12話完成しました~、1年も残すとこあと2か月

ただもう・・・寒いです・・・

 

 

静寂が空気を支配する中、紅茶が考えた作戦を頭の中でまとめていた。少し遡ること10分前、ローストの肩が外れこちらの戦力が大幅に落ちたこの状況。ただでさえ相手はダークファルス、戦力が互角だったものが一気にピンチへと追いやられた。そのピンチを一気に形成逆転できるのが紅茶の作戦だった。しかし・・・

「・・・一度しかチャンスはないうえ外せば確実に私たちがやられる」
「けどこれしかないならやるしかないです」

全員気持ちを落ち着かせ息をゆっくり吸う。武器を握りしめ相手の目を自分の頭に焼き付けると構え始める。自分の中でリズムを作り始めると踏み込みライブラリーへと向かった。

「ほう・・・、いくらでもかかってくるといいです。力の差が天と地程あるということを教えましょう!」
「甘いな・・・私の速度はこんなもんじゃないぞ!」

銃口を逆に向け撃った勢いでさらにスピードを上げる、ライブラリーが前方にバリアを張ろうとする・・・がしかし

「ったぁ!!」

速度についてこれず上空からの蹴り落としで叩きつけられる、起き上がろうとする瞬間にフォトンで溜めた銃弾を思いっきり相手に撃ち込んだ。けど・・・

「速さはいい・・・だが」

視界が歪む、瞬間右頬に激痛が走る。なにを喰らったかはわからないけどこいつに対して無傷で勝てるわけがない・・・来るのがわかってるなら痛みに耐えることが

「くっ・・・!」
「なにっ?目が生きて・・・・んがっ!」

天高く思いっきり蹴り上げる、紅茶の気づいた点は打たれ強くなる代わりに自分の重力を軽くする。だが軽くなった分飛ばされやすくなる、そこを狙った作戦だ。紅茶は奴の欠点、重さは一点にしか集中できない。自分の攻撃を繰り出せば自分も重くなる、しかし攻撃が来ると一瞬で体を軽くする。奴のその癖に気付いたのだ。つまり体を軽くしないかぎり打たれ強くはならない。

「イル・グランツ!!」

上空高くあげられたライブラリーに向かって虹色の線が多数襲い掛かってくる。大きな爆音とともに煙がライブラリーを包み込む。そのまま落ちてくるのを見るとそのまま紅茶のポップルが目を瞑る。視線が紅茶の方へ向け黒球を飛ばそうとする、瞬間後ろにふっ飛ばされた。

「させません、そのまま吹っ飛んでいけえ!!」
「貴様ああ!!」

消えていたクーナの攻撃にそのままポップルの元へ飛ばされるライブラリー、目の前に来た瞬間大きな磁場を発動させその場に固定させる。

「・・・これなら重力は関係ない」

そのまま動けない状態でライブラリーは見上げる、目を大きく見開くその先には・・・

「そのままハチの巣になれええ!バレッドスコール零!!」

雨のように降るその弾丸がライブラリーの身をいくつも削った。フォトンが続くまで撃ち続けてやる!!

「この弾丸一発一発で私が倒せるとでも思ってかぁああ!!」

瞬間一気に体が重くなり地面に叩きつけられる、意識を失いそうになり力が抜け始める。重力の重さに武器を離す。だけど・・・

「・・・お前は」
「なに?」
「お前は・・・終わりだ・・・!」

ジェットブーツに起動音がゆっくりと近づいてくる。意識が切れそうなのを必死にこらえながらライブラリーをその目に焼き付ける。ライブラリーは私に向けジェットブーツの音に気付き上を見上げた、瞬間

「重くしたのが敗北だライブラリー!!」

大きな鈍い音が周りにこだまする。しっかりと目を見開いた先には着ぐるみのあいつが・・・あいつが!

「ヴィントジーカー!!」

クーナに上空へ飛ばされ重力で地面に引き付けられると同時に落下の速度とグランウェイヴでさらに勢いをつける。ギアがマックスの状態でローストは右足にフォトンを集中させ輝かしい光を放つその蹴りは自分の重さと一緒にライブラリーの頭を蹴り地面へと叩きつけた。

「やったあ!!」
「場所もピンポント!!」

ドサッと音がし私の隣に倒れこむ。重さは消えたが体の限界がとうに超えていて立ち上がることができなかった。マトイがレスタを唱えやっとこさ立ち上がると息を切らしながらライブラリーを見つめる。

「やった・・・?」

ライブラリーは化け物の姿から普通に人の姿に戻っていた。しかし・・・

「きさ・・・まらぁ・・・!」

身体を震わせながら、体は鮮血にまみれながらその姿はゆっくりと立ち上がった。体はとうに限界を超えてるのは向こうも同じ、私たちは武器を構えなおした。

「許さんぞぉ・・・ゆるさん・・・!」
「せんぱ~い?もう勝ち目はないよ?」

どこからともなく聞こえる聞いたことのない声。円形の扉が現れそこから出てきたのは青髪の小さな女の子だった。

「シューターに頼まれてね?先輩を止めて来いってさ~。人使い荒いよね」
「止めるな、私はこいつらを・・・」
「既にダークファルスの残滓を残した先輩になにができるっていうの?体ももう戻って攻撃すらできないよ?見てごらん先輩の本の姿を」

