけですが。
日本と中国と、その歴史に翻弄される李香蘭。
この物語の中では、基本的に日本(もとい日本軍)は悪者のような立ち位置で描かれています。
観ていてひたすら思ったのは、
「一体どこに真実があるのか?」
ということ。
現在のネット社会は情報が溢れています。
1つのことを調べようとすると、芋づる式のように様々な情報が付随してくる。
そして本当に知りたいことは付随した情報に埋もれてしまう。
さらにいえば、その溢れんばかりの情報すら、真実であるとは限らない。
ネットの情報には嘘も蔓延しているんです。
教科書ですら、真実を教えてくれるとは限らない。
日本が、日本軍が犯したことは、どこに真実があるのか?
罪を犯したのは事実だと思います。
しかし規模や内容となってくると非常に曖昧になってしまうのです。
戦争犯罪というものは、非常に難しいものです。
戦後の東京裁判がそうであったように、敗戦国は一方的に裁かれます。
しかしながら、戦勝国は同じことをしていたとしても 祖国の英雄となるのです。
結局のところ、人が人を裁く以上、完全なる公平・公正はあり得ないのではないかと。
なんか話が逸れた気がしますが、
戦争犯罪について論じるのはさらに難しいです。
加害者の立場からしたら、
戦争時の異様な状況ではよくあること
戦後の裁判ですでに罪は裁かれた
賠償金は支払った
(多くは)その後の友好条約の締結に従い 戦争犯罪問題は終結している
という考えがあると思います。
しかし被害者からしたら、
よくあることだからやっても良いのか?
誠意のある謝罪が欲しい
自らがしたことを後世に残し再発させないよう教育すべき
という考えなのかと。
うーーーーーん。
難しい。
だから結局は、
戦争なんてしなきゃいい
の一言に尽きるわけですけど。
この場合、戦争というか侵略だしな。
領土問題もあるし、世界に目を向ければパレスチナ問題とか、クルド問題とか、戦争の火種っていくらでも燻ってるんですよね。
なぜ人は争わずにはいられないのだろう…。
うーん、なんかレポじゃなくなってしまった(毎度)
とりあえずキャスレポをしよう。
李香蘭:野村玲子
北原先生(笑)
おいくつなんだろうかと調べたら、56歳!?
マージーかーよーw
うちの親と同年代やん…
まぁお若く見えるのは見えるんだけど…さすがに26歳の李香蘭を演じるのはちょっと無理があるかもしれないと思ってしまった

李香蘭も年取っていくのかと思ったら、26歳のまま終わるんだもの…!
歌声はもちろん素敵なんですけどね。お顔ももちろん美しいし。あと20、いや15歳若ければ、本物の李香蘭みたいな感じだったんだろうな…。
時々掠れてしまったりとほんの少し不安定さもあり、やっぱり、35ステップスの時の歌声と比べると、、、年には勝てないのかしら…。
というか6歳とか7歳とかの衣装はやめてあげてくれw
しかしなぁ、あれだけ歌えるって気持ちいいだろうなぁ…っていつも思うんだけど。
羨ましいな(´・ω・`)
川島芳子:坂本里咲
朝田婦長(笑)
語り部のような立ち位置の役。川島芳子さんって実在した方なのですね。
眼鏡を忘れたせいもあって、最初この方が李香蘭なのかと思って「???」でしたよ←
要所要所で現れては 様々な解説を残してくれるので、そこまで歴史に詳しくない方でもなんとなくのストーリーはつかめるようになってるんじゃないかな。
李愛蓮:樋口麻美
職場の先輩に髪型から顔立ちまでソックリ過ぎて動揺したwww
この作品の中では1番歌上手いんじゃないかと思ってしまったよ。響き渡る美声。んー美thy。
元劇団四季なんだねぇ。というか元四季さん多いな!
