書きたいことが多すぎてまとまりません。
はい、その②です。
早速書いていきますね。
森山啓司(早田健の弁護士):宮川智之
爽やかなインテリ。早田の決心に驚きつつも、それを受け入れ早田のために奔走します。
早田にとっては味方となる人物ですが、どこか他人行儀な印象でした。それもまた、彼がプロとして依頼人と距離を置いているからなのでしょうか。ちょっと弁護士事情はわかりませんね(笑)
川路の部下っぽいけど、仲は良さそうでしたね。ステンレススチールのくだりとか(くどい)。
彼は医学的な倫理観は持っていないので、作中では一般人としての倫理観を持っている人物です。最初は早田の決心に衝撃を受けて 慎重に判断する姿勢も見せますが、やがては早田の意思に添えるよう尽力します。
これが、医の倫理感を持たない人の立ち位置なのかな、と感じました。早田に同情的で、死を選ぶという選択を驚きつつも受け入れていく。医者であれば、命あってこそという価値観が絶対的に存在しているように思いますが、一般人は必ずしもそうではなく、QOL(クオリティー・オブ・ライフ/生命の質)が満たされてこその人生 という価値観があるのではないか。
森山は北原医師と話したあと、早田の代理人を引き受ける決心をしています。北原は医の倫理や医師としてのモラルと、苦しみ抜いた早田が下した決断に一定の理解を示し、その狭間で揺れ動いています。そんな彼女の、『自分のモラルに反しない=早田が早田自身の手で死ぬ のであれば、敢えて全力で引き止めることをしない』というニュアンスの発言、つまり早田の尊厳死を容認する という、曖昧だけれども早田側の意見を受け入れている姿勢に、森山は少なからず感化されたのではないかと思います。
昔から自殺、言い方を変えるなら 自決というものは存在していました。昔の日本人は「生き恥を晒すよりも名誉ある死を」という考えが強かったので、切腹という文化が生まれました。
やがて森山はこんな考えに行き着きます。自殺をもう一度、尊厳あるものとして位置付けるべきではないか、と。
そうした経過を経て、森山は早田の代理人を引き受けたのではないでしょうか。
婦長にステンレススチールハートの陰口がバレた時の顔が秀逸w
土屋弘(精神科医):斎藤譲
江間の依頼を受けて早田を診察した精神科医です。江間の意見が及んでいるので、早田を「抑うつ状態のため判断能力なし」と診断します。
江間の意見がなかったら、果たして土屋は早田をどう診断したのでしょうか。私には精神科としての専門知識がほとんどないので(精神看護学は履修しましたが、もう忘れた←)、裁判長が最終的に「判断能力あり」と判断したのならそうなのだろう、と安易な考えしか展開できません…。早田の意見は論理的に整っていて、正しいと思わせる力もあります。
作中では、判断能力の有無に対する、客観的で絶対的な資料やデータは存在しないとされています(実際どうかはわかりませんが)。
そんなんどーやって判断しろっつーんじゃい!!判事も大変でしたね、この裁判…。
自ら死を望むという精神状態が 異常なのかどうか、それも医師の価値観に左右されるようですね。土屋は江間に言われるがまま 早田を診断したので 自分自身の意見を明確にしてはいません。土屋の人物像に関しては あまりに情報が少ないので 書けることもあまりないのですが(笑)、彼もまた 早田を生かしておくことに依存はなかったようですね。ん、それとも、江間に逆らえなかっただけなのか…??
川路明彦(早田の弁護士):中村伝
早田ならびに森山に助言を与えるとともに、審問で反対尋問を担当するなど、直接的に審問に関わった主任弁護士。膨大な法律知識をもって、早田の主張を通す手助けをする。
おそらく 森山の依頼で加わった助っ人(笑)
強固な意思で退院を主張する早田に死の警告をした上で、それでも退院を望む彼の力となる。
あくまで依頼人である早田の主張を通すために尽力するが、「負けても悔しくない裁判」と話すなど 早田の決心に完全に同意できてはいない様子。あるいは、自らの力によって 早田の生死が決まるかもしれないということを 恐れていたのかもしれませんね。人の生死に関わるというのは嫌なものです。特に死は。たとえ本人がそれを望んでいたとしてもね…。
馬場晃(院外の精神科医):劉 毅
早田を診察し、「正常な判断能力あり」と診断した精神科医。抑うつ状態の中には内因性と反応性の分類があり、早田は反応性、つまり障害を受けたことに対する正常な反応としてのの抑うつ状態と診断します。彼は精神病院に勤める精神科医であり、多数のうつ病患者を診察した経験をもってして、早田はうつ病ではなく、正常な反応としての抑うつ状態であり、判断能力が欠如しているとはいえない と主張します。
しかし一方で 早田の自ら死を選ぶという判断に対しては、間違っている とも主張します。彼もまた、自らの倫理観の中でそのような結論に行き着いたのでしょう。
けれども彼は自らの倫理観を影響させることなく 早田を診断しました。自分の診断によって 早田が、自身で望んだとはいえ 命を落とす可能性があることも全て承知し、さらにそれが間違った判断であると考えながらも 早田の判断能力は正常であるとの診断を下したのです。
ということは、やっぱり早田は正常な判断能力があるんじゃないのかなぁ…ううむ。
安藤一郎(病院の弁護士):成松慶彦
病院側の弁護士として、早田が精神衛生法に基づいて病院に拘束されるべき との主張を支持する。
審問中は互いが似たような尋問をするので、この人の個性はどうも潰れがち(笑)
唯一違ったのは、馬場に最後にした、「早田が正しい決定をしたと考えるか?」という質問。馬場は上述したように 否定しますが、果たしてこの場にいる人間皆にこの質問を投げかけたとき、どんな答えが返ってくるか。そして安藤はどう考えていたのか。
誰も死の責任なんて負いたくないから、みんな否定したかもしれませんね。
あ、実は最初の部長回診に看護師?医者?白衣を着てお伴してます。オリュンポス神話の女神やしもべたちのようにね←
三村判事(裁判長):坂本岳大
最終的な決定を下す裁判長。極めて論理的で、現実的な考えをお持ちな方のようです。
双方の意見を平等に聞くように努めつつも、早田への審問時には早田の意見にやや否定的な見解を示しています。しかし早田が鋭い切り返しで反論してくる様子を見て、「判断能力あり」という、ある意味で 死刑宣告にも等しい判決を下します。
早田は本当に賢く理知的で、ほんの少し皮肉屋で、饒舌で、ユーモアのある青年です。筋道を立てて考え、その上で「望むことは何一つできないのであれば もはや自分の人生は終わっている。それを認めてほしい」という主張を明快かつ巧みな言葉で論じます。
あんなに論理的に言葉を並べ立てられたら、判事もお手上げでしょうよ(笑)
早田は敵に回したくないものですね。頭が良すぎる。
はぁ、結局キャラレポになってるし(笑)
しかも書きたいこと全然まとまってないし、もうめっちゃくちゃ…。
でもいいんですっ!
感じたことをありのままに残すためのブログなんでっ!!
……ええと。
また長くなってしまったので、続きは次で書きますね(笑)
ちなみに、
あまりに深すぎて
面白くて
素敵な舞台で
10日には終わっちゃう ので…
今日も行ってしまったんです、実は←
当日券でも全然イケました!
なのでお次は③ではなく、12.8のこの誰記事になりますので、お間違えなきよう!
ではでは。