ライブラリーが持っていた本は既に燃えて灰と化していた。ライブラリーは歯を食いしばりながらこちらをにらみつける。

「残滓によって燃えた先輩の本体さ。体を維持できてるのはこの惑星の力。けど先輩のためだけにこの力を使うのは私としてもボスとしてもあまりよくないんだよね?わかるかなぁ」

彼女はライブラリーを見てにやついていた、同時にライブラリーの顔はこわばっていて彼女におびえているようだった。

「時間が経てば僕だってもとに」
「もう時間がないんだ、じゃあね先輩」

ゆっくり彼女は手を開くと青い炎がゆっくりと燃え始めた、炎をゆっくりにぎり閉めた瞬間

「うわぁああ!?熱い・・・熱い!!」

ライブラリーの体が青い炎に包まれ燃えさかる。ライブラリーが叫び続ける中青の炎に焼かれ灰へと姿を変えていった。その一瞬の出来事に私たちは唖然としてた。

「全く~、無能な先輩にも困ったものだよね~、私はフレイムよろしくね?」
「・・・仲間じゃ?」
「んや?私たちは仲間というより同じ目的をもった団体?だから目的を邪魔するやつは消すって考えだね」

その答えは身構える私たち、彼女は笑いながらゆっくりと地面に座った。

「安心しなよ、私は戦いは好きじゃないんだ。野蛮で性にあわないからね。それに君たちを倒す意味も今はあまりなさそうだ」

彼女はそう告げると炎で椅子をいくつか作り座るよう促した。当然炎の椅子何て座ったら燃える、私たちはそのまま立つと少ししょげながら椅子を消した。

「私の炎は私が殺意を持たない限り熱くはならないよ、まぁいいか。ボスに私たちの事君たちに伝えて来いと命令が来てね?その話をしにきたんだ」
「あなたたちの事・・・」
「そう、ダークファルスとフォトンの間の存在。あと君たちと一緒にいる女の子、名前はシャーベットといったかな?」

私たちは沈黙を通す。彼女はそのまま話をつづけた。

「なんていえばいいかなぁ、私たちがフォトンをもったダークファルスのならばあの子はダークファルスの残滓をもったアークス。唯一あの子だけがそこのマトイってお姉さんともう一人のメルア?って人と同じ性質をもつ私たちと対なる女の子なんだ」
「私たちと・・・?」
「そう、深遠なる闇を受け継いだ君たちと同じ。つまり私たちはそれぞれのダークファルスの一部と正のフォトンでできてる。けどあの子に関しては深遠なる闇の一部と正のフォトンで出来てる。純度の高い負のフォトンと正のフォトンのみでできるものさ」

ハルコタン黒の領域での事件を思い出す、ダークファルスの全てをがメルアの中に入りそれを受け継いだマトイ。その後マトイを助け深遠なる闇に一時的に打ち勝ったがその影響でこいつらが生まれたのだと理解する。

「私は若人の一部、ライブラリーは敗者、もう一人は巨躯、そしてシューターとボスが双子の一部を持っている。シャーベットと融合を果たすことでまだ見ない完全な姿になることができる」
「だけど敗者の一部がいなくなった今完全な存在になるのは不可能なんじゃ・・・」
「電池で動くおもちゃと同じさ、私たちがプラスなら彼女はマイナス。プラスとマイナスを合わさればおもちゃは動くように私たちもこの星と同じ存在になる」
「星と同じ・・・?」

フレイムはくすくすと笑うと上を見上げ腕をいっぱいいっぱい広げると言った。

「そうだよ、この星はいわば深遠なる闇の力を持つ彼女が作った物だ。彼女は裏を返せば生命の源・・・アカシックレコードの一部を持つといっても過言ではないだろうね」

アカシックレコード・・・シオンと同じ・・・?それにこの惑星を作ったって・・・。

「おっと、もう時間かなぁ?話に付き合ってくれてありがとうね?私もしなきゃいけないことがあるからまた今度・・・じゃあね」

炎に包まれるとその身は一瞬にして消えた。残り4体・・・さらに強敵が待ち伏せていると思うと少しため息が出る。とりあえずシエラに連絡を・・・

「あれ・・・?」
「・・・華、どうしたの?」
「いや、シエラと連絡がとれない・・・。ジャミングというよりは全くつながらない」

フレイムの言葉を思い出す。もう時間かなという言葉に私は表情を隠せなかった。

「私たちは・・・あの子の時間稼ぎに・・・」
「まさか・・・今アークスシップが!?」
「けど・・・キャンプシップもないし戻れない!」

アークスシップの座標がわかったならきっとシャーベットを狙って襲撃してくるだろう。しかも一般のアークスじゃ手に負えない・・・!

「このままじゃ・・・!」