Mint Teaさんのコメントに思うところがあり掲載します。

「職場に4年ほど片想いしている先輩が居ます。ちゃんとした告白はしたことがないものの、私の好意には気づいていたと思います。その時は彼にも彼女が居たり、お互いのタイミングが合わず、付き合うまでには至りませんでした。
4年の間、何度諦めようとしたことかわかりません。最近も彼に彼女ができたのは知っていますが、やっぱりまだ好きなままです。私は不思議と彼と居ると安心するのです。4年前よりもお互いに心の距離は近づいています。たぶん、、心の奥では両想いなのだと感じます。でも人数の少ない職場、周りの同世代の同僚もみんな共通に友達のように仲が良く、その雰囲気を壊すことは彼も私も難しく感じてるのだと思います。
わざと冷たくするのも感じますが、でもやっぱり彼女を作ると言うのは、私には興味がないのでしょうか…。ここのところ、心から通じ合えてると感じたばかりなのに…。
私が感じる、彼の私への想い、一緒に居ると感じる安心感は、私の思い違いなのでしょうか。慌てたくはないけれど、いっそ思いきって告白すべきなのか、迷ってきてしまいました」


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好意を感じ、告白しようとしたとき
彼は、他の女性とつきあいはじめていた

・・・そんなケースが確かにあります。


女性を射止め、つきあいはじめた男性は
「恋愛のテーマ」の「エネルギー」を得ており
えてして、同時進行的に他の異性との感情のテーマも
生きることがおこります。

たとえば、
ある男性が「A」という女性とつきあうときに
「A」とは全くタイプの違う女性「B」が、彼の人生に
別の意味を持って関わってくるのです。

ちょっと複雑な言い方になりますが
私はこれを
彼の【「影」的な恋人】
と位置付けています。

彼は「A」とタイミングが合い、つきあうのですが
「A]にはないものを持っている「B」と影のようにつながっています。

「B]の存在は
彼にとっては「気のおけない友人」に近いかもしれません。

恋人になるタイミングが合わず
友だちのまま、時を経てきたのかもしれません。

しかし、このとき、
「A」とつきあいながら

つきあってはいない「Bの存在」のほう
が、どうしてか、彼を支えている
ということがあるのです。



実際
このとき「B」の立場にいる女性は、

「とても好きな彼が、他の女性とつきあいだした」
「それでも、彼と心理的に離れた気がしない」
「彼といると落ち着く」


という証言をします。


もちろん
彼が他の女性とつきあうのですから、悲しく思うのですが
それでも、
「彼の存在は私を落ち着かせる」
という、静かな信頼があるのです。


そして、
こうしたとき
彼は、早晩、「A」とは別れることになったりするのです。


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私は
ここで
「彼はもうすぐ彼女と別れますから、安心してください」
というつもりはありません。

ただ、
Mint Teaさんのおっしゃるように

「お互いのタイミングが合わずに、つきあうまでに至らない」
ケース・・・

「あらら」と思う間に、彼が他の女性とつきあってしまう
ケース・・・

では
【影的な恋人】だった「B」がいつのまにか、実体に変わる
という経過をたどることが少なくないように思います。


ですから

「慌てたくはないけれど、
いっそ思いきって告白すべきなのか、迷ってきてしまいました」

というお気持ちがあるのなら
告白しても、いいと私は思います。

今は、彼女の存在があるからと
彼からの良い反応はないかもしれません。


けれど、告白をするメリットは
この間柄のふたりには
あると思います。


告白をするときには
「彼とすぐにつきあう」と結果を慌てないことです。
それよりも
「気持ちを伝える事」を目標にした方が良いでしょう。


「タイミング」的に会わなかった二人が
女性からの告白によって
後になってつきあったり
また
つきあうことには至らなくとも
長い人生の親友になって行った例を
私は、見てきたからです。


これまで「タイミング」が合わなかったのは
時間をかけて彼との「友愛」を築くためだった
と言えるかもしれません。
「彼をイラッとさせないために①」
の記事で
「なかば確信犯的に彼をイラッとさせる場合」がある
と記しました。


これは
好きな人と親しくなってきたころに
わざと、気が利かない態度をとって
「彼の本気」を試そうとする心理です。



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ひとは、「優しく」「気を使って」他人と交わる
ことで、人間関係を円滑にしていこうとします。