役柄もね、すげーいい人
抗日派だけど李香蘭との絆はずっと忘れてなかったんだね。

国と国同士になるとどうしてもいがみ合ってしまうけども、個人的な関わりではいい人って、結構いますよね。
私自身、中国や韓国はあまり好きではないけど、兄嫁さんは中国人だし、溺愛する甥っ子(10ヶ月。え、聞いてない?)は中国人と日本人のハーフ。もちろん兄嫁さんも、文化の違いでギャップはあれど 超良い人。小学生の頃仲が良かった韓国人の李くんも、凄く優しい良い友達だった。
そういう個人の輪が大きくなって、国同士も平和になればいいのになって。子供じみた考えだけど。
杉本:近藤真行
近藤さんテラかっこよすwww
この生命で凄くいい声すぎて…歌声が聞きたくてこの舞台観に来たと言っても過言ではない←
少し前はリトマのパンフにお名前が載ってたんだけど、もう四季は退団されたのかな…。
そして、待ちわびていた歌…、
めちゃくちゃ上手い。。。
いやマジで。本当に上手いの。当たり前かもしれないけど上手いの。
思ったより声が低くて。男らしい声で惚れた←
クレッシェンド?っていうのかな、音の広がりがものすごい。もちろんマイクは使ってるけども、破壊的なエネルギーを感じる美声でした。
なんかすげー絶賛しちゃってるな。でも本当にいい声…しゅき…。
作品内の立ち位置は、マトモな人だよね。
でもそれって 現代に生きる私の価値観で「マトモ」と思うのであって、この時代の価値観はまた違ったんだろうなぁ。もしかしたら、今の時代でいう環境保護団体とか、そんな感じで当時は見られていたのかなって。変わり者って思われたり、自己満足って思われたり、特定の立場の人からしたら厄介者でもある。
実際あの時代に、同じように力に立ち向かって自らの正義を貫いた人ってどれくらいいたのかな。
日本のシンドラーと呼ばれる杉原千畝は有名だけど、権力に逆らうって本当に凄いことだよね。
ビビリで長いものには巻かれるタイプの私には、ひっくり返ってもできないよ…。
こんな男がいたら惚れるしかない。。。
余談だけど、多分私と近藤さん同い年っぽいのよね。
片やダラダラ生きる看護師、片や大舞台で活躍されている俳優…。
舞台俳優さんって憧れの存在だよなぁ。努力する天才。カッコ良すぎか

密かに応援しとこ…。
セリフの言い方で早田健を思い出しました。
優しい話し方するよね。
この生命好きすぎるん…。
王玉林:桑島ダンテ
スチールバンドをやっている田原さん←
意外と若くてビックリ。27.8歳かと思ってたよ。
こうして俳優さんが年下ばかりになっていくのか…寂しいもんだ…。
イケメンだし声もいい。出番がちょっと少ないのが残念でしたね。
濃い顔だけど、日本人だよね?
チャイナ服も似合う。やっぱイケメンはいいね、なんでも似合うよ…。
どーでもいいだろうけど、ゲリラのときの服装がカッコ良い。砂漠の民っぽくてw
「我々は日本を滅ぼすために日本と戦っているわけではない。日本の目を覚まさせるために戦っている(うろ覚え)」って、カッコよすぎるよ…。
自分たちの国を侵して色々やらかした連中だろうに、彼もまた 絆を忘れてなかったのかなって…。
ちなみに彼(中の人)、写真撮るときいっつも変なポーズとってますよね。カンパニーの中でもムードメーカー的な存在なのかなぁ?
アンサンブル:五十嵐春
ペテロー!!なかなか可愛らしいお顔をしてらっしゃる春さん。ジーザス後の合流だったんだとか。ジーザスではお世話になりました(誰)。
溥儀役だったのか…。全然気づかなかったよ。
ラストエンペラー、溥儀。悲運の皇帝…。
ジーザスでいう、ヘロデ的な?一応国の長ではあるけど、実権はほとんどないってやつ。
春さんだって知ってたらもっとギラギラしながら聞いたのに…わかんなかったよ…。
ちなみに作中一 衣装がカッコ良かったです。
アンサンブル:宮川智之
弁護士の森山さんは魔王様になり、そして次は日本兵etcに…。俳優さんって凄い。
しかし前回観た牛魔王のイメージが…二言目には「酒〜!」と言い出しそうな気がして←
あまり身体が大きいイメージはなかったんですが、今回の舞台ではかなり大きく見えて。近くで拝見すると背も高いしガタイも良くてビックリ!(筋肉フェチ)。
そして目も大きかった(笑)
『はだしのゲン』とかで描かれるような、典型的な「悪い日本兵」の役でいることが多かったかな。
そういえばうちの父方の祖父は海軍兵だったそうで。私が生まれる前に亡くなってるんで詳しくは知りませんが。という余談でした。
この生命ではあんなに礼儀正しくインテリな紳士だったのに、今回はドスの効いた声でガミガミ言う礼儀もへったくれもない奴でした←
あと声が大きい。腹の底から声出してる感じというか。ドスの効いた爆音でした。
目が大きくて睨みがきくから、悪役の方がハマり役なのかな?あの目で睨まれたら怖そうだもの…。
この生命観劇をきっかけに、俳優さん繋がりで四季以外の作品も観るようになってきた気がする。彼が出演される他の作品も気になるところです。
しかし、浅利演出事務所の作品って、出演俳優さんどうやって決めてるんだろ。元四季の方、現役四季の方もいれば、全く関係ない人もいるみたいだし。オーディションなのかな?
