妻は強い人だった
と言っても、ぱっと見はどちらかと言えば真逆だろう
身体もあまり強くなく、女性特有の毎月のものも1,2日は布団から出られないくらい重い
学生の頃から不眠がちで、熟睡なんてほとんどしたことがない
一睡もできない日も珍しくないし、気圧の変化で頭が痛くなることも日常茶飯事
だから、普段の生活でめまいや頭痛は当たり前
性格的にはHSPテストでほぼ満点をたたき出すような繊細な人だった
それでも仕事には全力で取り組むためや自分の身体でできることを100%出すために
普段からとても丁寧に暮らしていた
最近、人に対してすぐに感情的になったり攻撃的になったりする人を目にすることが何回かあった
妻を亡くしてから、その人にはその人なりの理由があると考えるようになった
その人たちには何かしらそうなる理由があって、自分でもその衝動を止められないのかなと感じる
きっと生きづらさを抱えて生きているのだと
妻ははっきり言って、生きづらかったと思う
普通の人ができることができなかったり、普通の人が気にならない些細なことがとても気になってしまったり
きっと日々暮らしていく中で、自分や他の人が感じるよりも多くのストレスと向き合いながら生きてきたのだと思う
それでも妻はいつも笑顔で周囲の人を気遣う人だった
妻が亡くなってから、妻のことを知る人と話しても、みんな同じようなことを言ってくれる
笑顔で気配りができて、自分の考えをしっかりと持っている人
大切な相手との死別を経験して、今の自分はとても大きな悲しさや苦しさを抱えている
そんな風に生きづらさを感じてみて、改めて妻のことを想う
今の自分は周りの人を気遣ったり、笑顔でいる余裕はない
だからこそ、分かることがある
妻は本当に強い人だった
