こんにちは、秘書の吉岡です。 今回は作物の光合成について書いてみたいと思います。
昨今、肥料価格や原油価格の高騰による農業収益の圧迫が問題になっており、根本的な栽培方法の見直しが急務となっております。
ライムソワーによる大量施肥における栽培がよしとされていた時代は今後、肥効率を追求し、土づくりをメインに効果的な施肥を行うようにシフトしていくと考えられます。
今回、ご紹介するマグホスは作物の光合成に必要なマグネシウム、鉄、各種ミネラルがしっかり配合された肥料になります。
ウチの圃場では、光合成を促す為に硫マグをよく使用していましたが、その差は歴然で生育もよく、収量もよく、元気な色合いになります。
その秘密はマグホスにはリン酸も配合されてあるので、効率よくマグネシウムを細胞に運ぶことができ、無駄がありません。
窒素は入ってませんので、夏場に使用しても害虫や病気の原因にはなりにくく、ウチでは植え付けした直後に追肥で使用しているので小肥で最大限の効果が得られると思われます。
肥料は量よりバランスが重要
肥料を計算していく上で最も重要になってくる部分が肥料のバランスです。詳しく言うと、何かを欠乏させないようにする事が重要なのです。
私も畑を始めたての頃、セオリーの様に苦土石灰と高度化成肥料を投入していた時期がありました。窒素で〜キロは必要だと先輩農家さんに教えられましたが、病気や害虫が多発し、消毒やら殺虫剤をローテーション防除し、悪戦苦闘していた時期を思い出します。 当然、消毒にも経費がかかり、できれば必要最低限の農薬で済ませたいと皆考えるはずです。 そんな時期に出会ったのがリービッヒの最少律という考え方です。作物は与えられた肥料のうち、最も少ないものにのみ影響されるという理論です。その考え方を元に施肥設計を見直し(主に微量要素、マンガン ホウ素 鉄 銅 亜鉛など)する事で、肥料価格を抑える事ができました。
追記になりますが、作物は光合成を行う為、多量のミネラルを消費します。ですのでいつもの肥料のバランスを確認し、ミネラル分の不足はないか確める事が作物がストレスなく光合成ができる方法であるのです。マグホスはオススメの肥料ですが、ケイカルなども作物を丈夫にする成分が入ってますので併用してみるといいと思います。ではまた。