さてさて。
第1幕ではアジアを蹂躙する日本の姿が描かれていて、事実なのかもしれませんが 自己嫌悪というか なんとも複雑な気分にさせられました。
戦争が起こるたび 戦争犯罪は発生する。
戦闘時の異常な精神状態は、人を驚くほど残酷にする。
あるいは、人に眠る残虐な本能が呼び覚まされるのか…。
戦時に日本が残虐行為をはたらいたのだって事実でしょうね。
インフラ整備で感謝された説もあるけど、きっと現地で酷いことだってしてきたはず。
この作品を作った浅利先生は、それを伝えたかったのかな。
先の戦争において、どこか被害者という意識が存在している現代。
原子爆弾によって数十万人もの市民が無差別殺戮されたという事実がそうしているのか…
けれど、加害者であったという事実も、後世に認識させたいと 浅利先生は考えていたのかなぁ…って。
第2幕は、戦争の悲しさみたいなものをメインに描いていた印象です。
戦争によって広がっていく犠牲。
命を散らす若者たち。
ショッキングな画像が映し出され、否が応でも戦争の現実を突きつけられます。
死って、決して綺麗なものじゃないんですよ…。
特に戦死なんて。
ズタズタに、バラバラに、グチャグチャになって死んでいくんだろうな。
どんなに国家の上層が崇高な理想を掲げて 犠牲を覆い隠そうとしたって、実際死んでいく兵たちは みすぼらしく死んでいくんですよ。
それが現実なんですよね。
(話が前後しますが)原爆投下といえばですけど、
非戦闘員を狙う無差別攻撃は 戦時において許されるのか否か。
ちょっと気になって調べてみましたら、ジュネーブ条約の陸戦法規によって違法化されているらしい。
しかしながらジュネーブ条約の採択自体が1977年にされているので、当時は違法ではなかったのか。ふむふむ。
まぁ、違法かどうかはおいておくとして。
(そもそもこの条約守られてるのか?)
ともかく、戦争ってのは馬鹿げたもんだってことですね。
国のためにと命を散らした方々は立派だと思います。
でも私が思うに、彼らは国のためではなく 家族その他守るべきもののために死んでいったんだろうなと。
特攻隊っぽい方々の出撃前のシーン。
あまりにも切ない。
戦争は大きな悲しみと憎しみを残します。
私は生まれてこのかた 戦争なんて経験したことがないのでわかりませんが、
戦争って、勝って嬉しいものなのかな?
その嬉しさって、「犠牲が報われた」って嬉しさじゃない?
あとは、他国への優越感とか。
犠牲なんて元からない方がいいんだから、そんな悲しさありきの嬉しさなんていりませんよねぇ。
だから戦争なんかしなきゃいいのにって思っちゃうけど、時代だったり情勢だったりが色々違いますからね…安易にはいえませんね。
ううむ…。
世の中平和にならないかなぁ。
ちっぽけな輪の中でも蟠りができるんだから、
世界になったらより争うのも当然なのかな。
人間って、やっぱり本能的に争うものなのかな。
虐殺器官みたいだな(伊藤計劃 虐殺器官 で検索)。
なんか思いつくまま書いてたら、まとまりがなくなってしまったぞ。
言えるのは一つ。
もう戦争が起こらないことを願ってます。
心から。
…ふう。
今回は ガラでもなく悲しい かつ長ったらしい記事を書いてしまいました。
いつも読みにくくて申し訳ないです。
ここまで読んで、なんだか気分が落ちてしまった方のために。
うちの可愛い甥っ子ちゃん写真をプレゼント!





中国と日本のハーフです。
めちゃくちゃ可愛いんですから!!
個人個人の友好的な関わりが広がって、国際関係が改善したら素晴らしいですね。
夢みたいな話だけど、
『人が想像できることは、必ず人が実現できる』
by ジュール・ヴェルヌ
何事も まずは小さな一歩から。
お互い歩み寄ってみましょう。
以徳報怨。
徳を以って 怨みに報いよう。
とても難しいことだけど。
それができる人間になりたいと思うばかりです。
ではでは。