しかし、
気づかいによって関係を維持していると
ときとして
「本当に、わたしは好かれているの?」
という疑問がもたげてくるものです。

「わたしが好かれているのは、
【いい人】を演じていて、
ただ、彼にとって都合がいいだけだからでは?・・・」


そんな疑いは、息苦しさと不安を呼び覚まします。

過剰な気づかいは、仮面をつけて
「自分を偽っている」ことに他ならないからです。

それで、つい気を使いがちな女性の中には、

「ほんとうに親しくなりたい男性」
が現れた時に
わざと、気のきかない態度をとって
「そんなわたしでも、彼は受け入れる?」と
試す行動に出るかたがいるのです。


いえ。
「試す」というと語弊があるかもしれません。

彼女は
「優しくない素顔をみせても、わたしは受け入れてもらえるの?」
と、切羽詰まった心境なのです。
好きになった人が
「自分を偽らなくてもいい相手」なのかどうか
真剣な賭けに出ているのです。



同じように
男性にも、そうした行動に出る人がいます。


自分を抑えがちで、みんなに気配りができる彼。

そうした彼が、
あなたと親しくなりかけた時に、なぜか

あなたにだけ

「急に、気が利かない態度をとる」

「遠慮のないダメ出しをする」

「批判する」

「意地悪を言う」

「からかう」

ような態度に出たなら、

「ほんとうの自分を知って欲しい」という
気持ちの表れだったりするのです。



気を使いあううちは、
二人の関係は、良好でも、どこか、よそよそしさが漂うもの。

そんな「他人行儀な仲の良さ」を壊して
一から、本当の関係を築きたい
と思ったとき、
彼は、ひとが変わったように
「冷たさ」「気のきかなさ」を仕掛けてきたりするのです。



あなたの好きな人が

「仲よくなってきたと思ったのに、何か急に冷たくなった」

というとき


彼が、周りの人に気を使いがちな人なら
その可能性が高くなります。


その冷たさの裏には

「きみにだけは、本当の僕をみせるからね」

という、精一杯の思いが詰まっていたりするのです。















「心のブロックを溶かす」の記事について
アルテアさんからご質問をいただきました。


「気づくことで心のブロックが溶けていくと
おっしゃってますが、自然に溶けていくのでしょうか?

仕組みに気づいても、「人との交流は疲れる事」という
思いは変わらないような気がしています…。」


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アルテアさん、ありがとうございます。
おっしゃるように
仕組みに気づいた時点では
まだ「人との交流は疲れる事」という思いは
変わっていないことでしょう。

けれど、
「気づく」ことで、
まず、
「心をブロックしていた原因」が
明らかになります。


「私は、ひととの交流を
疲れると思っていたんだ・・・」

そう意識することで
心は自然と、
「疲れをいやす方法」を選択しようとします。

たとえば、
「働きすぎたな。疲れがたまってるなー」と意識した時に
私たちは
「仕事は、もう切り上げよう」
「早く眠ろう」
「休みをとってのんびりしよう」
・・・と、肉体的な疲れをいやそうとします。

同じように
「人との交流に疲れているんだ・・・」
と意識すると、人は
「心をいやす方法」をとろうとするのです。

「ひとびと」とのつきあいの疲れは
長い年月の間にたまったものなので
いえるには時間がかかるかもしれません。

でも

あなたの心は
しっかりと
人間関係で無理をさせないように
「気づかい」のエネルギーを
自分のために向け始めるのです。



私たちは
自分で自分を大切にできていないと
「誰か他の人にいやしてもらおう」と
無意識にすがってしまいます。

それで
他人に気を使い、疲れながらも
「依存せずにいられない」
という悪循環に陥ってしまうのです。



そうなると、相手は
「本当に僕を愛しているのか。
きみが埋められない自分の寂しさを
僕に埋めてもらおうとしているだけじゃないのか」
と、感じてしまったりするのです。


しかし
自分の疲れに気づき、
いやすことができれば
「愛」はクリアになります。


あなたが疲れていた人間関係とは何でしょうか。

自分よりも優先していた友人関係を見直すのかもしれません。
親戚の騒動から距離を置こうとするかもしれません。
あるいは、つい心配しすぎる
他者への接し方を振りかえるのかもしれません。

あなたは自分の人生を生きていいのです。


そんなふうに関係を整理していって
すり減っていた「気」が戻ると
他者に依存する必要がなくなり
「人間関係」が自由なものに変わってゆきます。

人づきあいは、こんなに楽しいものだったのかと
発見するでしょう。


「人づきあいは疲れる」という思いから解放されれば
心のブロックが溶け、
心から
「彼と距離を縮めたい」と思えるようになります。


迷いのない願いは、
まっすぐにあなたのもとへ届けられます。


「彼を愛し、ずっと愛されたい」

そんな願いが、
あなたのものになるのです。