彼が部屋へ帰ったのは

         結局夜22時過ぎだった。




 少し飲んでいるようで機嫌もイイ~。GOOD


次女と駅付近でバッタリ会ったようで、

2人で入ってきた。



   ただいま、りりあ~!



   と言った彼の顔は、

       アタシの心を覗くような感じに見えた。



   おかえり~


と言って彼の首に抱きついた。



彼は、少し安心したような

      キョトンとした表情をしていた。



子供達にお年玉を渡して、

        新年の挨拶を交わしていた。



積み上げられたダンボールが目に入ったのか、

少し驚いている様子だった。

ナニ~コレ???

ん?? アッチに運ぶ荷物だよ・・・

なんで~??

なんでって・・・ 一旦ココを離れようよ、って、

決めたんじゃなかったっけ??

イイのー、まだ。

まだ、りりあと居るの。(・ε・)


うん、そーだね~! 一緒に居ようね!

   酔っている時に発する彼の言葉は、、、、

     もう、鵜呑みにはしません。

  後で、帰省してから、また反省されるのが

     たまらなく辛いからです。

   反省されてしまう立場の女になんか、

     なりたくないのです。

2人でビールを飲みながら、暫し語らいの時間。


     ビール゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆ビール



   う~ん、やっぱり、りりあと居ると

     落ち着くんだよな~!

  俺はやっぱり、りりあとは離れられないな。

     そうね、アタシもだよ。

   その割りに随分ほっとくのね~?

    うーん・・・

   アッチで考えてたんだよ、色々ね。。。



     また、反省? 後悔? 

          そして懺悔??

    違うよ~

   自分を試してたんだよ・・・


   りりあと離れられるかな?って・・・


  貴方が自分の気持ちと戦っている間、

  アタシはとても辛かったよ・・・

  去年の8月から、アタシはズット怯えていたよ。

  でも、もうそれも終わりにするんだ。

  離れても、好きだったら付き合えばイイんだし・・・

  距離を置いたら、フィフティになれる様な

  気がするんだ、今のアタシは。

   りりあ、、、俺達終わるの?

  違うでしょ・・・

  アナタが望んだ形に変えるだけでしょ・・?

    俺、一緒に居たいよ・・・

  「やっぱり・・・」 って事??

  子供じゃないんだから・・・ね?

  手放すときに右往左往しないの!

  貴方が願った形に、

     アタシがしてあげるんだから・・

  こんなに物分り良くて、

     賢い女、居ないわよ??

   りりあ、好きな男出来たの??

  男が出来たんじゃない、貴方の望みが

  理解出来ただけ・・

最初は好きだから、従おうと思ってた・・・

そしてただ従ってしまう自分に恐さを覚えた・・・

今は、理解した。

理解した上でやはり従おうと考えた。

  その先に、別れが待っていたとしても、

  理解の上で受け入れていくから平気。

    りりあは、強いな、やっぱり・・・

    俺はその強さに惹かれたんだな・・

  強くなんか無いよ、瞬発力はないけど、

  持久力は誰より長けていると思ってる。

  だから、この数ヶ月辛くても考えた、

  自分を納得させなければ

  アタシは先に進めない人なの・・・


     イヤ・・・りりあは逆境をものともせず

        立ち上がってくるよな・・・

  辛かったから、馴れ合いの流れになる事は

  避けましょう。

  とりあえず、受験が済んだら

  アタシ達はココを出て行くから。

  この部屋は誰にも又貸ししないで、

  退去して下さいね。

  アタシ立ち会うから~!


  言った。

  思いの全てを言ってしまった。

  真実半分、強がり半分。


  強がりも、言い続けるうちに真実になる。



 ベッドで、2週間ぶりに抱かれたアタシは・・・

  強くなっているアタシに気付いた。

   大丈夫、たまに、

     この身体に包まれるだけで、

         生きていける。

         (*^ー^)ノ


        

    と思った。

彼の全てを手に入れたいなどと


思うアタシは、もう居なかった・・・