おはようございます。野崎弁当です。


今回はDDソロライブ野崎弁当回のお話をしますので、まだ観ていなくてネタバレを避けたいという方はこのままお戻りください。








さてさて、ソロライブを振り返る訳なのですが、いったいどこから話していいか迷ってしまいますね。

とりあえず、今回のソロライブの構成をどのようにして決めたかについてお話ししましょうか。



まず、1時間のライブ枠が与えられたと知った段階で、「何でもできるな」と思いました。

これが30分の枠だったら「好きな曲やって終わりって感じになっちゃうけどまあそれでいいか」となっていたかもしれませんが、1時間だということで色々検討の余地があると思ったんですよね。

んで、何をやろうかめちゃめちゃ迷って長い時間試行錯誤したのですが、その中で、「必然性のあるセットリストを作りたい」と思ったのを起点として、ストーリー仕立てのセットリストにするのがいいのではないかと思いつきました。


それではどういうストーリーにしようかと考えた中で、「好きな曲を披露しているだけかと思いきや、曲名の頭文字を繋げるとメッセージが現れる」という仕掛けを作ったら面白いのではという発想に至ったので、まずそこを起点にストーリーを作り上げることにしました。

ただの楽しいライブと思いきや……というギャップを狙うためにホラーテイストにしたかったので、「オモイダセ」という物騒な言葉をチョイス。



『ON』(MeseMoa.)

『MONSTEЯ』(cosmic!!)

『今だけは…』(MeseMoa.)

『大逆転ディーラー』(MeseMoa.)

『センチメンタル』(パンダドラゴン)



ONでスタートの掴みもOKだし、パラコズの曲も入ってバランスも良い。曲のテイスト的にもいい感じの流れになりそうなので、これで決定。

ここに至るまで、「サヨナラ」とか「フクシュウ」とか「ワスレナイデ」とか他にも色々物騒な言葉でできないか考えたんですが、なんやかんやあって「オモイダセ」になりました。


さて、「オモイダセ」ということで、じゃあ一体何を思い出してほしいのか? それは誰から誰に向けたメッセージなのか? という部分を決めなければなりません。

そこで、まずはこのライブが、野崎弁当ではなく「野崎弁当の中の2つの別人格」が行っているライブにしたら良いのではと考えました。そうすることによって、「人格A→人格Bへのメッセージ」というメッセージ送ることへの理由付けが出来るのではと。

そこから、「なぜこのメッセージを送る必要があるのか」という背景を組み立て、「人格A:吉田」と「人格B:谷口」という登場人物を作り、一人芝居で構成していこうと決定。

5曲までは谷口視点、そしてその後の2曲を吉田視点で行うことを決め、メッセージを送るに至った背景を『I AM』(ChocoLate Bomb!!)で表現し、最後の曲は吉田と谷口二人の関係性を表すようなものにしようということで、『Black Rose』(MeseMoa.)に白羽の矢が立ちました。そしてこの2曲の歌詞を読みながら、全体のストーリーを歌詞に合わせて調整し、セットリスト・構成が決定。台本もできました。ただ、ここまで決まった時点でもう既に本番まで10日切ってしまっていて、実は非常に焦っていました。

さらにその後、改めて俯瞰的に台本を読んだ際に「さすがに暗すぎるのでは」と感じたので、おまけ演目『エビバデDASH!!』(パンダドラゴン)を追加。どんなに暗いステージでも最後に野崎弁当がエビバデやったら笑って終われるだろうという確信があったので、抜擢しました。

あと、「下手からはけて上手から出てくるエビバデDASH!!」というイリュージョンをやりたいと前々から思っていたので、HYタウンホールならそれが可能。これは良い機会だ!となりました。



そんな感じで決まったセットリストでしたが、『MONSTEЯ』『今だけは…』『センチメンタル』『I AM』の4曲は、正直僕が歌いやすい音域ではなくて、「キーが高い……」と挫けそうになりました。でも色々な都合上どうしても原曲キーで歌いたかったので、得意ではない裏声なども使いながら頑張りました。結果、なんとかなったので良かったです。またどこかで野崎弁当として歌えればいいなと思っています。




ということで、如何にして今回のセットリストや全体の流れが決まったのかをお話ししました。また機会があれば、こういったストーリー仕立てのライブを作れればいいなと思います。でも大変だったのでしばらくの間はもういいかなってなってます。大変すぎて終演後に自撮りする時にずっと手が震えてて8割ブレてた。



野崎弁当でした。



_var_mobile_Media_DCIM_154APPLE_IMG_4539.JPG



-------------------------























『このセットリストを野崎弁当が作ったと仮定した場合の記録』


作成:吉田 2020.05.30